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「JR東日本トレインシミュレータ」,初の他社線となる拡張パック,JR北海道・留萌本線の制作を発表
「JR東日本トレインシミュレータ」公式サイト
2022年11月15日に販売を開始した「JR東日本トレインシミュレータ」は,同社の運転士が訓練に使用しているシミュレータを元したというゲームで,開発は,ミュージシャンで鉄道ファンとしても知られる向谷 実氏が率いる音楽館が担当している。音楽館は「Train Simulator」シリーズなど,多数の鉄道ゲームを制作し,現在は鉄道事業者向けや博物館向けのシミュレータを多数,手がける。
「JR東日本トレインシミュレータ」は,実際の路線を撮影した高精細映像を眺めながらの運転が楽しめるゲームで,基本パックには東海道線(東京‐品川。E233系3000番代)と中央線快速電車(高尾‐八王子。E233系0番代),そして大糸線(松本‐梓橋。211系)が収められている。
このほか,拡張パックとして,東海道線(東京‐熱海。E233系3000番代)と埼京線・川越線(大崎‐川越。E233系7000番代),そして大糸線(松本‐南小谷。211系)がリリースされているが,いずれもJR東日本管内の路線で,他社線は今回の留萌本線が初めて。
ご存じのように,留萌本線は2023年4月1日,留萌,石狩沼田間が赤字を理由に廃止された。2016年には増毛,留萌間が廃線になっているので,最盛期に66.8kmあった路線は,現在14.4kmほどになってしまった。JR東日本は,今回のシミュレータ化にあたって,人々の心にいつまでも留萌本線が残ってほしいというJR北海道の思いが込められていると述べており,路線廃止直前に撮影専用列車を仕立ててシミュレータ用の映像を収録したという。リリースは2024年3月下旬を予定しており,路線は留萌から深川まで。使用するのはキハ54形だ。
コロナ禍による乗客数減少から経営の多角化が鉄道事業社に求められる中,まさかのゲームに進出したJR東日本。他社線もオッケーとなると,なにやらさらに夢が広がってくるので,続報を楽しみにしたい。
初の他社線!JR北海道留萌本線の制作に着手します!
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JR東日本トレインシミュレータ
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