名作ADVの続編「Return to Monkey Island」の制作が発表に。オリジナル版の開発者であるロン・ギルバート氏が開発中

　Devolver Digitalは，Terrible Toyboxが手掛けた名作アドベンチャーゲーム「Monkey Island」の続編となる「Return to Monkey Island」の制作をアナウンスする最新トレイラーを公開した。

　知的財産を所有するLucasFilm Gamesの正式ライセンス作品となり，2022年にリリース予定であることがアナウンスされている。なお現時点では，ゲームの詳しい情報や対応プラットフォームなどについては明らかにされていない。



　ロン・ギルバート（Ron Gilbert）氏が率いるTerrible Toyboxは，2017年にポイント＆クリック型アドベンチャーゲーム「Thimbleweed Park」（PC / Mac / Xbox One / iOS / Android）などをリリースしているデベロッパだ。ギルバート氏は，欧米におけるアドベンチャーゲーム最盛期である1980年代から1990年代にかけて，LucasArts Entertainmentのプログラマー兼ゲームデザイナーとして活躍した人物。1987年には，同社のバックボーンでもあるSCUMMエンジンを開発し，「Maniac Mansion」などの名作が生み出された。

　1990年にリリースされた「Monkey Island」は，大航海時代のカリブ海を舞台に，おっちょこちょいな船乗りガイブラシュのコミカルな冒険を描いたアドベンチャーゲームだ。翌年にリリースされた「Monkey Island 2: LeChuck's Revenge」とともに，ティム・シェーファー（Tim Shaefer）氏，そしてデイブ・グロスマン（Dave Grossman）氏が脚本やデザインに協力した，後期LucasArtsアドベンチャーゲームの集大成的な作品の1つであった。

　ギルバート氏は，1992年に独立して教育ゲームソフトを主軸とするHumongous Entertainmentを設立する一方，その姉妹チームでもあるCavedog Entertainmentが1997年にリリースしたリアルタイム戦略シミュレーション「Total Annihilation」に関わるなどしていた。

　「Return to Monkey Island」の情報はほとんど明らかになっていないが，公開されたトレイラーには盟友グロスマン氏の名前があるのは楽しみなところ。アナウンストレイラーがYouTubeゲーム部門のトレンド入りをするなどファンの期待も高まっている様子。年内のリリースに向けて，今後もさまざまな情報が公開されていることに期待しておきたい。

「Return to Monkey Island」公式サイト