プレイレポート
[プレイレポ]リマスター版「零 〜月蝕の仮面〜」は,グラフィックスの強化で廃墟と化した洋館や病院の恐怖感がマシマシ
本作の舞台となるのは,本州の南に浮かぶ朧月島(ろうげつとう)。この島で10年に一度開催される「朧月神楽」(ろうげつかぐら)の最中に,5人の少女が神隠しに遭った。少女達は無事に助けられたが,すべての記憶を失っていた。少女の1人・水無月流歌(みなづき るか)がかすかに覚えている,1つの旋律以外は……。
それから10年後,少女達のうち2人が相次いで死んだ。流歌とともに残された少女・麻生海咲(あそう みさき)と月森円香(つきもり まどか)は,友人の死の謎を解き明かすため,朧月島へ向かうことに。そして流歌も,失われた記憶を求めて島へ渡る……というのが本作のストーリーの導入である。
ストーリーは章仕立てとなっており,プレイヤーは章ごとに流歌や海咲といった異なる主人公を操作し,島にある薄暗い洋館や廃病院を探索することとなる。その過程で気になるものを調べたり,手を伸ばして触れたりすることで物語が進行。そして,過去の新聞記事や手帳に記されたメモなどから,主人公達は過去に起きた忌まわしい事件などを知り,失われた過去の真実に迫っていく。
主人公は,霊に襲われて体力がゼロになるとゲームオーバーとなってしまう。これに対抗するための道具が,霊を撃退し封じ込める力を持つカメラ「射影機」だ。霊との戦闘では,射影機を構えてファインダーで相手の姿を捉えてシャッターを切ることでダメージを与えられる。
また射影機には,怪しい場所を撮影すると謎を解く鍵を映し出すという機能も付与されている。
本作をプレイして目を惹くのは,強化されたグラフィックスだ。まず主要キャラのモデルが刷新され,各キャラクターが登場するカットシーンもブラッシュアップされている。加えてプラットフォームに合わせた高解像度化や,懐中電灯による陰影と光の表現の向上によって,廃墟と化した洋館や病院内部の不気味な雰囲気がかなり増しており,グッと臨場感が高まっている。
また戦闘時には,射影機を構えると画面が一人称視点となり,霊を撮影することになるわけだが,相手の姿がどうやっても目に入ってくる仕掛けになっているところが本作の大きな特徴だ。とくに,霊が主人公を攻撃しようとする瞬間に合わせてシャッターを切ると連続して撮影ができる「フェイタルフレーム」を発動させるには,霊の動きを凝視してチャンスを狙うことなるため,嫌でも相手のおぞましい姿を見続けなければならない。人によっては,かなりの恐怖体験を味わうことになるだろう。
新たに追加されたフォトモードでは,オリジナルのシチュエーションを作り出してスクリーンショットを撮影できる。1つのシチュエーションには最大配置コストが設けられており,その範囲内で自由にキャラクターや霊を配置することが可能だ。またこのモードでは,霊達をさまざまなアングルで鑑賞できるのもポイントとなる。探索中に遭遇した霊はフッと現れて数秒で消えてしまったり,戦闘時には観賞どころではなかったりするので,意外な発見があるかもしれない。
オリジナル版の時点で評価の高かったグラフィックスを,さらに現行機向けにアップグレードして,ホラーゲームとしての魅力を大きく高めた本作。多彩なプラットフォーム向けに展開されるので,ホラーゲーム好きはチェックしてみよう。
「零 〜月蝕の仮面〜」公式サイト
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