<以下,配信元の紹介文をそのまま掲載しています>
まるでダ・カーポのように繰り返す、夢のような夢の、はじまりの物語――
一年中、桜の花が咲き乱れていたのも今は昔の話。
初音島は、四季折々の表情を見せる自然豊かな島として広く知られていた。
初音島にある風見学園。
そこに通う付属二年生の芳乃清隆は、先輩で学園のアイドルと呼ばれている森園立夏や
妹みたいな幼なじみの葛木姫乃、ハーフでいとこな芳乃シャルルなど
5人の女の子たちと一緒に新聞部として活動している。
とは言え、昔のように不思議なことが溢れているわけでもない今の初音島では、
特に記事にするような事件が起こるわけでもなく、部室でだらだら過ごす毎日を送っていた。
―そんな冬のある日。
冬だと言うのに、初音島の桜が一斉にその花を咲かせ始めたのだ。
さらに驚く新聞部のメンバーたちの携帯に一斉にメールが届いた。差出人は不明。その中身は、
『桜が咲いたら、約束のあの場所で―』
後半は文字化けしてしまって読めない。けど、どこか意味深なその文章。
そして、送信日時はなんと1951年になっていた。
『これは過去から届いたメールなのよ! まさに今の状況を示していると思わない?
約束のあの場所がどこなのか? そこでなにが行われるのか?
そもそも、どうして桜が急 に咲き出したのか? 我々新聞部でこの謎を解き明かすわよ!』
新聞部部長の森園立夏は力強くそう宣言するのだった。
謎の調査を進める清隆たち。
招かれるようにして訪れた、枯れない桜の樹。その側に、ひとりの女性がたたずんでいた。
初めて会うはずなのに、でもとてもとても懐かしい。
『それでは聴いていただきましょうか』
謎の女性から語られる昔話。 それは100年以上も昔の倫敦で起った、
彼女と清隆たちとの出会いと別れのお話。
『まるでダ・カーポのように繰り返す、夢のような夢の、はじまりの物語を』
※メーカーによる説明です。