インタビュー
[インタビュー]オープンワールド系サバイバルRPG「Undawn」は,体型変化や生理現象といったリアルさを取り入れつつ遊びやすいゲームを目指す
無数のゾンビがはびこる広大なフィールドを,生き残るために旅していく本作は,細かなところまでカスタマイズできるキャラクターメイキング,飲食に伴う体型変化や排泄といった生活感のリアルさ,自宅を作れる建築システムなどが取り入れられている。
メインストーリーやアイテムのクラフトなど,多彩な要素を持つ本作について,Lightspeed StudiosのMaxyy Zhang氏と,Level InfiniteのSiyu Luo氏に話を聞いた。
LIGHTSPEED STUDIOSのMaxyy Zhang氏(写真左)と,プロデュースを行うLevel InfiniteのSiyu Luo氏(写真右) |
[プレイレポ]正式リリース目前のゾンビサバイバル「Undawn」。PC版のキーボード&マウスに最適化された操作とグラフィックスはいかに
Level InfiniteとLightspeed Studiosの新作サバイバルアクション「Undawn」のローンチが,2023年6月15日に予定されている。今回は正式リリース直前ということで,PC版の最新バージョンによる先行プレイレポートをお届けしよう。
「Undawn」公式サイト
多様なシステムとリアルなフィーチャーを取り入れつつ,遊びやすいゲームを目指す
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは「Undawn」の魅力について教えてください。
Maxyy Zhang氏(以下,Zhang氏):
「Undawn」の特徴は,サバイバル,FPS,RPGという多様な遊び方ができるところです。主人公キャラクターは,広大なオープンワールドのフィールドで生き残るために戦っていきます。
サバイバル部分では,主人公キャラクターが飲み食いをしたり,体型が変わったり,排泄したりというリアル感を重視しています。
ゲームは全体的にスピード感があり,シューティングとしてストレスなくプレイできるでしょう。また,グラフィックスの美しさや,自分の家を建築といったコンテンツの多さも魅力になるのではないでしょうか。
4Gamer:
βテストや事前登録など,現在のプレイヤーの反応はいかがですか。
Siyu Luo氏(以下,Luo氏):
プレイヤーからは,オープンワールドであるところや建築の自由度,服装やキャラクターメイキングの自由度について高い評価を頂いています。
4Gamer:
本作では,ゾンビだけでなくNPCの人間も敵になるのでしょうか。人間側の勢力が分かれているとしたら,主人公キャラクターが陣営を選ぶことは可能なのでしょうか。
Zhang氏:
世界は大変な状況にありますが,その中で人間は2つの勢力に分かれて争っています。世界の複雑さや,良いところも悪いところもあるという人間の本性を表現するために,敵をゾンビだけにするのではなく,邪悪な人間の勢力も用意したのです。
ただ,私たちのゲームは正道を行くゲームなので,主人公キャラクターが邪悪な人間の勢力につくことはできません。
4Gamer:
味方勢力のキャラクターと主人公キャラクターが関係を深めるようなことはできるのでしょうか。
Zhang氏:
できます。味方勢力のキャラクターには「好感度」のシステムがあり,関係を深めると特別なストーリーや会話,スペシャルミッションなどがアンロックできるようになっています。
4Gamer:
先ほど,「Undawn」にはサバイバル,FPS,RPG,建築といった様々な要素が含まれているというお話がありました。特定の要素がメインになっていくのか,それともバランス良く楽しんでいけるのか,どちらでしょう。
Zhang氏:
いろいろなプレイシステムを提供しているゲームですので,特定の要素だけでなく,すべてのコンテンツを楽しんでもらえるように作っています。
4Gamer:
サバイバルの行動に応じて主人公キャラクターの体型が変わったり,排泄しないといけなかったりといった要素がユニークだと感じられました。
Zhang氏:
リアル感を出すためには,我々が現実の日々の暮らしで起こることをゲームに取り入れることが大事なのかなと思いました。プレイヤーを対象にしたテストを実施しましたが,とても良い反響を頂いています。
4Gamer:
