[プレイレポ]自分だけのロボをビルドして無双せよ。「メタルブリンガー」は,カスタマイズが楽しいローグライトアクションだ
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Steamレビューは早くも「非常に好評」を記録している本作だが,果たしてどのようなタイトルなのか,早速プレイレポートをお届けしよう。
人型アンドロイド「レイバー」を操り,群がる敵レイバーたちを蹴散らせ!
コールドスリープから目覚めた少女・スーリアは,自身が眠りについたときから1000年もの時間が流れていることを知る。科学者だった母の残したメッセージによると,総合管理システム「シヴァ」の暴走によって,全人類は強制的にコールドスリープされてしまったらしい。
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現在消息不明の母は,シヴァから管理者権限を取り戻すために動いていたようだ。スーリアは現状を把握し,母を追うため,シヴァのいる最下層ブロックを目指すことを決意する。
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スーリアが目覚めた場所は,母が用意した研究施設「メル・ラボ」で,彼女はここを拠点として活動していく。
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この世界では「レイバー」と呼ばれる人型アンドロイドが実用化されており,レイバーを使用したバトルなども開催されていたようだ。
レイバーにはAI搭載型と非搭載型があり,現在,AI搭載型のレイバーはシヴァの管理下にある。そのため,不審な存在を見かけると,問答無用でコールドスリープさせようとしてくる。
そこでスーリアは,ラボの機能を使ってレイバーを組み立てて操作し,シヴァの命令で動いているAI搭載型のレイバーを蹴散らしながら進んで行く……というわけだ。
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外へ出ると早速,シヴァの命令で動くAI搭載型のレイバーとの戦闘になる。場所にもよるが,こちらはスーリアの操作する1体なのに対し,時には十数体ものAI搭載型レイバーを相手にすることになる。被ダメージを抑えるために,囲まれないように立ち回ろう。
初期状態だと右手に近接武器,左に銃器を持っているので,状況に応じて使い分けていきたい。
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敵を倒すと,「D.チップ」と呼ばれるものを落とす。これはお金のようなもので,ショップでのパーツの売買から機体の強化まで,あらゆるものに使う。いくらあっても困らないので,かき集めておこう。
また,レイバーの性能を高めるAPPディスクを落とすこともある。詳しくは後述するが,とにかくこれも拾っておこう。
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レイバーが乗り込める巨大ロボット「アームズ」というものもあり,こちらは道中で置いてあるものを利用したり,敵アームズを撃破したあとに,それを奪って乗り込んだりできる。アームズは強力な兵器であり,序盤はレイバー状態でも普通に戦えるが,少し進むと,アームズがないと厳しくなってくる。
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市街地マップを移動していくと,「ヴァス・レイバー」と呼ばれる,戦闘に特化した中ボス的存在が現れることがある。ワラワラと群がってくる通常の敵レイバーと比べると,段違いの強さだ。
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ヴァス・レイバーと倒すと,「ナラク」と呼ばれるハッチが開く。ヴァス・レイバーの出現した位置の床が大きく開いて穴のようになっているので,そこに飛び込もう。穴に落ちた先では,「ギガント・アームズ」と呼ばれるエリアボスとの戦いになる。
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ギガント・アームズはヴァス・レイバーを上回る強さを持っており,レイバーのままで戦うのはかなり危険。こちらもアームズを持ち込んで戦いたいところだ。
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アクションが得意な人であれば一発撃破も可能そうだが,筆者はここで初のダウンを喫した。
倒れるとその回はゲームオーバーとなり,所持していたD.チップの半分と,未解析状態のAPPディスクを換金したものがメル・ラボに転送される。そして,スーリアの操作していたレイバーは廃棄扱いになり,拠点に戻る。
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成長とカスタマイズ。そして「解析」の重要性
拠点に戻ってくると,「OSチューニング」と「APPインストール」という強化が可能になる。
「OSチューニング」は各種武器レベルやHPアップなどの永続強化が行えるもので,リザルト画面で手に入れたD.チップを消費して上げていくことができる。
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「APPインストール」は,敵レイバーがたまに落としていたAPPディスクをインストールすることで,レイバーにさまざまな能力を付与するものだ。
ここで気をつけたいのは,「解析」の状態だ。初めて手に入れたAPPディスクは未解析状態で,それをショップで解析してもらうことで,初めてそれがどんな能力を付与するものなのかが分かる。ショップは道中に時々あるのだが,解析は拠点では行えず,ショップでしかできない。
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解析していると,ゲームオーバーになって拠点に戻ってきたあとに「APPインストール」ができる。
