プレイレポート
[プレイレポート]「ポケモン スカーレット・バイオレット」はオープンワールドの導入により,遊びの幅が大きく進化している
また,「ポケモンセンター」で発売予定の本作に関連するグッズや,「ポケモンカフェ」にて展開される期間限定の新メニューも撮影してきたので,合わせて紹介していく。
壮大な自然と豊かな街並みが織りなす「パルデア地方」
体験会は,主人公の自宅前からスタートし,フリーシナリオを楽しむという流れだったので,序盤のストーリーや最初の3匹の選択については確認できなかった。そのため,本稿では全体的なプレイ感について触れていこうと思う。
冒険の舞台は,壮大な自然と色彩豊かな街並みが特徴の「パルデア地方」だ。さまざまな地形が存在し,至るところにポケモンが生息している。ゲームスタートから少し歩いて,最初に感じたのは「世界がめちゃくちゃ広い!」ということだ。これまでの「ポケットモンスター」シリーズは,3Dであっても“明らかに入れない場所”というのがあったのだが,本作は山があれば登れるし,谷があれば降りられるため,世界が広くなったように感じられる。また,今回は2時間ほどプレイしているが,それでもマップのごく一部しか見られなかったので,パルデア地方を駆け回るだけでもかなりのボリュームがありそうだ。
この広い地方の探索を快適にしてくれるのが,伝説のポケモンである「コライドン」と「ミライドン」だ。「ポケモン スカーレット」であればコライドン,「ポケモン バイオレット」であればミライドンと冒険を共にする。この2匹のポケモンに乗ると,移動がとても速くなり,さらには崖のぼりや水上移動,そして滑空移動も可能になる。オープンワールドRPGにありがちな「スタミナ」の概念もなく,高い崖でも張り付いて簡単に登れてしまうので,ストレスフリーな探索が可能だ。
また,落ちているどうぐの数がこれまでの「ポケットモンスター」シリーズに比べてとても多く,探索をより楽しくしてくれる。
フィールドにはもちろん,さまざまな野生のポケモンが生息している。主人公と体がぶつかると,シームレスにいつものコマンドバトルが開始する仕組みだ。今回の先行プレイではランダムでポケモンとのバトルが始まることはなく,すべてシンボルエンカウントだった。
目新しいシステムとして,「レッツゴー」がある。レッツゴーでは,連れ歩いているポケモンを主人公が指さした方向に向かわせて,野生のポケモンと「おまかせバトル」させることができ,経験値と「ポケモンのおとしもの」が手に入る。ポケモンのおとしものは,毛や羽などポケモンの種類によって得られるものが違い,野生のポケモンに勝利したり捕まえたりすると獲得可能だ。フレンドリィショップでお金とも交換できるが,わざマシンを作成できる装置「わざマシンマシン」で使用するので,数を集めておくといいだろう。
わざマシンマシンは,屋外型施設になったポケモンセンターに常設されている。ポケモンセンターはこれまでの「ポケットモンスター」シリーズと比べて数が多く,ガソリンスタンドのような雰囲気で建っているので,遠目からでも見つけやすい。
トレーナーとのバトルについても触れておこう。これはかなり衝撃だったのだが,本作ではトレーナーからバトルを仕掛けてこない。「ポケットモンスター」シリーズと言えば,「目と目があったらポケモンバトル!」と言いつつ,こっちは見てもいないのに勝負を仕掛けてくる好戦的なトレーナーの存在が定番だったが,本作ではこちらが話しかけない限り,バトルは始まらないのだ。もちろん,すべてのトレーナーを見たわけではないので,バトルを仕掛けてくるトレーナーがどこかにいるかもしれないが,体験した限りでは誰も仕掛けてこなかった。
主人公が入学する学校がある「テーブルシティ」は,さまざまな施設や家が立ち並んでいて,学園都市のような街並みになっている。テーブルシティにはヘアサロンのほかブティックもあるので,オシャレを楽しむならここでショッピングをするのがよさそうだ。
ポケモンとの交流では,「ポケットモンスター ソード・シールド」のキャンプ機能のようにポケモンたちと触れ合える「ピクニック」が追加されている。ピクニックではフィールドに手持ちのポケモンを出して,ポケモンを洗ってあげたり,作ったサンドウィッチを一緒に食べたりできる。ポケモンの反応がかわいく癒やされるので,広い場所を見つけたらピクニックをしてみてほしい。
主人公が紡ぐ3つの物語
本作はこれまでの「ポケットモンスター」シリーズのような一本道のシナリオとは違い,プレイヤーが遊びたいシナリオを自分で選べる「フリーシナリオ」のシステムを採用している。用意されている物語は3つで,各地のジムを巡ってチャンピオンランクを目指す「チャンピオンロード」,珍しい食材を探す「レジェンドルート」,学校で問題視されている集団「スター団」に挑む「スターダスト★ストリート」だ。
