プレイレポート
[プレイレポ]「ソニックスーパースターズ」TGSバージョンを先行試遊。原点の2Dハイスピードアクションが正統進化し,マルチプレイも可能に
「ソニックスーパースターズ」公式サイト
本作は「ソニック」シリーズの原点である横スクロールのハイスピードアクションを踏襲しながらも,全編を3Dグラフィックスで表現している。TGS 2023会場の試遊台では,「ストーリーモード」の4つのステージ,またはマルチプレイも可能な「バトルモード」から選んで,約15分のプレイができる(※変更の可能性あり)。とくに後者は初披露となるモードだ。
事前に体験版をプレイする機会を得たので,さっそくレポートをお届けしたい。なお,筆者がプレイしたのはSwitch版で,コントローラ表記もそれに準じている。
ストーリーモードに登場する4つのステージは,2つのアクトに分かれていて,ソニックシリーズらしいハイスピードアクションやさまざまなギミックを体験できる。中にはシリーズ作品をきっちり踏襲しているものもあり,古くからのソニックファンとしても嬉しい限りだ。
もちろん新しいギミックや各アクトには異なるボスも登場するので,2Dアクションゲームとして正統進化しているポイントを確認できる。
今回,試遊できる4つのステージはバラエティに富んでいる。ソニックらしい緑の中を高速で進んでいく「ブリッジアイランド」をはじめ,ジャングルに視界の狭い暗所が存在する「スピードジャングル」,その名の通りピンボールのようなギミックが満載の「ピンボールカーニバル」,そしてソニック達がボクセル化されてしまう「サイバーステーション」だ。
とくに「サイバーステーション」は,ソニック達が強制的に姿を変えられて進行するシーンがあり,実にワクワクするステージだった。
本作の新要素,その筆頭が「エメラルドパワー」だ。これは各ステージのどこかにあるビッグリングに入り,スペシャルステージをクリアして「カオスエメラルド」を取ることで得られる能力である。
TGSバージョンでは「ウォーター」「ビジョン」「アバター」「バレット」の4種類を最初から使えるようになっていたが,製品版ではそれぞれのカオスエメラルドを手に入れなければならない。
エメラルドパワーはRスティックで選択し,□ボタンで任意に発動できるものだが,ゲーム中に表示されるアイコンの場所で該当するパワーを使うと,その恩恵を受けられるというゲームデザインになっている。
例えば滝が流れている場所で「ウォーター」を使うと,プレイヤーが水に溶け込んで滝を登り,新たなルートを開拓できる。ステージ上の「ビジョン」のアイコンが出た場所では,周囲に隠された足場やリングが見えるようになるといった具合だ。
なおエメラルドパワーを使うと,ステージ上のポイントマーカーを通過するまでは使えなくなる。
これまでとはひと味違うカオスエメラルドの存在感が強調されており,入手するモチベーションも上がった。とはいえ,すべて取らなくてもゲームクリアは可能らしく,そのルールは従来のシリーズ作品と共通している。
プレイヤーキャラクターは4人から選べる。走るスピードが最も速く,ジャンプ後に真下に着地した瞬間にダッシュする「ドロップダッシュ」が爽快なソニック,尻尾を回転させる「ヘリテイル」で一定時間,空を飛べるテイルス,ジャンプから滑空して壁にぶつかると登り降りができるナックルズ,そしてジャンプ中にもう1度ジャンプをしてハンマーで攻撃できるエミー。もちろん,おなじみの顔ぶれだ。プレイスタイルやステージによって好みのキャラクターを選ぶことになるだろう。
ソニックの気持ちよさは言わずもがなだが,ドロップダッシュの使い方を理解できると,そのスピード感は実に爽快だ。また敵や障害物,落下する穴などを飛行して回避できるテイルスは,アクションがちょっと苦手な人におすすめ。もし試遊の際に迷ったら,この2人を選ぶといいだろう。
ストーリーモードのステージは最大4人のオフラインマルチプレイに対応している。マルチプレイでも原則として同じ画面上で進行し,このときはソロプレイよりも引いた画面でプレイすることになる。スクロールタイプのゲームなので,誰かがミスをしてしまったり,画面からはみ出したりしてしまったら,一定時間を経て画面内に復帰できる仕組みだ。
ハイスピードで進行するゲームなので,誰かが遠慮せずに進んでしまうと,ほかのプレイヤーが置いていかれることもあるが,それもまた面白さの一つ。またテイルスがほかのプレイヤーを担いで飛行するといった協力プレイも可能で,さらにボス戦は単純に戦力が増えるので倒しやすいというメリットもある。
何より,みんなでわちゃわちゃとプレイするソニックは,これまでにない体験になるはず。ぜひ製品版で試してほしいところだ。
バトルモードにも触れておこう。これはオフラインで最大4人,オンラインでは最大8人が参加できる対戦モードだ。「レース」「ファイティング」「サバイバル」「スターコレクト」という4種類のミニゲームをランダムで3つ連続でプレイして,獲得したスコアを競うことになる。
プレイヤーは主人公4人がメカになったキャラクターを選ぶのだが,このモードでは各キャラクターの能力に差はなく,単純にアバターとしての姿となる。製品版ではゲーム内で入手できる「メダル」を使って,アバターをカスタマイズする要素もあるという。そちらもお楽しみだ。
前作「ソニックフロンティア」では,ソニックシリーズのハイスピードアクションにおける新しい方向性を提示したが,「ソニックスーパースターズ」はシリーズの原点である2Dアクションを正統進化させた最新作と言える。
TGSバージョンでは出会えなかったが,懐かしいライバルキャラクター「ファング」(1994年のゲームギア用ソフト「ソニック&テイルス2」で初登場)の参戦や,初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ではソニックをデザインした大島直人氏(アーゼスト)が久しぶりに開発に参加するといった往年のファンには嬉しい話題もあり,新旧のソニックファンが楽しめるタイトルになるだろう。TGS会場に足を運ぶ人は,その進化を一足早く確認してみよう。
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