体型の変化ですが,どれくらい太ったり痩せたりするのでしょうか。また,ゲーム的に有利になったり不利になったりすることはあるのでしょうか。
Zhang氏:
食べ過ぎると,もとの体型から2〜3倍太ることができます。ただ,設定的に食べ物が豊富なわけではありませんし,あまり大量に食べてもシステム側から警告が出ますので,それ以上は太ることはできません。
また太っていても痩せていても,ゲーム的には特に影響はありません。
4Gamer:
排泄の描写が入ったことで,アプリストアでの審査に問題が出たりはしませんでしたか。
Luo氏:
アプリストアの規約を守って作っていますので,特に問題はありませんでした。
4Gamer:
「Undawn」における課金要素について教えてください。
Zhang氏:
主人公キャラクターがオープンワールドで生きていくこと,つまり通常のゲームプレイに関して課金要素はありません。
一方で,外見や服装といった主人公キャラクターのカスタマイズや,建築において豪華な装飾をするような部分には課金が必要な場合もあります。とはいえ,普通の格好をして,普通の部屋を作る分には課金なしで楽しんで頂けます。
また,バトル好きなユーザーさんが強くなっていただけるようなアイテムも課金アイテムとして用意しています。
4Gamer:
本作には,PvP要素はあるのでしょうか。
Zhang氏:
ありますね。ギルドメンバーやフレンドと一緒に競い合うものなどを用意しています。PvPでは,自分の装備を持ち込んで戦うものと,装備の持ち込みが全くできない公平性を重視したものといった,2つのレギュレーションがあります。
4Gamer:
バトルで強くなることが課金要素になっていても,レギュレーションによってPvPの公平性は保たれているわけですね。
建築ですが,自分の部屋を作ることで,どんなメリットがあるのでしょう。また,どれ位細かいカスタマイズができるのでしょうか。
Zhang氏:
自室の建築は,終末世界に自分の部屋があるという安心感や帰属感を覚えてもらいたくて取り入れました。
フレンドを部屋に招待したり,一緒にパーティーするといったソーシャルな体験もできます。ゲーム上のメリットとしては,休息することで各種のパラメータが回復します。
建築ですが,好きな家具を選んで設置できるのはもちろんのこと,壁に使う板なども1枚単位でお好みのものを選べます。作りこむのが苦手な人でも,「和風」「ヨーロッパ風」といったセットを用意していますので,簡単に自分に合った建築ができますよ。
4Gamer:
サバイバル系のゲームの中には,ゲームオーバーになるとアイテムが失われるようなものもあります。「Undawn」でゲームオーバーになった時は何かペナルティがあるのですか。
Zhang氏:
サバイバルがテーマのゲームなので,一部のアイテムを落としたり,装備品の耐久度が下がったりはします。
ただ,我々としてもプレイヤーに過剰なストレスを与えるようなことはしたくありません。サービス開始後も,プレイヤーの声を聞いていき,不満があるような点は改善していきたいと考えています。
4Gamer:
ゲームバランスにも,プレイヤーの意見を反映していくということですね。では最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
Zhang氏:
「Undawn」は,いろいろなシステムを取り入れたゲームですので,開発者としては“サバイバルアクション好きな人”だけでなく,幅広いジャンルを遊ぶプレイヤーに楽しんでほしいです。
今後は建築用に日本風のパーツも実装していく予定ですので,楽しみにしていてください。
Luo氏:
やはりプレイヤーの声が大事ですので,サービス開始後も,ぜひフィードバックや改善点をお寄せ頂ければと思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
「Undawn」公式サイト
「Undawn」ダウンロードページ
「Undawn」ダウンロードページ
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(C)2023 Proxima Beta PTE. LTD.(C)Lightspeed Studios
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