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  • セガ
  • 発売日:2022/11/08
  • 価格:通常版:6589円(税込)
    デジタルデラックス版:7689円(税込)
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「ソニックフロンティア」ファーストインプレッション。高速アクションとオープンゾーン探索の相性がよく,ストイックに没頭できる舞台を実現
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印刷2022/08/31 00:00

プレイレポート

「ソニックフロンティア」ファーストインプレッション。高速アクションとオープンゾーン探索の相性がよく,ストイックに没頭できる舞台を実現

 セガから2022年11月8日の発売が予定されている「ソニックフロンティア」(PC / PS5 / Xbox Series X / Nintendo Switch / PS4 / Xbox One)は,従来の3Dソニックのようにステージクリア型アクションを楽しめるだけでなく,それらをつなぐワールドマップが“オープンゾーン”へと進化を遂げた最新作だ。
 島の各地に存在するギミックを遊びながら,未知のエリアを探索していく楽しさも味わえるという。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「ソニックフロンティア」ファーストインプレッション。高速アクションとオープンゾーン探索の相性がよく,ストイックに没頭できる舞台を実現

 今回,序盤を1時間ほどプレイする機会を得たのでファーストインプレッションをお伝えしよう。

「ソニックフロンティア」公式サイト


 今回の冒険もストーリーの発端となるのはドクター・エッグマンの悪だくみだ。舞台となるスターフォール諸島にはかつて高度な文明が存在していたらしく,彼は古代人が作った電脳空間(いわゆるサイバースペース)を再起動し,己の支配下に置こうとしていた。
 だがその思惑とは裏腹に,ドクター・エッグマンは電脳空間へと飲み込まれてしまう。

 一方,ソニックとテイルス,エミーも,さまざまな事件を引き起こしてきた混沌の宝石・カオスエメラルドの調査のためにスターフォール諸島を訪れていた。しかし,複葉機(トルネード号)ごと,時空のゆがみに引き込まれるのだった……。

エミーやテイルスは電脳空間に閉じ込められてしまったようだ
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 こうした経緯を経てソニックは仲間と離れ離れになり,ゲームは電脳空間からスタートする。地面がマトリクスで覆われていたり,謎の光が飛び交っていたりすることはなく,そこはプレイヤーやソニックにとって見慣れた緑の風景が広がっていた。
 というのも,電脳空間はソニック自身の記憶から生成されたもので,2Dソニック時代からおなじみのグリーンヒルゾーンをはじめ,エンパイアシティを思い出させる現代都市など,シリーズファンにとって思い出深いロケーションが登場するようだ。

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 電脳空間では,画面の奥に向かって猛スピードで駆け抜けていく。3Dソニックではおなじみの,レースゲームとアクションゲームが融合したプレイフィールを楽しめる。もちろんエネミーも登場するが,射程内ならワンボタンで繰り出す「ホーミングアタック」で次々に倒せるため,まさに駆け抜けるようにクリアしていくことになる。

 ただ駆け抜けることだけに専念できれば,それほど難しくはないが,それでは済まないのがソニックだ。リザルト画面には「リングを一定数以上持ったままクリア」「クリアタイムでS判定」「レッドスターリングをすべて集める」といった条件が並ぶ。これらを達成することで,1つのステージにつき最大4つのキーアイテムを獲得できるのだ。

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 キーアイテムはゲームを進めるために,多数集めなくてはならない重要なものだ。アクションゲームが得意な人であれば,各地の電脳空間で4つずつ獲得して,早い段階で先のフィールドへと進めるらしい。

 なお,電脳空間をクリアすれば,アイテムは必ず1つ手に入るので,多くの電脳空間を発見してクリアすればゲームを進めていくことはできそうだ。電脳空間は繰り返し挑戦できるため,ここで本格的に攻略するのか,ほかの電脳空間に挑むのか。そのさじ加減はプレイヤーに委ねられていると言える。

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 初見プレイでいきなり好タイムを叩き出すような“猛者”はさておき,平凡な腕を持つ筆者にはまずコースを覚え,どのルートを進むか,どこでブーストを緩めるかといった「走りを組み立てる」必要がある。こうした本腰を入れるタイミングを強制されず,好きなときにコツコツチャレンジできるのは嬉しいポイントだろう。

