プレイレポート
[プレイレポ] リアルな“MotoGP”世界で自分だけのキャリアを築け。初心者でもレースの醍醐味を手軽に楽しめる「MotoGP 23」をレポート
「MotoGP 23」公式サイト
リアルなバイクロードレース世界で自分だけのキャリアを築け
モータースポーツファンならご存知の方も多いと思うが,MotoGP(ロードレース世界選手権)は,70年を越える歴史を誇る実在のイベントで,さまざまなチームが世界各国を巡ってレースを行い,各レースで得られるポイントで順位を競い合うオートバイレースだ。そのオフィシャルゲームが「MotoGP」シリーズで,本作「MotoGP 23」には,2023年シーズンの公式ライダーとコースが収録され,自分のオリジナルキャラクターを作ってMotoGPの世界に飛び込める。なお,今回はPlayStation 5版にてプレイしている。
オリジナルキャラクターは性別や顔立ち,年齢に加え,出身地なども自由に設定できる。自分の分身を作るのもいいし,ライダーとしての理想像を形にするのもいいだろう。特にレースゲームらしいのが,ヘルメットやグローブ,ライディングスーツといった装備品の設定である。「AGV」や「BELL」といった海外メーカーから「SHOEI」「ARAI」といった国内メーカーまで,実在メーカーの品々がズラリと並び,カラーやステッカーを自由に決めることができる。中でもヘルメットはカスタマイズの幅が広く,工夫しがいがある。こうしたカスタマイズはゲーム開始時に限らず,自由に行うことが可能だ。
本作では「ニューラルエイドシステム」による「ニューラル補助」が導入されており,バイクの操作をサポートしてくれるため,初見のコースであってもそれっぽいデッドヒートを楽しめる。サポートの度合いは「ルーキー」「クラシック」「コンペティブ」「エクストリーム」の4段階から自由に選択可能。
例えば,サポートが最も手厚いルーキーでは,シフトチェンジが自動になっているのはもちろんのこと,走行するコースまでサポートされており,[R2]での加速と,左スティックによるコーナリングだけで,抜きつ抜かれつのレースの醍醐味を手軽に楽しめる。
どれくらい手軽になっているかというと,例えばカーブを曲がる時,実際はカーブのきつさに応じた減速とシフトダウンで適切なスピードにし,理想的なラインに合わせて進入しつつ,ハンドルや体重移動で曲がり,カーブが終わったらシフトアップして加速していく……という手順が必要だ。しかし,ルーキーなら減速やシフトダウンはオートでやってくれるし,ハンドル操作にもコースを外れすぎないように補正を掛けてくれる。
もちろん,慣れてきたらサポートの度合いを減らすこともできる。エクストリームではニューラル補助がオフになり,シフトチェンジも手動,走行ラインの自動補正も行われない。下手をすると満足に走ることすらできないのだが,バイク好きにとってはこれこそが醍醐味だという人もいるだろう。バイクに乗る気持ち良さを,それぞれの感覚に合わせて楽しめる良いシステムだと感じた。
「キャリア」モードでは,プレイヤーは「Moto3」(マシンの排気量が最も少ないクラス)に参戦し,レースを繰り返すことで自分だけのライダー人生(キャリア)を築き上げていく。ライバルは実在の公式ライダーたちで,Moto3で活躍する山中琉聖選手をはじめとした日本人ライダーも登場する。所属チームもある程度選べるので,モーターレースファンにはたまらないはずだ。
Moto3は3日をかけて進行し,初日にフリー走行,2日目にフリー走行と予選,3日目にウォームアップ走行から決勝が行われる。フリー走行でコースを掴み,天候や路面温度に合わせてマシンのセッティングを変えながらより良いタイムを目指していくのだ。なお,ニューラル補助はキャリアモードでも有効なので安心してほしい。フリー走行や予選をすっ飛ばし,決勝のみを走ることも可能だ。ライバルとの勝負に集中できるので,シリーズに慣れていない人はこちらの方が分かりやすいかも知れない。
キャリアモードでは,ニューラル補助や理想の走行ラインの可視化に加え「リワインド」機能が使える。ライン取りをミスしたとか,コースを外れてしまったなんて場合に,ボタン一発でレースを巻き戻せる機能だ。とことん初心者に優しい仕様でありがたい。
レースが終わったら,人間関係やパドックに注目してみよう。ライバルのレーサーたちは,プレイヤーに対してさまざまな感情を抱いている。レース中など,さまざまな場所での振る舞いによって,人間関係は良くも悪くも変化していく。もっとも分かりやすいのがレーサー専用SNS「MotoGP Wall」だろう。ここでは公式レーサーたちがレースに関してさまざまな発言をしており,プレイヤーはそれらに対してレスポンスを返すことができる。相手を挑発するのも,友好的に振る舞うのもプレイヤー次第だが,人間関係が悪化すると,チームによるマシンの開発にも影響が及ぶことがあるという。
そして,シーズン終了時の結果に応じ,新たな道を選択することになる。良い成績を修めていれば,あちこちのチームからオファーが来て,移籍先が選び放題になる。ファンのチームに行くのもいいし,マシンの性能で選ぶのもいいだろう。Moto2やMotoGPといった,より大排気量のマシンを扱うクラスへ参戦するのもアリだ。なお,自力でマシンを開発する「ワークスチーム」に入るには,そこからマシンの供給を受ける「サテライトチーム」で実績を積まなければならない。リアルな世界でどの道を走るかは自分次第だ。
「MotoGP 23」は,リアルなグラフィックスと手厚いニューラル補助で,幅広い層が楽しめるゲームだと感じた。最近興味を持ち始めたという人はもちろん,もともとバイクやモータースポーツに興味があった人も,本作の世界に飛び込んでみてほしい。
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