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1人で5年かけて開発された「ANIMAL WELL」は,幻想的なピクセルアートが特徴の2Dアクションアドベンチャーだ
「ANIMAL WELL」は,スライムのような形状をした主人公が,コケや草など蛍光色を発する植生がある,どこか幻想的な地下世界を進んでいくというメトロイドヴァニア系のアクションになっている。さまざまな隠し部屋を探していくことを主体としており,獰猛そうなクリーチャーも行く手を阻んでくる。主人公は弱々しく,クリーチャーをジャンプでかわしたり,爆薬のようなオブジェクトや弓矢が発射される装置などを作動させたりして戦うしかないという。
本作を開発するShared Memoryは,社名はあるもののビリー・バッソ(Billy Basso)氏個人で過去5年にわたって切り盛りされてきた個人デベロッパだ。独自のゲームエンジンを使うなど,プログラマーとしての意気込みをふんだんに盛り込んだテクニカルな作品になっており,これまでのピクセルアート系2Dゲームでは見慣れない,さまざまな効果に驚くはずだ。
バッソ氏も,2Dプラットフォーマーの全盛期とも言えるNESの320×180と比較して,「ピクセルアートのゲームと言うと,ノスタルジーに浸っただけの作品が多いですが,4K解像度は144倍のピクセルを表示させることができ,144倍のプロセッシングパワーを1つ1つのピクセルに利用できるということ。プログラマーとしてはそこに魅力を感じました」と話す。
実際,ダイナミックな照明効果や流水表現,パーティクルレベルでのスモーク効果など,過去の2Dゲームではほとんど見られないような工夫が見られる。また,主人公も半透明のような感じで,滝などの障害物の背後を通るときや,周囲の光によってボディの色彩にも影響しており,プラットフォームに生える草はキャラクターの移動や爆風によって揺れ動くという細かさだ。
“個人プログラマーの技術力のショーケース”というだけではなく,実際にゲームとしても遊び込めそうな内容になっていた。マップはプレイし直すために自動生成されるというローグライトなシステムを採用。テストプレイ中はボスキャラクターが出てきたので,その先が見たいがためにバッソ氏にプレイしてもらったが,ボスキャラの脇を通りながら暗がりで分かりずらかったシークレットのルートに入り,難関を切り抜けるというプレイを披露。ゲーム実況でファーストランなどに挑戦する人も出てくるかもしれないことを予感させた。
「ANIMAL WELL」は,すでにSteam(リンク)と,北米向けPlayStation Store(リンク)にてストアページが公開されているが,現時点では発売予定日や日本語への対応などについては言及されていない。開発者の思いが詰められた,かなりユニークなゲームになりそうなだけに,ウィッシュリストに追加して続報を楽しみにしておきたいところだ。
「ANIMAL WELL」公式サイト
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