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復讐劇の相棒がこんなにカワイくていいの!? 「FINAL FANTASY XVI」クライヴの頼れる愛狼“トルガル”のとことん写真集!
35年の歴史をもつ「FINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)」シリーズのナンバリング最新作であるFFXVIは,巨大な召喚獣を操るスケールの大きなバトルと,クリスタルをめぐる壮大な復讐劇を主題としたアクションRPGであり,多大な期待を寄せている人も多いだろう。
しかし,あえて言おう。
てゆーか“トルガル”がめっちゃくちゃ気になるんですけどっ!!
先日,ロサンゼルスで行われたプレローンチイベントでも,主人公の相棒となる狼「トルガル」のぬいぐるみ発売決定に大歓声が起きたように,本編と同じくらい注目を集めているのが,このトルガル。
「犬(狼)や猫がどれだけ愛らしく描かれ,どれだけめでられるか」が特殊な満足度を左右してしまいかねない昨今。果たしてトルガルはFFXVIを背負うにふさわしい存在,いや愛狼なのだろうか?
そこで本稿では,開発陣からも「いつでも付いてきてくれるから,トルガルをめでるゲームとして遊ぶこともできます」「(サイドストーリーについて)一生大事にするって言いたくなるような,アイツが一番の親友だと思えるような内容になっています」と太鼓判を押されているトルガルの生態を知るべく,その姿をじっくりネットリ追ってみた。
そこまで言うのだ。相当,“キテる”んだろうなあ???
なお,物語の言及は序盤のみで,詳細にもほぼ触れていない。けれど,ストーリーのあらすじ相当のネタバレはしているので,この点が気になる人は今すぐ体験版,もしくは製品版を数時間遊んでから戻ってこよう。
■トルガルのゲーム的な役割
「トルガル」は,主人公でありロザリア公国の第一王子「クライヴ」の父が,群れからはぐれたところを連れ帰ってきた狼だ。彼らは大きな悲劇に巻き込まれ,幼少期に離れ離れになってしまうが,やがて再会を果たすことになる。
トルガルは戦闘中,クライヴと一緒に敵を攻撃し,体力回復などのサポートもこなしてくれる。アクションは指示することもできるため,いろんな面に長けた頼もしき存在である。
作中には「アクションは苦手だけど,トルガルをめでる旅がしたい!」という人にぴったりの,バトル操作をサポートしてくれるアクセサリ「オート○○の指輪」も用意されている。
ゲームの難易度がマイルドになる「ストーリーフォーカス」を選び,各種オートアクセサリを装備すれば,ほどよい手応えでトルガルと旅をし,FFXVIの世界を堪能できるはずだ。
※読み飛ばした人にあらためて。本稿には,ストーリー序盤の物語のネタバレを含むため,この点が気になる人は今すぐ体験版,もしくは製品版を数時間ほど遊んでから再読してください。
トルガルのカワイさ&カッコよさを後世に語り継ぎたい
トルガルとはゲームの最序盤,クライヴの少年期のころに出会う。とりあえず出てきた瞬間から「はいカワイイ!」と言いたくなる。
いや言う。はいカワイイ!!!
ふわふわの毛並み。
つぶらなおめめ
絶妙な長さのおてて。
後ろ足の付け根にある斑点。
ちらりと見えるニクキュー。
動いてなくてもハァハァハァって思わず聞こえてくる躍動感。
もはや開発陣がプレイヤーに向けて「トルガル,とってもカワイイでしょ?」とニヤニヤしている姿すら思い浮かぶ。そして,それに抗えず「はいもうカワイイ!!!」と陥落させられてしまう威力がある。
登場してすぐは,クライヴの弟「ジョシュア」や,他国生まれの幼なじみ「ジル」にはさまれ,おとなしくクライヴの姿を見つめている。
その姿に「ちょっと落ち着いた系の賢い子なのかな?」と思いきや……よりにもよって国王と話しているクライヴに空気を読まず飛びつく!
そして勢い余って跳ね返って鈍くさくスッ転ぶっ!!
「さっきまでおとなしく待ってたんだから,今度は自分の番ッ!」
とでも言いたいのか。大好きなクライヴに遊んでほしくて我慢できずに飛び出してきちゃったんだ……と思うと「もうめちゃくちゃカワイイじゃないか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」と誰もが負ける。完敗だ。
その後,ジルに抱き上げられ,おとなしくしていたのもつかの間。蝶々を追いかけてまた飛び出しては,ジルに再び捕まってしまう。
この一連の流れだけで「とっても好奇心旺盛で,元気いっぱいなんだね〜〜〜〜〜!!!」と笑顔になってしまう。どうしようもない。
クライヴとの別れ際には,ジルと一緒におててを振ってバイバイ。ここはジルもずるいと言わざるを得ない。
トルガルはもっと遊んでほしいのか,ジルの肩越しから,名残惜しそうにキューン……と見つめてくる。その瞳がキュートでいじらしい。
状況的に,後ろ髪を引かれる思いをしているのはトルガルのほうかもしれないが,こちらも「絶対すぐ迎えに行くから待ってて!」と今すぐ追いかけたくなる気持ちをぐっと抑え込まなければならない。
あまりにもツラすぎる。もしかしてこれが復讐心の芽生え……?
