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「Assassin’s Creed Infinity」の制作が発表。シリーズ最新作はモントリオールとケベック,2つのスタジオが共同で開発
Ubisof公式ブログ:An Update on Assassin’s Creed Infinity and the Future of the Assassin’s Creed Franchise
「Assassin’s Creed Infinity」の時代設定やゲームシステムなど,詳しいことは後日発表される予定だが,ケベックスタジオの発足以来のメンバーで,「アサシン クリード ブラザーフッド」(2010年)からシリーズに携わってきたマーク・アレクシ・コッテ(Marc-Alexis Côté)氏がエクゼクティブプロデューサーに就任。クリエイティブディレクターには,ケベックスタジオで「アサシン クリード オデッセイ」を担当したジョナサン・デュモン(Jonathan Dumont)氏が,そしてモントリオールスタジオでは,初代「スプリンターセル」から「ウォッチドッグス レギオン」まで,20年以上にわたってUbisoftの人気タイトルに関わってきたクリント・ホッキング(Clint Hocking)氏が務めるとのこと。
2007年にシリーズ第1弾が登場した「アサシン クリード」は,ほぼ毎年のリリースを続ける,同社の揺るぎない看板タイトルへ成長した。昨年の「アサシン クリード ヴァルハラ」までメインストリームだけで10作以上が作られ,シリーズ累計で約1億5500万本のセールスを記録した。
ブログでは,今回のスタジオコラボについて,「ゲームからゲームにバトンを渡し続けるスタジオ中心ではなく,開発者の能力とリーダーシップに重点を置いた体制に進化させるため」と述べられており,ゲーム業界の現状に沿った施策であるという。
この「進化」についてブログでは,リモートワークによりゲームの制作方法が根本的に変化し,組織について考える時間を与えてくれたことが理由であると書かれているが,海外メディアのBloombergの記事ではさらに,ハラスメントの問題で上層部の交代があったことの影響も付け加えている。同誌はまた,「フォートナイト」や「GTAオンライン」などのタイトルを例に挙げ,「Assassin’s Creed Infinity」はライブサービスのオンラインゲームになると報じている。真偽のほどは明らかでないが,気になる話だ。
ちなみに,Bloombergの記事を執筆したジェイソン・シュレイヤー(Jason Shreier)氏は,ファンの間で“アサクリ最大のタレコミ屋”として知られている人物だ。「アサシン クリード ヴァルハラ」のコードネームが「ラグナロク」で,バイキングがテーマになることを事前に言い当てており,この6月には「2022年の最新作は,前作以上に大きなプロジェクトになる」とも発信していた。
毎年,2つのスタジオが持ち回りで新作を開発するのがリソースの面で負担になるという指摘は納得できるところ。また,オンラインゲームとして,定期的にコンテンツをアップデートするほうが,ファンの定着率が高いのは,最近のヒット作の例を見ても明らかだ。十字軍の遠征から産業革命期のイギリスに進み,リブートとして古代エジプトやギリシャに戻るなど,メインストリームでは歴史を行きつ戻りつしているアサシン クリードシリーズ。今後,どのように発展させていくのかはUbisoftにとって大きなテーマであるだろう。詳細の発表を楽しみにしたい。
- 関連タイトル:
Assassin’s Creed Infinity
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