プレイレポート
「エンドリング」プレイレポート。子を守る母ギツネの壮絶な戦いを美しいグラフィックスで描くアクションアドベンチャー
可愛らしい子ギツネを連れた母ギツネが主人公の本作,アニメのようなグラフィックスと,ステータスなどの表示がほとんどないプレイ画面から,「いったいどんなゲームなのか」と興味を惹かれる人が多いであろう。
本稿では,そんな「エンドリング」の魅力を,プレイレポートでお届けする。
「エンドリング - エクスティンクション イズ フォーエバー」公式サイト
さらわれた我が子を探し,危険に満ちた世界を駆け巡る
本作の舞台は,人間により自然破壊と環境汚染が進んでいる世界だ。キツネ最後の生き残りとなった身重の母ギツネが,燃えさかる森の中を駆けまわるシーンから物語はスタート。母ギツネは,やっとのことで逃げ込んだ穴ぐらのなかで4匹の子を産み落とすものの,そのうちの1匹が何者かにさらわれてしまう。
プレイヤーは,残り3匹の子ギツネを伴った母ギツネとなり,子ギツネを取り戻すための探索を始めることになる。
子ギツネの毛皮の色は,数種類から選択できる |
キツネたちが活動しやすいのは,比較的安全な夜間だ。そのため,「夜のうちに探索を終え,日中は巣穴で眠り,夜になったらまた探索を進める」という流れがプレイの基本となる。
時間は刻々と過ぎていくため,1日にできることは限られる。そのため,効率のいい探索予定を立てることが重要になるだろう。
静かな夜だからこそ,キツネたちは自由に動き回れる |
プレイ中に確認できるマップには,イベントが発生する場所やその時点で通れない場所などがアイコンで表示されている。次に進むべきところの検討もしやすいので,現在地を確認しつつ歩みを進めていこう。巣穴から出たらまずマップを開き,その日の目的を決め,帰り道も含めたルートを見積もっておくとよい感じだ。
しかし,道を間違えてしまったり,思わぬ敵に遭遇したりと,計画通りに事が進まないこともある。また,マップやメニューを開いているとき以外は,なにも操作しなくても時間はどんどん経過していくので,巣に戻るまでは気を抜かないようにしておきたい。
ゲーム内で数日を過ごせば,1日に移動できる距離の感覚が掴めてくるはず |
彼らは実際のキツネと同じく夜行性。昼は巣穴でぐっすり寝よう |
探索中に朝を迎えてしまっても,即ゲームオーバーになることはない。ただし日中は,キツネの敵となる人間などが,夜間より多く活動する時間帯なので,いつまでもうろついていると危険なのだ。
キツネたちに敵を倒す力はない。遭遇したときは吠えて怯ませ,その隙に逃げるくらいしかできないので,夜が明けたらとにかく巣を目指したほうがいいだろう。
母ギツネは,敵からの攻撃を受けると怪我を負い,いくつかのアクションが使えなくなる。また,銃を持っている人間や訓練を受けた犬の攻撃を食らうと即死級のダメージとなり,死ぬともちろんゲームオーバーだ。
草むらなどに隠れたり,迂回したり,“忍び寄る”アクションを使ってそばを通り抜けたりと,敵に気づかれないよう行動したい。
銃を持った敵の横を通過する時が最も緊張する瞬間。敵のライトに照らされてしまうと,決して逃げられないのだ |
育ち盛りの子を守り抜く
時間と敵以外にも気を付けなければならないことがある。それが子ギツネの状態だ。
画面の左下に表示されているゲージは子ギツネの満腹度を示しており,歩いているだけでみるみる減っていき,ゼロになると子ギツネはその場から動けなくなってしまう。そのまま何もしなければ1匹ずつ死んでいき,子ギツネが全員死んでしまうとゲームオーバーになる。
そんな悲しい目に遭わせないためには,道端に生っている木の実を採ったり,水場にいる魚や橋の上で休んでいる鳩などを狩ったりして,常に子ギツネのお腹を満たしておく必要があるのだ。
まれに,優しい人間が餌をくれることも…… |
なお,匂いを嗅ぐアクションをすると,近くにある食べ物の位置や,さらわれた子ギツネを見つける手掛かりとなるオブジェクトまでのガイドが表示される。
ガイドは,食べ物の匂いは緑色,子ギツネの手がかりの匂いは紫色で表示される。発見したオブジェクトの匂いを嗅ぐと映像が浮かび上がり,そこで何が起こったのかが分かる仕組みだ。
いくつもの夜を過ごしていくうちに別の手掛かりも現れるようになるので,それらを順番に見ていくことでストーリーを進めていくのだ。
“世界で最後のキツネ”を欲しがる人間によって,どこかに運ばれていく子ギツネ。今も無事でいるといいが…… |
巣穴では,今までに見た手掛かりの画像を確認できる |
子ギツネには,食べ物を与えるだけでなく“生き抜くためのスキル”を身につけさせる必要もある。母ギツネについていくのに必要な“ジャンプ”はもちろん,木を登れるようになる“上る”や,狭いところに入り込める“すり抜ける”などを,覚えさせていくのだ。
スキルの種類によっては,母ギツネが行けない場所にある食べ物などを手に入れることも可能になるので,探索の役に立つようにもなってくる。
特定の子ギツネだけが習得できるスキルもある |
母ギツネには狭すぎて入れないところも,体の小さい子ギツネなら…… |
子ギツネは,敵に遭遇したときや兄弟が死んでしまったとき,精神的に不安な状態に陥ることがある。そんなときは,子ギツネを撫でて落ち着かせよう。
また,母ギツネが子供をくわえて運ぶアクションも,移動や敵をやり過ごす際に活用できる。1匹の子を助けようとした結果,3匹の子を失っては元も子もないので,常に子ギツネたちのことを考えながら行動することが大事なのだ。
必死についてくる,いじらしい子ギツネたち |
破壊されてしまった世界と,孤独に戦う母ギツネの物語がドラマチックに描かれる本作。シビアな操作は求められないので,アクションゲームが苦手な人でも楽しみやすい。
また,行動できる時間帯に制限があることや,逃げることのできない敵の存在などで,プレイ中は適度な緊張感も味わえる。ゲームとしてのボリュームは大きくないが,寄る辺ないキツネの親子のサバイバルを体感し運命を見届けるという体験は,濃厚で特別なものになるだろう。
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