島に生息する謎の生き物,ココ。頭部から植物が生えている
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ソニックの行く先に現れる謎の少女,セージ
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 最初の電脳空間を脱出すると,いよいよスターフォール諸島を探索できるようになる。このオープンゾーンと呼ばれるパートは,電脳空間とはまるで異なり,アクションRPGやアクションアドベンチャーゲームのように進めていく。
 ただし,ブーストやジャンプといったアクションの感覚はあまり変わらず,それらを駆使してさまざまな謎解きやサイドクエストなどに挑戦するのだ。

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 島の各地にある「ポータル」では,さまざまな電脳空間へのアクセスが可能となるのだが,ただ発見するだけでは利用できない。フィールドを徘徊する小ボスを倒したりすると手に入る「ポータルギア」を一定数集めれば,新たな電脳空間に挑戦できるようになっている。

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時間経過やゲームの進行に応じて,天候や時間帯(朝/昼/夜)が変化していく
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 そんなポータルギアを集めるときに役立つのが,新登場のアクション「サイループ」だ。高速で走りながらいろいろなものをぐるりと囲むと,エネミーを攻撃したり,島の仕掛けが発動したりする。何もない場所でも意外な反応が返ってきたり,リングが出現したりするので,とにかく走ることが楽しい。

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 また「バンパー」や「ダッシュリング」など,おなじみの仕掛けもそこかしこに用意されており,それらがアイテムを入手する手段になっていることが多かった。

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 広大なフィールドを探索しつつ,同時にさまざまなアクションに挑んでいく。この感覚は少し想像しにくいかもしれないが,なかなか相性がよく,まるで修行僧のようにストイックに没頭してしまう魅力がある。最初の島(クロノス島)に流れるBGMはアンビエント調の静かなもので,そうしたムード作りにも一役買っている印象だ。

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 島のそこかしこには「神兵」がうろついており,ソニックを見つけると敵意をむき出しにする。さらに要所では巨大な「守護神」が待ち受けている。こうしたエネミーは電脳世界のそれとは一味違い,弱点をシールドで覆っていたり,「ダルマ落とし」のような手順を踏むことで初めて攻撃可能になったりする。バトルの中にも,謎解きのエッセンスが存在する感覚だ。

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 また,敵を倒してスキルレベルを上げていけば,さまざまな攻撃スキルを習得して,エネミーとのバトルにバリエーションが広がっていくらしい。今回は相手の攻撃を受け流し,直後に反撃できる「パリィ」を確認することができたが,スキルを習得すればバトルの感覚はガラリと変わっていくのだろう。

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 なお,本作はプラットフォームアクションとして操作しやすい「アクションスタイル」と,スピード感あふれるソニックらしい「ハイスピードスタイル」から,プレイスタイルを選択できる。
 さらにオプション設定では「最高速度」「ブースト初速」「ブースト旋回中速度」といった,ソニックの操作感覚を大きく左右しうる項目が並んでいた。驚くことに,本作はソニックの操作感覚をプレイヤー自身がカスタマイズできるのだ。そのほか,カメラの距離や画角のサイズなども調整できる。

仙人ココや長老ココは,ソニックの能力アップを助けてくれる存在だ
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 こうした操作面の設定がオープンゾーンだけのものなのか,電脳空間のプレイにも影響するのかは確認がとれなかったが,もし電脳空間にも関わるのであれば,安定してSランクを取るための設定と,世界最速タイムを狙うための設定はまるで違うものになるかもしれない。まるでレースゲームのような緻密なセッティングだ。

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 今回の1時間ほどの試遊では最初の島の半分も探索できなかったが,本作の「オープンゾーン探索」がかなりボリュームのあるものだということは間違いないだろう。
 また,2つ目の島(アレス島)も紹介してもらえたのだが,視界一面に砂漠が広がる場所だった。打ち捨てられた巨大な砲台や,戦車の移動を阻む障害物のようなものもあり,スターフォール諸島でかつて何が起きたのか,さまざまな想像をめぐらせた。このような世界設定やストーリーを考察することもまた,本作の楽しみの1つなのかもしれない。

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