プレイレポート
[TGS2023]新作パズルRPG「エレメンタルストーリーワールド」の試遊レポートも。CROOZ Blockchain Lab / gumi合同ブースを紹介
初日の記者発表会で,CROOZ Blockchain Labの古瀬祥一氏からブロックチェーンゲームのアングラなイメージを払拭するために,メジャーなタイトルと同等の規模で出展したと語られたように,ブースはかなり大きかった。
CROOZ Blockchain Labは「PROJECT XENO」と「エレメンタルストーリーワールド」を,gumiは「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」「ブレイブ フロンティア バーサス」「TOKYO BEAST」を主なタイトルとしており,両社が共同で開発中の「エルゴスム」の展示もあった。
タイトルごとに用意されたフォトスポットでは,撮影した写真をX(旧Twitter)へと投稿した人にガチャの引換券をプレゼントするキャンペーンも展開。こうしたイベントで配布するノベルティとしてNFTを採用することは,ブロックチェーンゲーム業界でかなり一般化してきている。持ち運ぶ労力がかからず,どのイベントに参加したか後で証明できるという,NFTの特性が活かされているのだろう。
ブースで試遊可能なタイトルは,PROJECT XENOとエレメンタルストーリーワールドの2種類だ。PROJECT XENOは,すでに配信されているものと同じ仕様で,体験プレイができる。
そして,エレメンタルストーリーワールドのコーナーでは,年内にリリース予定の本作を先行プレイできたので,感想をお伝えしよう。
本作は,クルーズが2015年から配信しているパズルRPG「エレメンタルストーリー」のアセットを活用したブロックチェーンゲームだ。
プレイヤーはバトル中,ピースとピースを入れ替えて,コンボをつなげていく。同じ色を3つ揃えると,それらのピースが消えて,コンボカウントが追加されるほか,キャラクターごとに設定された特定の形と色を達成すると,強力なスキルが発動する。
最初にピースを入れ替えるとカウントダウンが始まり,制限時間中は自由にピースを入れ替えられる。パズルゲームに不慣れな筆者は,色を3つ揃えるのに精一杯で,スキルを意識する余裕はなかったが,ステージの終盤では運良くスキルが連鎖する場面もあり,かなり爽快感があった。
おそらく,パズルの基本的なシステムは前作から受け継がれている部分が大きく,前作をやり込んでいるプレイヤーは有利に立ち回れそうだ。UIがアップデートされており,非NFTキャラクターを使った無課金でのプレイにも対応しているので,エレメンタルストーリーの新作として楽しめるだろう。
では,ブロックチェーンゲームになって何が変わったのか。CROOZ Blockchain Labの担当者にブースでうかがったところ,本作ではバトルに勝利するとユーティリティトークンを獲得でき,それを使ってNFTキャラクターを獲得したり,強化したりできるのだという。そして,こうした要素は今回の体験版には搭載していないとのことだった。
ブロックチェーンは,会場でちょっと体験して凄さを実感できるVRのような技術とは異なり,バックエンドからタイトルの運用を支えていくような技術だ。こうした特性は,ゲーマーへの普及を難しくしているが,既存タイトルと組み合わせやすいという側面もある。普段プレイしているゲームに,知らず知らずのうちにブロックチェーンが使われている時代も近いかもしれない。
「エレメンタルストーリーワールド」公式サイト
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- 関連タイトル:
エレメンタルストーリーワールド
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(C)CROOZ Blockchain Lab, Inc.