プレイレポート
上司は猫だった!? 新作ライフシム「inZOI」のできることが多すぎて圧倒される試遊バージョンをプレイ[G-STAR 2024]
本作は,「The Sims」シリーズの大ファンでもあるプロデューサー兼ディレクターのキム・ヒョンジュン氏が,同シリーズの開発メンバーにアドバイスを受けて制作している。そのあたりの詳しい話は,以下のインタビュー記事を読んでほしい。
そして,昨年のG-STAR 2023でも試遊台が出展されていたが,その段階でもかなりのクオリティだったことを覚えている読者もいるだろう。
KRAFTONの新作「inZOI」はアジア圏に住む人が違和感を持たないライフシムとなるか。プロデューサー兼ディレクターに聞いた[G-STAR 2024]
韓国のゲームイベント「G-STAR 2024」のKRAFTONブースでは,新作ライフシム「inZOI」の試遊台が出展されている。リアルなグラフィックスとキャラ作成の自由度でも注目される本作だが,プロデューサー兼ディレクターであるキム・ヒョンジュン氏に,ゲームを紹介してもらいながら話を聞けたので,その内容をお伝えしよう。
[G-STAR 2023]現実そっくりな世界の神として人間観察。フォトリアルなライフシム「inZOI」の試遊レポートをお届け
韓国のゲームイベントG-STAR 2023にて,KRAFTONが2024年下半期にリリースを予定しているPC向けライフシミュレーション「inZOI」を試遊してきたので,そのプレイ感をお伝えしよう。ソウルとそっくりな街で,現実の人間さながらの行動をするアバターたちの観察を楽しめた。
今回の試遊バージョンも,基本はプレイヤーのアバターであるZOIを作成して,街を見て回るといったものだ。取材メディアの試遊時間は30分程度だった。
ところで,本作はプレイヤーが神の視点でZOI達の人生に介入するといった紹介をしていたが(前述のインタビューでARカンパニーの社員であることが判明した),実はこの世界の神はプレイヤーではなく……猫だったのである。そして,プレイヤーはその猫に雇われている。
確かにゲームの起動画面には猫がいるし,マスコットキャラのようにあちこちで見かけていたが,上司って君だったのか……。
ともあれ,猫が神である世界でARカンパニーに入社したプレイヤーは,自身のアバターであるZOIを作って,同社が管理する箱庭のような都市で生活しながら,よりよい世界を目指すことになる。
というわけで,さっそくキャラクタークリエイトだ。ブースを案内してくれた女性から「自分に似たキャラを作ってみてください!」と明るく言われたのだが,それはちょっと……と思いながら始めてみた。
これまでの情報でかなり細かく設定できるのは分かっていたが,目元でもこれでもかというくらいに動かせる詳細エディットモードがあったりして,30分でどうにかできるものではなかった。キャラクリなんて1日で終われば御の字なわけだし。
そんな困惑が伝わったのか,案内の女性が率先して可愛らしい女の子を作り始めてくれた。正直,助かります。
とりあえずZOIは完成したので,続いてキャラクターの性格を選択する。ここではなんとなく「Artiscic(芸術的)」を選んでみた。とはいえ,今回の試遊ではほとんど影響することはないだろう。
ZOIが完成したら,いよいよ世界の創造だ。サンフランシスコをモデルにした都市や,ソウルをモデルにした都市などがあるらしく,今回は後者でのプレイとなった。
都市にあるいくつかの家から住処を選択する。このとき,家の中で靴を脱ぐかどうかの設定も行える |
ZOIが家に入ると靴を脱ぐので違和感はない。贅沢を言うと,玄関に靴が残っているほうが臨場感が出てきそうな気も? |
街中に降り立ったZOI(とその家族)は[W/A/S/D]で移動,[Shift]キーを押すと走らせることも可能だ。ライフシムなのだから,自動で動くように設定して見守ってもいい。
ここで案内の女性の言われるがままにフォトモードを起動して,さらにキャラクターの表情やポーズを決めることに。そして名前を入れてから,スクリーンショットを撮影してみた。
どうして名前が必要になるんだろう……と思っていたら,その直後にキャラクターの画像と名前が入った社員証が手渡されたのである。ちょっと,先に言ってくれないと! 本名入れちゃったじゃないですか!
このあとは自由に行動していいとのことで,マップ画面から公園を選んで移動するように命令してみた。さすがに歩いて移動するには時間がかかるので早送りにして見守っていると,ZOIは地下鉄の駅に入っていく。当然だが,遠距離の移動手段もあるのかと感心する。
なお,都市の景観や天候はプレイヤーがいつでも操作できる。実際に天候を雨のレベル3(降雨,降雪の度合いも決められる)にしてみると,突然の大雨に見舞われた。さっきまで晴天だったのに,ZOIもいい迷惑である。
そうこうしているうちに,けっこうな時間が経過していた。キャラクタークリエイトから始めていたので,30分では時間が足りるわけがない(最初から分かっていたことだが)。できることはまだまだあるはずなので気になるところだが,2025年3月28日に始まるアーリーアクセスを待ちたいと思う。
「inZOI」公式サイト
4Gamer「G-STAR 2024」記事一覧
「G-STAR 2024」公式サイト
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