未解析状態のまま倒れてしまうと,それは自動的に換金されてD.チップになってしまう。つまり,「貴重なAPPディスクを手に入れたが,未解析のまま倒れてしまった」というのが一番もったいない。
階層を進んでいくなかで,「今の強さだと,そろそろ倒されそうだな」と感じてきたらショップを探し,手持ちのD.チップを使い切る勢いで「解析」しておくといいだろう。
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道中で手に入れたD.チップは,APPディスクの解析のほかに,アームズの修理・解析にも使う。
階層が進むにつれ,短時間でアームズが大破寸前まで追い込まれることも珍しくないので,ショップでの修理は重要になってくる。
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アームズもAPPディスクと同様に解析が可能で,一度解析さえしてしまえば,倒れたとしても次は拠点からそのアームズに乗り込んで出撃できる。これがかなり重要なので,道中で強力なアームズを拾えたら,なんとしてもショップで解析を済ませておきたい。
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ただし,道中で手に入るD.チップは決して多くない。アームズは頭部や胴体だけでなく,両手に装備する武器もあり,これらは別々に解析を行う必要がある。
1部位あたり数千のD.チップが必要なので,いいアームズを拾えても,頭部・胴体・両手武器1セットを丸々解析するというのは,なかなか難しい。
APPディスクの解析もあるし,D.チップをどうやりくりするかは,本作でも重要なポイントになるだろう。
達成した項目ごとに,D.チップが報酬としてもらえる「実績」の要素があるのだが,項目によってはこの報酬額が意外と大きいので,達成しても報酬を受け取らずに温存しておくのもアリだ。
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この「解析」の事情についてはゲーム内で比較的サラッと軽く紹介されることもあり,筆者はしばらく,よく分かっていないままゲームを進めていた。
特に,アームズの解析は高額のD.チップが必要になることもあり,疎かにしていた。アームズは,ものによってはクセのある挙動をするので,個人的に使いづらいという印象を受けていて,レイバー状態で使い慣れた武器を振るっていたほうが早く敵を蹴散らせることもあった。そのため,アームズをあまり使っていなかったのだ。
レイバー状態では斧を使い続けていたのだが,たまたま斧を持ったアームズを拾ったときに妙に強かったので,「OSチューニング」の斧レベルはアームズにも適用されるのか! と,そこで初めて気づき,急いで解析を行った。
その結果,ダウンして拠点に戻って,再出撃するたびにレイバー状態でチマチマと敵を蹴散らしていたのがバカらしくなるほどの無双状態で突き進めるようになった。
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早い段階で使いやすいアームズと出会えるかどうかも重要だが,武器選択も重要だ。
武器種は豊富で,リーチや攻撃速度の違い以外にも,連打し続けているとオーバーヒート状態(しばらくその武器による攻撃ができなくなったり,HPが少しずつ減ったりする)になりやすいものもある。APPで冷却機能を強化したり,もう片方の腕に銃器を装備して戦い方を変えたりと,工夫の余地は多い。
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ローグライトであることを意識せずに楽しめる新感覚アクション
本作はローグライトではあるが,たとえ倒れても,失うものよりも蓄積されていくもののほうが多い印象で,プレイヤーはプレイ回数に応じてどんどん強くなっていく。
最初は解析まわりの基本ルールが少々分かりづらい印象を受けたが,理解してみれば,プレイヤーの間口は広い。
3Dモデルからリアルタイムでドット絵を生成するという技術による映像面や,チップチューン調のハイクオリティなBGMも,前作にあたる「サムライブリンガー」が好きな人なら,ブッ刺さるはずだ。
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唯一気になった点といえば,レイバー状態だと自身の位置を見失いやすいことだろうか。プレイヤーキャラが常に画面の中心に来るとは限らないことと,大勢の敵とエフェクトに紛れてしまい,いま,自分が攻撃しているのかされているのかが分からなくなることも珍しくない。
本作はいわゆる無双系ゲームのテイストを持っていると思うので,ジャンルの宿命なのかもしれないが……。
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本作は,「ローグライトである」ということはほとんど意識せずに楽しめたのが新鮮だった。大雑把に大暴れを繰り返すだけでも着実に強化していけるし,緊張感を味わいたい人は,あえてアームズの使用を制限してみるのもおもしろいかもしれない。
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普通にプレイすると大味なバトルになりやすい気がしないでもないが,基本ルールの理解という壁を越えれば,自分だけのロボット作りと,敵を蹴散らす無双感を充分に楽しめるはずだ。Steamには体験版も用意されているので,本稿を読んで興味が湧いた人は,ぜひ一度プレイしてみてほしい。
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「メタルブリンガー」公式サイト
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- プレイレポート
- ライター:本地健太郎

(C)Alphawing Inc. All rights reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.
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