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ゲームボーイ風の縦持ちゲーム機「AYANEO Pocket DMG」や外付けGPUボックスなど,AYANEOが新製品を一挙に発表
AYANEO Pocket DMG
AYANEO Pocket DMGは,AYANEO製品として初めて縦型筐体を採用した携帯型ゲームPCで,デザインから類推すると,やはり「ゲームボーイ」をモチーフとした製品のようだ。
ディスプレイには,約3.92インチサイズで,解像度1240×1080ドットの有機ELを搭載する。本体の下半分に備えるゲームパッドは,左下のアナログスティックとタッチパッドが目を引く。AYANEOによると,アナログスティックは,ゲームや日常的な操作に使用し,タッチパッドはFPSといったゲームの操作も可能だという。
いまどきのゲームは,左右のアナログスティックを備えたゲームパッドに最適化したものがほとんどだ。AYANEO Pocket DMGでは,どのような操作になるのか気になるところだ。
搭載SoC(System-on-a-chip)には,Qualcomm製の携帯型ゲーム機向けSoC「Snapdragon G3x Gen 2」を採用する。
Snapdragon G3x Gen 2は,8基構成のCPUコア「Kryo」と,GPUコアに「Adreno A32 GPU」を組み合わせたプロセッサだ。Kryoの高性能コアは最大3.36GHz,Adreno A32 GPUは最大1GHzでという高クロックで駆動することで,既存のスマートフォン向けSoCと比べて,高い性能が期待できそうだ。
AYANEO Pocket MICRO
AYANEO Pocket MICROは,コンパクトサイズの携帯型ゲームPCで,こちらは「ゲームボーイミクロ」をモチーフとした製品のようだ。ディスプレイには,3.5インチサイズで,解像度960×640ドットのIPS型液晶パネルを採用。AYANEOは,「ゲームボーイアドバンス」のちょうど4倍となる解像度だと説明する。
また,AYANEOの携帯型ゲームPC「AYANEO 2」や,携帯型Androidゲーム機「AYANEO Pocket S」と同じく,ディスプレイ部分と筐体に段差が無くフラットな「ボーダレスフルスクリーン」デザインなのも見どころと言えよう。
搭載SoCは,MediaTek製の「Helio G99」を採用する。ミドルクラス市場向けのタブレット製品への採用例が多いSoCで,描画負荷の高くないゲームであれば十分プレイできそうだ。
AYANEO Starship Graphics Dock AG01
AYANEO Starship Graphics Dock AG01は,AYANEO初となる外付けGPUボックスで,内部にAMDのノートPC向けGPU「Radeon RX 7600M XT」を搭載している。「AYANEO Flip」シリーズの国内発表会で,AYANEOのCEOであるArthur Zhang氏が,「外付けGPUボックスを開発中」と説明していたのだが,おそらくは本製品のことだろう。
AYANEO Starship Graphics Dock AG01は,SF作品に登場する宇宙船をモチーフにデザインされたという。USB4×1やUSB 3.2 Gen 2 Type-A×1,HDMI 2.1×2,DisplayPort 2.0×2,OCLink,有線LANポートといった豊富なインタフェースを備えており,PC用ドックとしても利用できるようだ。また,本体内部にM.2スロットを備えており,Type 2280サイズのM.2 SSDを搭載できるのもポイントだ。
AYANEO Retro Mini PC AM01S
「AYANEO Retro Mini PC AM01S」は,2023年11月に発表となった小型PC「AYANEO Retro Mini PC AM01」の上位モデルと言うべき製品だ。
ベースとなったAYANEO Retro Mini PC AM01は,初代Macintoshをオマージュした筐体を採用したのが特徴だった。ただ,ディスプレイに見える部分はただの装飾で,映像がなにも表示できないことを残念がる声も多く見られた。
そこで,AYANEO Retro Mini PC AM01Sには,実際に映像表示が可能なディスプレイを搭載したのが大きなポイントで,このディスプレイでは,PCの動作状況や時刻といった情報を表示できるようだ。
また,搭載CPUにAMDの高性能ノートPC向けAPU「Ryzen 8000HS」シリーズを採用するのも見どころである。既存製品では,薄型ノートPC向けの「Ryzen 7 5700U」だったので,CPUの変更により大幅な性能向上が期待できそうだ。
AYANEO Retro Power Bank
「AYANEO Retro Power Bank」は,スーパーファミコン風デザインを採用した容量12000mAhのモバイルバッテリーだ。USB Power Deliveryに対応しており,最大45W出力でPCやスマートフォンなどに給電できる。
本体に搭載する小型有機ELディスプレイには,バッテリー残量に加えて,給電している電圧や電流なども表示可能だ。
AYANEO AIR 1S
なお,AYANEO REMAKEシリーズの製品群ではないのだが,携帯型ゲームPC「AYANEO AIR 1S」の新モデルも発表となった。搭載CPUを既存の「Ryzen 7 7840U」から「Ryzen 7 8840U」に変更したマイナーアップデート版といったところか。
本体のカラーバリエーションとして,従来からあるオーロラホワイトとポーラーブラックに加えて,「百英雄伝」コラボモデルも用意するとのことだ。
AYANEO REMAKE特設ページ
AYANEO公式Webサイト
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