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「GUNGRAVE G.O.R.E」発売日前夜祭レポート。DLCに関するトークで内藤泰弘氏からヴァッシュ・ザ・スタンピードの名が出る場面も
同作は「トライガン」や「血界戦線」を手掛けた漫画家の内藤泰弘氏によるキャラクターデザインのもと,2010年代半ばから開発が始まり,満を持して発売を迎えたタイトルであると同時に,2002年に発売された初代「GUNGRAVE」から続くシリーズの最新作でもある。
そんな「GUNGRAVE G.O.R.E」の発売を記念して,2022年11月21日にRed Bull Gaming Sphere Tokyoで発売日前夜祭が開催された。本稿では,内藤泰弘氏をはじめとした制作陣が登壇したトークショーを含め,ライブドローイングも実施されたイベントの模様をお届けしよう。
「GUNGRAVE G.O.R.E」一色に染まったRed Bull Gaming Sphere Tokyo
前夜祭の会場となったのは,レッドブルが手がけたアジアで最初のゲーミングスペースRed Bull Gaming Sphere Tokyoだ。
東京都中野区に位置するゲーミングスペースが,前夜祭当日は「GUNGRAVE G.O.R.E」のポップパネルやキャラクタースタンドで彩られ,発売を長年待ち望んだファン待望の空間となっていた。
なおトークショー直前,本作の開発スタジオであるIGGYMOBのジェネラルディレクターを務めるKay氏と,内藤氏からコメントをもらえたので紹介しよう。
Kay氏:
発売まで非常に長い時間がかかりました。しかし,その分だけ昔の「ガングレイヴ」をプレイした方が楽しめる内容にできました。
新しいシステムも追加されているので,最新のアクションゲームが好きな方も楽しめると思います。よろしくお願いします。
内藤氏:
初めてKayさんと会ったのは,8年前のことでした。そこから紆余曲折,波乱万丈,臥薪嘗胆あったのは奇跡だと思っているので,発売を迎えることができて本当にありがたいです。今日はKayさんの接待を兼ねた労う会ということで(笑)。彼の恩に報いたいと思っています。
制作陣が語った「GUNGRAVE G.O.R.E」発売に至るまでの道のり
トークショーでは,司会の郡 正夫氏による進行のもと,PLAIONにてジャパン・リージョナルマネージャーを務める岩田真治氏が登壇。同氏は,今回の前夜祭がファンミーティングも兼ねていることを説明しつつ,PLAIONとしても初の試みであることを語った。
続いてKay氏と内藤氏がともにステージへ上がり,「GUNGRAVE G.O.R.E」が完成するまでの経緯を中心にトークを展開。Kay氏は,初代「ガングレイヴ」をプレイしてその独特の世界観とキャラクター性に魅了されたことを,通訳を通しながら熱く語った。
そして無限に銃を撃ち続ける本作のシステムに関しては「弾数が無制限なことは,ともすればボタンを押し続けるだけのゲームになりかねないので,シリーズの特徴であるシステムと面白さの両立が難しい課題だった」と言及した。
なお,Kay氏は開発期間が長くなった理由として,コンシューマゲーム機向けの開発規模が小さい,韓国のスタジオで開発していた点が一因だと語る。さらに給料の不払いが発生し,フードデリバリーサービスで働いて糊口を凌ぎつつ,開発を続けていたことも明かした。
そしてKay氏は「ネクロライズによって自我をほとんど失ったグレイヴにとって,ミカがただ一人特別な守るべき存在であるように,GUNGRAVE G.O.R.Eという作品が私たちにとってのミカだったので,途中で開発を止めることはありませんでした」と語った。
一方,内藤氏からは初代「ガングレイヴ」発売後に放映されたテレビアニメに関する思い出話も語られていた。司会の郡氏も当時アニメを見ていたとのことで,ゲームよりも話が広がったアニメの物語についてふれる場面もあった。
対する内藤氏は,ゲームの制作時から物語の構想がありつつも,テレビアニメの監督と脚本家の力によって,より深いエピソードが形作られたとコメント。その一方で,本読み(脚本チェック)には毎週参加しており,アニメ制作陣とは密接な関わりがあったと当時を振り返っていた。
オープニングトーク後には,来場者が「GUNGRAVE G.O.R.E」を実際に体験し,壇上にモニタリングされた映像を会場の全員で見るプレイコーナーが実施された。当日の来場席から3名がその場で選ばれ,プレイした来場者には特製ノベルティが贈られた。
内藤氏のサービス精神溢れる関連作品トークとファン交流
トークショーの終盤には,内藤氏へのQ&Aコーナーが実施された。「自分がグレイヴと戦うとしたらどんな武器で戦いますか?」「現実で好きな武器は?」「作品作りにおいて影響を受けたものはありますか?」といった多岐にわたる質問が寄せられた。
内藤氏はこれらの質問に対して「4キロくらい先から狙撃できるスナイパーライフルで戦います。ケイン・ザ・ロングショットみたいな(笑)」「ブルパップ方式を筆頭に機能美を感じる武器全般が好きで,具体名を挙げるならP90ですね」と回答。
影響を受けたものに関しては「見てる人が元ネタが分からないくらい,いろいろなものから影響を受けて取り入れています(笑)。例えばグレイヴがロン毛なのは,映画デスペラードに出演していたときのアントニオ・バンデラスから影響を受けたからですね」とコメントを返した。
Q&Aコーナーが終わると,内藤氏によるライブドローイングが実施され,わずか15分ほどで見事なイラストが制作され,トークによって盛り上がった会場の熱気は最高潮に。
さらに,「ガングレイヴ」のDLCキャラクターにまつわる話題として,内藤氏から冗談めかした口調で「イベントの前に少年画報社に聞いたら,ヴァッシュ・ザ・スタンピードを出してもいいらしいですよ(笑)」という言葉が飛び出し,大きな拍手と歓声が沸きあがる場面もあった。
イベントの終了後には,事前に配布が告知されていたシリアル番号入りのドローイングアートフレームが内藤氏のファンサービスによって直接手渡されることに。
さらに内藤氏のサービス精神によって,来場者全員が一人ずつ同氏と記念撮影をできることになったうえに,会場の全員が勢揃いした集合写真も撮影されることになった。
また,当日に設置されていた数多くのスタンドパネルが,そのまま来場者に配布されることになり,希望者同士によるジャンケン大会が急きょ実施された。
パネルは等身大よりも巨大かつ,その場での受け渡しとなっていたものの,受け取り希望者が続出し,会場内のパネルはほとんど残らず渡し切られていた。
「GUNGRAVE G.O.R.E」発売日前夜祭の模様は以上となる。Kay氏から続編を匂わせる発言や,内藤氏によるヴァッシュ参戦の言葉もあったが「すべては今後の売り上げ次第」とのことだ。
往年の「ガングレイヴ」プレイヤーはもちろん,スタイリッシュで爽快感のあるガンアクションゲームを求める人や,「トライガン」を始めとする内藤ワールドのファンにはたまらない要素が詰まった本作。気になった人はぜひ本作をプレイしてみよう。
「GUNGRAVE G.O.R.E」公式サイト
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