プレイレポート
[プレイレポ]マルチエンドの絆ストーリーも魅力の新作「エバーソウル」。ユニークなバトル演出など見どころ満載のフルオートバトルRPGだ
本作はファンタジー世界を舞台にしたフルオートバトルRPGで,時間経過によって蓄積する経験値を使う手軽なキャラ育成や,キャラクター個別のストーリーを通してヒロインとの仲を深める「絆システム」などが見どころとなっている。
今回,ユーザーテストに参加したので,詳しいゲーム内容について紹介していこう。
ハイクオリティな3Dキャラたちを指示して勝利を目指すフルオートバトル
「エバーソウル」では,精霊たちの住む楽園「エデン」を舞台に,プレイヤーが精霊たちを救う救世主として戦いに挑むストーリーが描かれる。ストーリーは3Dモデルを使っての進行に加え,高頻度でイラストも差し込まれて読みやすい内容に仕上がっていた。
詳細は後述するがキャラ個別のシナリオもボリュームが多く,ストーリー内容や演出に力を入れていることが感じ取れる。
メインコンテンツとなるバトルについては,フルオートバトルで分かりやすい仕組みとなっており,通常攻撃などはすべて自動で行ってくれるため,プレイヤーはスキルの発動タイミングだけ指定すればいい。もちろんスキル使用もオートにできるので,よほどの高難度コンテンツでない限り,戦闘開始後は放置でも問題なかった。
戦闘がオート進行ということで,事前の編成が戦略のキモとなる。ディフェンダーやサポーターなど6つの役割を持つキャラの相性を考えながら編成しつつ,陣形なども意識するのがポイントだ。
陣形によって前衛,後衛のバランスも変わってくるため,アリーナなどの対人コンテンツでは戦略性の高いバトルが楽しめるだろう。また,同タイプのキャラを複数編成すると発動するバフ効果など,セットボーナスもあるため,やり込むほどに編成の幅は広がっていきそうだ。
編成が完了したら後はオート任せでステージを攻略していくことになるが,もちろん自分で操作をするのもアリだ。キャラのスキルは味方に支援効果を与えるものもあるため,十分に火力支援をしてから攻撃系のスキルを使うなど,順番を意識すると,より効率的に戦えるだろう。
また,各キャラのスキルとは別に,ゲージが溜まるとアルティメットスキルも使用できるのだが,こちらはどのキャラで発動するのかを任意で決められる。ピンチのときは回復系,余裕があるなら攻撃など状況に応じた判断力が必要となりそうだ。ちなみにオートの場合,アルティメットスキルを発動する順番を事前に設定できる。
戦闘中のスキル演出も見どころ満載で,各キャラのスキル,アルティメットスキルで異なる演出が差し込まれる。性格やバトルスタイルが反映された戦闘描写を確認できるため,フルオートで鑑賞に集中するのも楽しみかたの1つになるだろう。
そのほかユニークなのが戦闘終了後の演出だ。固定の勝利演出ではなく,キャラによって違った反応を見せてくれる。サインの記された弾丸を残して立ち去ったり,カメラに向かってアピールしたりするなど,いずれも丁寧な作り込みだ。
本作はキャラとの絆を深める要素も重要なコンテンツとなっており,キャラへの愛着が湧くような描写は徹底して制作されていることがバトルからも伝わってくる。
絆ストーリーは選択次第でバッドエンドに!?
本作の見どころの1つである,絆システムについても触れていこう。
絆はいわゆる好感度,愛情度などと同じで,プレゼントを贈ったり,会話したりすることでキャラクターとの関係を深めていくシステムだ。ある程度絆を深めると,「エバートーク」でメッセージをやり取りし,そこから絆ストーリーへと派生していく。
ここまではよくある要素だが,注目してほしいのは絆ストーリーの内容だ。絆ストーリーでもイラストが多数差し込まれる豪華な作りになっているほか,会話の途中には“後の展開に影響する選択肢”も表示される。
絆ストーリーにはバッド・ノーマル・トゥルーの3つのエンディングが用意されており,軽めの内容ではなくひとりのキャラにしっかりと向き合えるほどのボリュームになっている。作りとしては恋愛アドベンチャーに近いだろう。アイテム消費で選択肢を選ぶ前からやり直せるので,トゥルーエンドを目指してくり返しプレイしたくなるはずだ。
バトル演出や絆ストーリーなど,キャラに対して愛着のわく要素が豊富で,好きなキャラを見つければハマること間違いナシの本作。3Dモデルのクオリティも高く,反応や表情の変化も見ていて楽しいポイントだ。
ロビー画面には好きなキャラを配置できるのだが,タップすると面白い反応が返ってくるため遊ぶほどに気になるキャラが増えていった。ちなみにタップする部分によって反応も変わり,特定の部位に触れると怒って武器をぶん投げてきたりもする。
可愛らしい2Dイラストを忠実に再現した3Dモデルにも違和感がなく,コスチューム変更などの要素もあるため,気に入ったキャラがいればじっくりキャラ鑑賞をしてみよう。
各種やり込みコンテンツについては,定番の要素が一通り確認できた。育成面では,時間経過で素材が溜まる放置系要素があり,面倒な作業は一切ない。上位5体のレベルがほかのキャラにも反映されるシンクロシステムもあるため,育てるのは5キャラに集中できるのもありがたいところだ。
ほかにも自分で好きなように建物を配置する領地での活動や,1マスずつ進んで強化していくローグライク風のダンジョン,アリーナなど遊べる要素は豊富に用意されている。
フルオートRPGとしての定番は手堅く押さえつつ,絆ストーリーを始めとするキャラ描写に徹底的にこだわった,多くの人が楽しめる仕上がりだ。絆ストーリーはもちろん,一度遊べば没入できるコンテンツが満載なので,興味を持った人は正式リリース時にプレイしてみてほしい。
「エバーソウル」公式サイト
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