少年期の極めつけは,とある理由で首都ロザリスを離れたクライヴたちを,トルガルがたった一匹で追いかけてくるシーンだ。
おそらく荷物かなにかに紛れ込んでついてきたのだろうが,小さなトルガルにとって危険の伴う大冒険であったことは想像に難くない。
それでもクライヴと一緒にいたくて飛び出し,ここまでたどり着いてしまう,その行動力と判断力よ。
周囲の人も「大物になるかも?」と称するほどであった。
そして――――とある悲劇が発生してから13年後。
すっかりメインビジュアル相応の姿に変貌していたクライヴが,命の危機に迫られていたとき。プレイヤー(というより筆者)が思わず「助けてくれトルガルーーーーーー!」と祈り叫ばずにはいられないシチュエーションで,彼は期待どおりに駆けつけてくれる。
「あのカワイらしさの塊だったトルガルが,こんなに凛々しく……」
感動。嬉々。親心のような感情で情緒が大混乱。
なにより心臓をわしづかみにされるのは,トルガルと久しぶりの再会を果たした,クライヴが見せる笑顔だ。13年前から復讐のことだけを考えて生きてきた彼が,その瞬間だけ,少年のような顔で笑う。
「クライヴとトルガルを二度と引き離してなるものか」
「――障害は全部,排除してやる」
自ずと握った拳に力が入る。FFXVIの物語は,この再会をもって強固に結びつき,私たちに旅の終わりまでの確かな決意を与えてくる。
トルガルの最高の瞬間を収めよう!
一瞬で時間が溶けるフォトモード!
といった物語の行方は放り投げて,トルガルカワイイ!!!
トルガルとの再会後,はじめに厳守すべきプレイヤーの義務と言えば,もちろん彼を心ゆくまでかわいがることである。
町中やフィールドでは,寄り添ってくれるトルガルに近づき[×]を長押しすると,いくつかのパターンで構うことができる。
やっと会えた喜びも相まって,容赦なくなでまわしたり,おやつをあげたりと,無限にトルガルを甘やかす時間が始まる。
無限トルガル編の開幕だ!!!
ここまでは主に,劇中のカットシーンに映るトルガルを眺めてきたが,彼をめでる神髄はなんと言っても「フォトモード」の活用にあり。
これこそがFFXVIだ! と言っても過言ではない機能である。
フォトモードは探索中に限らず,バトル中も起動できる。そのため普段の穏やかさとは違う,勢いのあるポーズも存分に撮影できる。
とくに活動拠点の「○○の隠れ家」では,これまで長らく過ごしていたと思わしきトルガルの,と〜ってもリラックスした姿を目にできる。
ときには眠ったり,ときには餌を欲しそうにちょこんとしたり,ときにはお出かけを待つように出口付近でジッとしていたり,などなど。
レンズをズームすると,毛並みやヒゲもしっかりと確認できるので,「ここで一生トルガルを眺めて暮らそ!!!」と思ってしまう。
基本操作の補足として,フォトモードは「メニュー」の「ステータス」からタッチパッドを押せば起動可能だ。
今回は製品版相当の開発版でプレイしたが,できることはカメラの位置・角度・ピントなどのシンプルな調整のみであった。これでも十分に活用できるが,ゲーム発売後はコッチ方面の専門家たちに向けて,明度・彩度・フィルターなどの追加要素にも期待したい。
そうすれば,野生のプロトルガルカメラマンも現れるだろう。
残念ながら,今回は開発陣オススメの“トルガルが一生の親友に思えてきちゃうというクエスト”にたどり着くまでには至らなかった。発売当日の記事としては,ネタバレをせずに済んだとも言える。
だが,ゲーム序盤だけでも「もうトルガルとずっと一緒にいる! 絶対に離れないからっ!!!」と強く思えるほどに,トルガルの魅力を存分に感じることができた。すでに腹三分目である。
ゲームの攻略自体,バトル面にはさまざまなサポート機能があり,アクションが得意でなくともトルガルとの連帯感や一体感を十分に得られる。興味をもったらまずは体験版からプレイしよう。きっとトルガルのカワイらしさに完・全・敗・北し,すぐ製品版に手を出すはずだ。
それに,ようやくのFFナンバリングの最新作。
手を出す理由に,これ以上の動機はめったにない。
「FINAL FANTASY XVI」公式サイト
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