プレイレポート
「チョコボGP」プレイレポート。最大64人でのサバイバルトーナメントは,魔石やアビリティが入り乱れる白熱のレースが楽しめる
今回は発売前に先行プレイできる機会を得たので,ゲームシステムや遊べるゲームモードを紹介しつつ,インプレッションなども交えてレポートをお届けしよう。
キャラ性能とアビリティ,魔石を駆使して白熱のレースが体感できる
本作の基本操作はキャラクターの移動,アクセル,ブレーキ,ジャンプのほかに,アビリティ発動ボタン,魔石発動ボタンなどが存在する。登場するキャラクターはそれぞれ性能が異なるが,使用するマシンを変更するとさらに違ったものにできる。そのうえで,各々が持つアビリティと,レース中マジカルエッグから手に入る魔石,そしてドリフトやエアトリックといったテクニックを駆使してレースを戦っていくのだ。
レース中の時間経過やコース内に設置されているクリスタルの取得で,キャラクター固有の能力であるアビリティのゲージが上昇。MAXまで溜まると使用できる。頻繁に使えない代わりにその効果は高く,魔石とともに活用すればレースを有利に進められる。
難しすぎる操作は一切ないが,ドリフトやエアトリックなどをコースに合わせて駆使すれば,かなりテクニカルな操作が可能で,その分タイムも短縮できる奥深さも兼ね備えている。キャラクターの特徴だけでなく,マシンの変更も大きく操作感を変える要素になっているので,やり込み甲斐がありそうだ。
ストーリーにタイムアタック,シリーズレースにチョコボGPなど,充実のゲームモード
本作にはサバイバルトーナメントを行う「チョコボGP」を始め,「ストーリーモード」「タイムアタック」「マルチプレイ」「シリーズレース」「カスタムレース」といったモードが用意されている。
「ストーリーモード」は,チョコボとモーグリのアトラを軸に展開していく物語になっており,ここで本作の操作が覚えられたり,新たなキャラクターやマシンが入手できたりする(一部はゲーム内のショップで交換)。ほかのモードで遊べるコースの開放もできるので,最初にプレイしたいモードだ。
物語は,トレジャーハンターとしてお宝を探し,世界を旅しているチョコボとアトラが,たまたま立ち寄った町で謎のモーグリ「レーシングヒーローX」と出会い,優勝すると何でもひとつ願いを叶えてもらえるというレースに出場することになる……といった導入だ。その後は,いろいろなキャラクターとの出会いやレースを経て物語が進んでいくが,コメディ要素強めの内容で楽しく進めていける。
チョコボGPはオンラインで最大64人によるサバイバルトーナメントレースが楽しめる。ルールは簡単で,上位4人が勝ち抜ける形で全4回レースが行われ,上位4人に入れなかったらその時点で終了。1回戦は最大で8人×8組の64人が参加する。その後,32人,16人と減っていき,最後決勝戦は勝ち抜いてきた8人で優勝を争うといった流れだ。
シリーズレースは決められた4コースを走り,順位によって獲得できるポイントを蓄積し,総合1位を目指すモード。おすそわけするとふたりでも遊べるモードだ。
コースは4つでひとつのシリーズとしてカテゴライズされており,好成績でクリアすると新たなシリーズが追加されていく。
タイムアタックは,名前の通り任意のコースを走ってそのタイムを計測できるモードだ。レコードタイムを出すとそのゴーストデータをオンラインにアップロードできたり,ほかの人のゴーストデータをダウンロードしたりして遊ぶこともできる。
マルチプレイはローカル通信とオンラインの2種が存在し,どちらも最大8人でレースができる。そしてカスタムレースはルールを自由に設定して遊べるモードで,おすそわけすることでふたり同時プレイも可能になっている。
豊富なゲームモードにより,本作はカジュアルな遊び方からじっくりやり込む遊び方まで,幅広く楽しめるのに仕上がっている。また,難しく複雑過ぎるルールや操作もなく,初プレイでもスムーズに楽しさが感じられ,それほど長くないプレイ時間でも上達を感じられる感覚はとても好印象だった。
過去に発売されている「チョコボレーシング〜幻界へのロード〜」の続編というわけではないようだが,「チョコボレーシング」に近いシステムも残されているので,当時遊んでいた人も懐かしさが感じられるだろう。
本作は,一部制限はあるものの無料でローカルやオンラインのマルチプレイを体験できるLite版も配信されるので,気軽に触れられるのも嬉しいところだ。そちらの配信が開始されたら,まずは触ってみてはいかがだろうか。
「チョコボGP(チョコボグランプリ)」公式サイト
- 関連タイトル:
チョコボGP(チョコボグランプリ)
- この記事のURL:
キーワード
(C)2022 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TOSHIYUKI ITAHANA/RUBI ASAMI