［プレイレポ］これぞ鳥山 明の世界！ 広大な砂漠の探索，賞金首との戦い，搭乗メカのカスタマイズ……「SAND LAND」の遊び込める要素を紹介

　バンダイナムコエンターテインメントが2024年4月25日の発売を予定している「SAND LAND」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4）は，鳥山 明氏による同名漫画作品をベースにしたアクションRPGだ。最新バージョンを試遊する機会を得たので，ゲーム序盤のミッションをはじめ，ストーリーを進めると体験できる賞金首との戦い（ボスバトル）や10種類におよぶ搭乗メカのカスタマイズ要素などを紹介しよう。

「SAND LAND」公式サイト

イベント＆バトルが次々に起こるメインストーリー

　まずは，主人公のベルゼブブ一行が活動拠点であるスピノ町に到達し，ゲーム版のオリジナルキャラクター・アンが仲間に加わっているタイミングのセーブデータからプレイした。このとき，ベルゼブブたちは徒歩や戦車では決して渡れない流砂に行く手を阻まれており，流砂地帯を突破できるスピードを出せるメカ（バイク）を作るために奔走することになる。

ゲーム版のスピノ町は，ベルゼブブ一行がアイテムの購入やメカの開発，クエストの受注などを行う拠点としての機能を担っている

ゲーム版のオリジナルキャラクター，アン。ストーリーを進めるために必要なメカを製作してくれる。戦闘時もメカのHPを回復するサポート役として活躍する

流砂を越えるには，必要なパーツを集めてバイクを完成させるしかないようだ

　バイクの製作から流砂地帯の突破までの流れは，プレイ時間にして30〜40分のボリュームだったのだが，その中で体験できたアクション＆バトルのバリエーションが非常に豊富だ。バイクのパーツを取りに行く道中では，野生動物とのバトルに始まり，ジャンプメカで断崖絶壁を登っていくアクション，巨大な飛行生物「ドン・プテラノ」とのボスバトルなどが発生した。
　無事にバイクが完成した後も，ほかのメカとは一線を画すスピードで移動できるバイクの爽快な乗り心地を味わい，流砂地帯を渡り切った先では「スイマーズ」とのイベントバトルが待っていた。

ドン・プテラノが巣に持ち帰ってしまったバイクのパーツを手に入れるため，人（魔族）の力では登れない崖をジャンプメカで進んでいく

ドン・プテラノが放つ火球や突進攻撃を回避しながら，反撃のチャンスをうかがい，戦車の機銃や砲撃でダメージを与える

「これぞ鳥山先生のメカ！」と言いたくなるバイクを製作し，操作できるのも大きな魅力だ

完成したバイクで流砂地帯を突破すると，スイマーズの奇襲攻撃を受けるイベントが発生。生身の殴り合い，超ハイスピードの追いかけっこなどで勝負！

　今回は取材時間の都合で試遊できなかったが，スピノ町や周辺ではさまざまなサブクエストを受注できる。メインストーリーだけでも体験可能なアクションのバリエーションは豊富だが，さらに楽しめる要素も充実しているようだ。

メカによる移動が気持ちいい本作だが，広大なマップをスムーズに行き来できるファストトラベル機能も充実。各地の給水ポイントを見つけると利用可能になる

スピノ町の発展，賞金首とのバトル

　今回はメインストーリーをクリア後のセーブデータもプレイできたのだが，拠点であるスピノ町の変わりっぷりに驚かされた。スピノ町はストーリーを進めて，住人たちの頼みごとを解決していくと発展していくらしい。町の見た目だけでなく，ベルゼブブたちが利用できる施設も増加している。

ゲーム序盤（上）とクリア後（下）のスピノ町。水源が確保されたことで賑わいを取り戻し，キレイに整備されている

町の発展に合わせて施設も充実。塗装屋がオープンしたため，メカに塗装やデカールを施せるように

メインストーリーを進めると，開発できるメカが増えていく。鳥山 明作品ではおなじみ，カプセルに入れて持ち運んでいる設定のため，フィールドには5種類まで携行でき，いつでも好きなタイミングで乗り換え可能

　このセーブデータでは，町にオープンしたバーらしき建物で「賞金首」と呼ばれる強敵と戦うサブクエストに挑戦できた。賞金首はメインストーリーで戦ったボスをはじめ，ここでしか戦えない高レベルの野生動物，さらにメカに乗り込んだ部隊など，顔ぶれはさまざま。ざっと見ただけでも数十件のお尋ね者が用意されているようだ。

賞金首は人間や動物だけでなく，メカなども含まれている

　いくつかの賞金首クエストに挑戦したところ，メインストーリーのバトルと同じく，賞金首との戦いもワンパターンにならないように工夫していると感じた。例えば生身で戦う盗賊団の場合，相手はこちらのメカが入り込めない洞窟で待ち構えており，必然的にベルゼブブを操作して殴り合うことに。強力なメカが使えないシチュエーションということで，適度に緊張感のあるバトルが楽しめた。

ベルゼブブのレベルが上がると，攻撃のバリエーションがどんどん増えていく。クリア後のセーブデータでは，2種類のボタンを交互に連打しているだけでも見栄えのいい打撃のコンビネーションを見せてくれる

仲間のキャラクターは近付いてきた敵を自動的に迎え撃つ。スキルの使用を指示すると，ラオはスモークによる攪乱，シーフは素材の回収といった，それぞれの個性を生かしてベルゼブブをサポートする

　一方，賞金首が野生動物やメカの場合は，こちらもメカに搭乗して戦わなければ相手に対抗することが難しい。その際，どのメカを持ち込むかによってバトルの展開が大きく変わる。
　飛行や浮遊している敵には，上空を攻撃できる戦車や自分も浮き上がるホバー系のメカが適している。地上の敵と長期戦になりそうな場合は，防御力が高い二足歩行のバトルメカを起用し，移動スピードの速い敵にはバイクといったように，搭乗するメカ次第でバトルの展開と難度は大きく異なるだろう。

メカ相手には，こちらもメカに乗って対抗するのが本作のセオリー。派手な砲撃戦や近接戦闘が楽しい

レベルの高い賞金首を倒すと，レアなパーツが手に入ることも？

　原作の漫画や昨年公開の映画で展開されたストーリーやビジュアルなどを再現したうえで，ゲーム版「SAND LAND」にはプレイヤーが自ら操作して実感できる楽しさが多く詰め込まれている。もちろん，原作や鳥山先生のファンが驚く仕掛けはまだまだ用意されているはず。今後の続報と共に，4月25日を期待して待ちたいところだ。

「SAND LAND」公式サイト