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Switch版「キングダムカム・デリバランス」の開発は,日本発の誤報がきっかけ。デベロッパが明かす
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印刷2021/06/12 12:11

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Switch版「キングダムカム・デリバランス」の開発は,日本発の誤報がきっかけ。デベロッパが明かす

 2021年6月11日に掲載した記事でお伝えしたように,パブリッシャのKoch Mediaが,新たなレーベルとして「Prime Matter」を発表し,同レーベルから発売される予定の多数のタイトルを明らかにした。その1つが,中世世界を舞台にしたオープンワールドのRPG「Kingdom Come: Deliverance」(以下,「キングダムカム・デリバランス」)のNintendo Switch版だ。
 すでにPC版PS4版がリリースされているため,「レガシーゲーム」のカテゴリで登場した「キングダムカム・デリバランス」は,魔法やドラゴンといったファンタジーとは無関係の中世ヨーロッパ社会をリアルに描き,ファンの根強い支持を得ている。
 日本時間の6月12日,「Summer Game Fest 2021」の一環として開催されたオンラインイベント「Koch Primetime」関連記事)で,そんな「キングダムカム・デリバランス」についてのショートインタビューが行われた。イベントは,Prime Matter各作品の最新映像を紹介しつつ,開発者達にインタビューするというスタイルで進められたが,「キングダムカム・デリバランス」では,デベロッパのWarhorse Studiosの広報としておなじみのトビーこと,トビアス・スタルツ=ツヴィリング(Tobias Stolz-Zwilling)氏が登場し,Switch版開発の経緯について語った。

画像集#002のサムネイル/Switch版「キングダムカム・デリバランス」の開発は,日本発の誤報がきっかけ。デベロッパが明かす

 トビー氏によると,Switchへの移植のきっかけになったのは,1月の初め,日本の任天堂公式サイトの発売スケジュールに,「キングダムカム・デリバランス: ロイヤルエディションが,2月18日にリリースされる」と記されたことだという。これに海外メディアやファンが気づき,ひとしきり話題になったものの,実はこの情報は誤りで,Warhorse Studiosにその予定はなく,公式サイトからも間もなく削除された。
 やがて2月になり,スペインのNintendo of Spainが「オープンワールドゲーム特集」を実施。もちろんここに「キングダムカム・デリバランス」の名前はなかったが,ファンの間でくすぶっていたSwitch版の噂話が再燃し,これを見た,Warhorse Studiosはついに移植の可能性を模索し始めたという。
 重いゲームなので,Switch版を単独で開発するのは難しかったが,Koch Mediaの親会社であるEmbracer Group傘下にあるSaber Interactiveの協力を得ることでついに実現に向けて動き出した。Saber Interactiveは,世界14か国に22スタジオを保有する,Embracer Groupの中でも大きなオペレーティンググループだ。

画像集#003のサムネイル/Switch版「キングダムカム・デリバランス」の開発は,日本発の誤報がきっかけ。デベロッパが明かす

 Switch版の開発が始まったばかりであるのは明らかで,「Koch Primetime」ではゲームプレイ映像どころかスクリーンショットも公開されなかった。トビー氏は,「リリースされるまで,発売したばかりの『キングダムカム石鹸』で首を洗って待っててね」とも言いたげな,いつもの真顔ジョークを語ったが,総コンテンツ量が150時間以上というロイヤルエディションがSwitch向けにリリースされれば,さらに大きなファン層を獲得しそうだ。

キングダムカム石鹸を手にするトビー氏
画像集#004のサムネイル/Switch版「キングダムカム・デリバランス」の開発は,日本発の誤報がきっかけ。デベロッパが明かす

4Gamer「Summer Game Fest 2021」
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    Kingdom Come Deliverance: Royal Edition

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