チャンピオンロードはポケモンジムでバッジを集めていくもので,最も馴染みのあるシナリオだろう。ただし,本作ではジムの挑戦順は自由で,手持ちのポケモンと相性の良いジムリーダーから挑戦することも可能だ。ポケモンジムでは,ジムの一次試験である「ジムテスト」をクリアするとジムリーダーに挑めるようになる。今回体験したジムテストは「キマワリ集め」で,町の中に逃げたキマワリを10匹集めてくるというミニゲームがあり,大事なジム戦の前にいい息抜きになった。
レジェンドルートは「ペパー」と一緒に「秘伝スパイス」を探すというシナリオだ。秘伝スパイスはヌシポケモンに守られているため,簡単には手に入らない。ヌシポケモンは通常より体が大きく,強大な力を持っているので,しっかり準備をして挑みたい。今回,ヌシポケモンに出会って戦うところまでしかプレイできなかったのだが,秘伝スパイスを手に入れると,ペパーが主人公に特製の料理を振る舞ってくれるらしい。どんな効果があるのか気になるところだ。
スターダスト★ストリートは,学校のやんちゃな生徒たちが結成したスター団に立ち向かうというシナリオだ。スター団は組ごとにアジトを持っており,主人公がそこに乗り込むことでシナリオが進んでいく。行く手を阻むしたっぱたちのポケモンをおまかせバトルで一定数倒すと,スター団の組のボスに挑めるようになる。ポケモンを30匹倒せと言われて最初は「大変そうだな……」と思ったのだが,おまかせバトルでどんどんなぎ倒していくのは爽快で楽しかった。
みんなで協力「テラレイドバトル」
そして体験会の最後には,4人で「テラレイドバトル」を行った。テラレイドバトルは「ポケットモンスター ソード・シールド」の「マックスレイドバトル」に非常に近いシステムで,強大なポケモンに4人で立ち向かい,無事倒すことができると全員がポケモンゲットのチャンスと報酬が得られるというものだ。
テラレイドバトルは,フィールドにある巨大な結晶から開始できる。このバトルでは本作のバトルのカギとなるシステム「テラスタル」が重要で,相手にエネルギーが集まったタイミングでテラスタルをし,攻撃を当て続けることで動きを止められるようだ。
テラスタルを行うと,ポケモンのタイプがテラスタイプに変わる。簡単に言えば,バトル中に1度だけ使える切り札だ。テラスタルエネルギーがチャージされているときだけ使用可能で,フィールドの光り輝く結晶に触れたり,ポケモンセンターを訪れたりするとチャージできる。
また,テラレイドバトル限定で,ポケモンを「おうえん」するというコマンドがある。ポケモンをおうえんすると,味方全員の攻撃・特攻・防御・特防を上げたり,回復させたりできるので,ぜひ活用したい。
オープンワールドとの融合がもたらすポケモンの進化
オープンワールドRPGとなった本作は,フリーシナリオで自由な楽しみ方ができるようになったことで,プレイしていて非常にワクワクさせられた。
特に大きな変化として印象に残ったのは,フィールドトレーナーとの強制バトルや野生のポケモンのランダムエンカウントがなかったことだ。これらは,フリーシナリオを採用した本作ならではの変更だと思われ,自由な探索を阻害しないよう,全体的に手が入れられているのだろう。どんどんバトルをこなして従来の「ポケットモンスター」シリーズに近い楽しみ方ができるだけでなく,バトルを回避して効率よく3つのシナリオを進めることもできるわけだ。
ちょっとプレイしただけでも,あれもこれもと,やりたいことがどんどん見つかるので,「何をどう進めていっても楽しくなるじゃん!」というのが率直な意見だ。11月18日の発売が本当に待ち遠しい。
なお,発売日の11月18日には,ポケモンセンターに新商品が登場する。最初に選べる3匹の等身大ぬいぐるみやスリッパ,コライドン・ミライドンのグッズや,「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場するオレンジアカデミーとグレープアカデミーをイメージしたグッズが登場予定だ。
さらにポケモンカフェとピカチュウスイーツ by ポケモンカフェでも,11月18日から新メニューが販売される。どれもめちゃくちゃかわいいので,見逃さないようにしたい。
「ポケットモンスター スカーレット」公式サイト
- 関連タイトル:
ポケットモンスター スカーレット
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ポケットモンスター バイオレット
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- ポケットモンスター スカーレット -Switch (【早期購入特典】プロモカード「ピカチュウ」 ×1 同梱)
- ビデオゲーム
- 発売日:2022/11/18
- 価格:¥4,800円(Amazon) / 5680円(Yahoo)