プレイレポート
[プレイレポ]期待のソウルライク「Lies of P」のシステム面に着目。大きな特徴となる「Weapon Combination」や「Legion Arm」の実態は?
今回,Paris Games WeekおよびG-Star 2022にも出展された本作のプレイアブルバージョンを,2時間ほど試遊してきたので,そのレポートをお届けする。
なお,同バージョンについては,G-Starでの試遊レポートも掲載しているので,今回はそこであまり触れられなかったシステム面を具体的に紹介していきたい。言語は英語,韓国語のみのバージョンとなり,本稿では英語をベースとしている。
試遊版をスタートさせ,キャラクターのバトルスタイルを選択すると,続いて「P-Organ」の設定が行えた。これは,特定の敵がドロップするQuartz(クォーツ)をスロットに埋め込むことで,主人公のさまざまな能力をアンロックできるという,いかにも機械人形らしい回路拡張システムだ。最初はStrengthen Pulse Cellsなど4種類の回路しか選択できないが,Quartzの入手によって,より多くの回路を拡張できるようになる。
各回路は,Offensive Type,Defense Type,Utility Type,Operetion Typeという4つのタイプに分かれており,さらにそれぞれ2つずつ選択肢が設けられている。例えば,Offensive TypeのBlinding Dash Attackを選んでスロットにQuartzを埋め込むと,ダッシュ攻撃成功時にスタミナが回復するように,Strengthen Ambushに埋め込むと,背後からの攻撃時にATK(攻撃力)が上昇するようになる。
なお,一度埋めたスロットはリセットできないため,どの能力をアンロックするか,プレイヤー各自のプレイスタイルを踏まえてアレコレ試行錯誤するポイントの1つとなりそうだ(何かしらのコストを支払ってリセットできる仕様になる可能性もありそうだが……)。
ゲームのスタート後,いわゆる復活ポイントのStargazer(スターゲイザー)をアクティベートすると,レベルアップやStorage Box(倉庫)の操作,ファストトラベルに加え,本作の特徴となる「Weapon Combination」(武器合成)や「Legion Arm」(リージョンアーム)の交換ができるようになる。
Weapon Combinationは,獲得した武器のBlade(刃)とHandle(柄)を組み替えてカスタマイズするシステムだ。ゲーム内には全30種類の武器が用意されており,それらを組み替えることで100種類以上の武器を作り出せるとのこと。分かりやすいところでは,Bladeが同じでもHandleを変えることで攻撃のリーチを変えることができる。
またBladeやHandleは,それぞれ固有の能力を持っている。例えばチャージ攻撃時に,ドリルのような回転攻撃を可能にするHandleも存在する。これら固有の能力は,敵を攻撃すると溜まるゲージを消費して発動する「Blade Fable Arts」や「Handle Fable Arts」とも関連しており,こちらも自分のプレイスタイルに合わせたカスタマイズを模索することになる。
この武器のHandleを, |
こちらと組み替えると, |
性能も見た目も大きく変わった |
Legion Armは主人公の左腕に仕込む武器で,全8種類が用意されているようで,今回はそのうち4種類を確認できた。
例えば「Puppet String」は,撃ったアンカーが敵に刺さると,その敵に接近または引き寄せられる。接近するか引き寄せるかは,距離などそのときの状況に応じて変わるようだ。また発動ボタンを長押しすると,敵に接近しつつ頭上にジャンプして大ダメージを与える攻撃を放つ。
このほか「Fulminis」は,敵をスタンさせたりノックバックさせたりする電撃攻撃を放てる。3段階のチャージが可能で,チャージするほど効果が高くなるが,範囲はそれほど広くならない。「Falcon Eyes」は,炸薬弾を発射できる。敵に着弾してから数秒後に爆発しダメージを与えられ,また着弾した敵だけでなく,周囲の敵にもダメージを与えられる。「Flamberge」は,いわゆる火炎放射器で,発動ボタンを押し続けることで火炎を放射する。火炎を当て続けられた敵は身体が溶け出すため,デバフ状態となるといった特徴を持っている。
なおLegion Armによる攻撃は,いずれもLegion Magazineと呼ばれるリソースとスタミナを消費する。プレイ中,アイテムでゲージを回復することもできるが上限が3つとなっており,またスタミナ管理も必要となるので,使いどころは考えなければならない。
実際にプレイしてみると,本作は丁寧に作られたソウルライクだということが分かる。実のところソウルライクは数多く輩出されているが,その内容はピンキリだ。例えばいくつかのタイトルでは,全体の雰囲気はいいのに,すべてのボスバトルが,細かな差異こそあれど,相手が大振りした隙を狙って最大火力の技をぶち込むだけの繰り返しだったりして,少々残念な思いをした。
敵が背後を見せているので,バックスタブを狙って近づいたら,奥の建物の屋上にもう1体の敵が! |
眼下の敵には落下攻撃を決めたいところだが,死角に敵がいるかもしれない…… |
一方,本作は前回の試遊レポートでも指摘されているとおり,「敵に倒されるのには理由がある」という部分を筆頭に,ソウルライクのさまざまなお約束をきちんと踏襲している。それだけでなく,今回プレイしたChapter 2のボスMad Donkeyは隙の少ない動きで主人公を追い詰めてくるなど,前回紹介されたChapter 3のボスとは明確に異なる仕上がりを見せている。
道中,蝶が飛んでいるので追いかけて倒すと…… |
武器の強化アイテムをドロップ。ただし特殊な武器の強化用だったので,今回は使えなかった |
もちろんゲーム全体からすれば,前回と今回の試遊を合わせてもほんの一部しか触っていないため,最終的にどんな仕上がりとなるかは今のところ不明だ。ほかのソウルライクとの差別化を図っているWeapon Combinationなどの要素も,今回はほんの少し触っただけなので,本当に面白いのかどうかまでは判断できないのが実情である。
ただそれでも,このプレイアブルバージョンを触った限りでは,不安より期待できる部分のほうが大きいと感じた。主人公の“人間性”と“嘘”を絡めたストーリーおよびシステムなど,まだまだ明らかになっていない要素も多いため,今後公開される情報を楽しみに待ちたい。Steamでプレイ予定の人であれば,ウィッシュリストの登録を行うことで,何か動きがあったときに通知が来るので便利だろう。
なお,今回の試遊に際して,NEOWIZから8Kサイズの壁紙がもらえることになった。入手希望者は下のリンクボタンから飛んでダウンロードしてほしい。
「Lies of P」8Kサイズ壁紙のダウンロード(dropbox)
「Lies of P」公式サイト
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