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[CJ2023]アニメ調グラフィックスとこだわりのアクションで,好調なローンチ。今,中国でホットなNuverseの新作アクションRPG「晶核」とは
日本では「アース:リバイバル」や「MARVEL SNAP」を展開しているNuverseだが,中国では最新作である本作を7月14日にサービスインしたばかり。これがかなり好調なスタートを切っているという。そこで今回,Nuverseの董氏にコンタクトを取り,どのようなタイトルなのかを紹介してもらった。
まずは,文章で説明するよりも,魔法と機械が共存する“マジックパンク”な世界観だという,めちゃくちゃカッコイイPVをどうぞ。
本作は,アニメ調のビジュアルと気持ちの良い打撃感を特徴とする,PC/スマートフォン向けのオンラインアクションRPGだ。コアコンテンツは箱庭風ダンジョンでのアクションバトルだが,オープンワールドでの探索要素や,マルチプレイも盛り込まれている。
董氏によれば,オンラインアクションRPGでこれほどのクオリティのタイトルはここ数年なかったと自負しており,リリース前からの期待も高かったそうだ。その期待を表すように,7月14日のリリース当日に中国でのダウンロードランキング1位を獲得し,7月末の時点でもトップ10を維持。7月の売り上げランキングでも3位となったそうで,順調なサービスインを果たしている。
中国市場でオンラインアクションRPGは人気が高く,実際,それらの作品と比べる人は多いそうだ。ただ,本作の場合,グラフィックスの良さやスマホへの対応ほか,オープンワールドで探索したり,撮影をしたりといったコアなゲームプレイ以外の要素といった独自のウリがあり,そのうえでアクションにもこだわっているので,多くの人に楽しんでもらえているのではないかと董氏は自信をのぞかせていた。
アニメ調のグラフィックスが目を引くものの,本作のプロデューサーは開発初期から「二次元ゲームではない。我々が作るのはアクションゲームだ」と断言しているという。この二次元ゲームではないというのは,中国において「キャラクター推しのゲームではない」といった意味合いで,要はアクションゲームとしての面白さに注力しているという話である。
そのため,本作にキャラクターを入手するためのガチャはない。現在は4人のキャラクターと,それぞれに2種類ずつの職業が用意されているが,それらを使用するのに課金は不要だ。今後は新キャラクターや新職業を追加していくが,それらの使用条件もゲーム内で達成できるものになるという。
主な課金要素はスキンやファッションアイテムであり,プレイヤーは自分のキャラクターを着飾るために課金しているようだ。
本作のアクションの難度は高めで,董氏は公式で攻略動画を公開するなどして,フォローしているという。アクションの方向性としては,敵の動きをしっかり見て,どういった対応を取るかが重要になる。攻撃を連打して,ステータスの数値で敵を倒してしまうようなアクションにはしたくないと,明確に決めているそうだ。
また,本作のダンジョンはソロプレイ用とマルチプレイ用がきっちり分かれている。ソロプレイだけでも,タイムアタックなどでやり込めるそうだが,とくに面白そうなのがマルチプレイ用ダンジョンだ。本作のマルチプレイは最大8人になるのだが,ダンジョンに突入すると,最初は全員バラバラのルートからスタートするという。そこで1人で敵を撃破すると,次は2人チーム×4の構成でそれぞれ敵を倒す。続いて4人×2となり,最後に全員合流して8人になる流れだ。
なぜこうした構成にしているかというと,全員が一定のバトルスキルを持った状態で,パーティプレイでのアクションをしっかりと楽しめるようにしたいからだという。とはいえ,まったくほかのルートに干渉できないわけではなく,プレイヤーAのルートに,先に攻略が終わったプレイヤーBが助けに行くといった要素は用意されている。ただし,プレイヤーCはプレイヤーAのルートには行けないといった制限があるステージも存在し,攻略前のルート分けの段階から,戦略が求められるようだ。
人数が多くなるほどステージも広くなり,よりチームプレイが求められるようになる。例えば,現在の一番難しいダンジョンの中には,すべてのパーティメンバーを氷漬けにしてくる敵が登場する。そして1人だけ氷が溶けるので,そのプレイヤーはボスに別の技を出させて,ほかのプレイヤーを救い出すといった動きが必要になるそうだ。
今のところ,本作は中国市場以外ではサービスされていないが,Nuverseはグローバル展開に積極的なので,本作にも期待したいところ。動画からは,ビジュアルもアクションも,日本人ゲーマーに受け入れられそうな印象を受けるが,いかがだろうか。
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