イベント
「『信長の野望・新生』完成発表会」をレポート。氷川きよしさんが,エンディングテーマ“雷鳴”を熱唱
イベントの主催者を代表して登壇した,コーエーテクモゲームス 代表取締役社長の鯉沼久史氏は,まず「信長の野望」シリーズが,1983年リリースの1作め以来,累計1000万本セールスを誇っていることを紹介。今回の「信長の野望・新生」はシリーズ16作目であると同時に,シブサワ・コウ40周年記念タイトルであり,当初の見込みよりも時間はかかってしまったが納得のいくものに仕上がったと語った。
続いて,「信長の野望」ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウこと襟川陽一氏が甲冑を身に纏って登壇した。襟川氏によると「信長の野望・新生」の“新生”について,3つの意味を込めているという。
1つめは,織田信長が戦国時代において創造と破壊を繰り返し,新しい時代を生きたという意味での“新生”。
2つめは現在,コロナ禍で新しい時代の生き方が求められているという意味での“新生”。
そして3つめは,シブサワ・コウ40周年の記念タイトルとして,本作を“新しく生まれ変わる「信長の野望」”にしようという開発チームの意思を示す意味での“新生”だそうだ。
襟川氏が着用している甲冑は,シブサワ・コウ40周年を記念して制作したもので,デザインを手がけたのは,コーエーテクモホールディングス 代表取締役会長の襟川恵子氏であることも明かされた。この甲冑のデザインは,織田信長が京都御馬揃えを行ったときに着用したと伝えられている西洋甲冑をイメージしているそうだ。
ちなみに2013年開催の「信長の野望・創造」の完成発表会にて,襟川氏は「信長の野望」の大ファンだという世界的なデザイナーの山本寛斎氏から信長の衣装を贈呈されている。その衣装は重量30キロほどにおよんだそうだが,今回の甲冑は10キロ程度となっており,比較すると多少は動きやすいが,それでも「ロボットみたいな感じ」だと感想を述べていた。
ゲームとしての「信長の野望・新生」の概要や特徴は,本作のプロデューサーを務める小笠原賢一氏から紹介された。それによると本作は,これまで40年間シリーズを支えてきた「信長の野望」ファンがどういった部分を支持してきたのかを振り返り,またそれを踏まえて今後のシリーズはどうあるべきかを考えて開発したタイトルだという。
本作の特徴は,大きく3つ。1つめは「AIで躍動する“生きた武将”」で,ここで言う“武将”とは,大名の配下となる家臣のことだ。今回は,初めて家臣たちにAIが適用されたという。これまでの家臣は,大名が命令を下すことによって初めて動く存在だったが,本作では極論,大名が何もしなくとも家臣が動き,歴史を作っていく。プレイヤーは大名として,家臣の動きを把握し制御しつつ,天下統一を目指すこととなるため,これまでのシリーズでは表現できなかった新しい面白さを実現しているそうだ。
2つめの特徴は,「奥深い戦略性とダイナミックな合戦」。家臣達が自ら考えて動くため,要地の細かい内政や兵力の増強などは彼らに任せ,プレイヤーである大名は,どういった地方に領地を広げていくか,もしくは何年後にどういう技術状況になっていなければいけないのかといった,長期的な視点に基づく奥深い戦略を楽しめるという。
また合戦も,これまでにない迫力でダイナミックに表現していると話していた。
3つめの特徴は,「シリーズ最高のドラマティックな展開」だ。シリーズ最多となる2200名以上の武将達が本作に登場し,それぞれがAIによってで自ら考え行動するというリアルな戦国世界のもと,さまざまな歴史イベントを楽しめる。これらの歴史イベントは,新しい発見や新しい解釈を盛り込み,本作向けにすべて書き直したそうだ。
イベントの終盤には,本作のエンディングテーマ「雷鳴」とテレビCMで楽曲タイアップをしている,氷川きよしさんのトークセッションが設けられた。最初にテレビCMの感想を求められた氷川さんは,「すごく格好よく,すごく歌とマッチした素晴らしい映像になっていて,ゾクッときました」と回答。
また今回のオファーを受けたときのことを,「ゲームの中で曲が流れることが,すごく嬉しくて。小さいときから『信長の野望』を知っていましたので,すごく“光栄”でした」と振り返っていた。
なお,氷川さんにとって,ゲームとのタイアップは今回が初めてだそうだ。「新しい挑戦ですが,いつも挑戦していたい。また『雷鳴』は,普段の私が歌う曲とはとはガラッと変わった曲なので,いろんなところで歌いたいと思っています。この曲を聴いて,ゲームをやってみようという方がいるかもしれないし, そういった広がりが持てるといいですよね」と語っていた。
また氷川さんは,舞台に上がってアドレナリンが放出され,そのあと寝付けないときなどにゲームをプレイするそうだ。ジャンルは,RPGなどストーリー性のあるものを好むという。
トークセッションの最後には,氷川さんが自身の“野望”を披露する一幕も。氷川さんは「やりたいことは片っ端から挑戦して型にとらわれないアーティストになる!!」という意気込みを示し,「やりたいと思ったことは,何でも挑戦してみないと後悔する。年齢とともに時間がなくなるので,とにかくやりたいことに挑戦して楽しみたい」「窮屈なのもあまり好きじゃないので,いろいろやる中で自分を見つけていきたい」「昔から誰もやらないことをやりたい, 誰もがやっていることをやりたくないタイプなので,自分が道を作るぐらいの気持ちでやっていきたい」と話していた。
また自身が歌う「雷鳴」については,「歌詞を読んだときに,1つ1つの言葉は本当におっしゃるとおりだと思った」とし,「自分もこのストーリーのように生きていきたい」とコメント。さらに「大好きなオリジナルの1曲ができたような感じで,テレビなどいろんなところでバンバン歌いたい」と話していたので,本作とは別の場所で,この曲が聴けるかもしれない。
「信長の野望・新生」公式サイト
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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