プレイレポート
[台北2024]絶対シーシャに興味が湧いてくる。シーシャ屋としてヒロインたちと心を通わせるヒューマンドラマアドベンチャー「Hookah Haze」をプレイ
ここでは,デモが初出展されたHookah Hazeのプレイレポートをお届けしたい。
「Hookah Haze」公式サイト
タイトルだけ見ると,「何語? 海外ゲーム?」と思うかもしれないが,本作は日本のアクワイアが企画・開発を行う作品だ。ジャンルは“ヒューマンドラマアドベンチャー”で,2024年の発売を予定している。
Hookah Hazeとは,主人公である炭木トオルが2XXX年の秋葉原で経営している,シーシャ屋の名前だ。シーシャとは水タバコのことで,水パイプという喫煙具を用いて,水にくぐらせた葉たばこの煙を吸う。シーシャで使う葉たばこには香料が含まれており,フルーツやスパイスなどの香りが楽しめる。大きな水パイプを使って1回につき1時間ほど葉を燃やし,ゆったりとした時間を過ごすのがシーシャの醍醐味。とはいえ,タバコなのでもちろんニコチンやタールは含まれる。
シーシャカフェやシーシャバーなど,シーシャを楽しめるお店は現実にも存在していて,4Gamerで紹介したことがある場所だと,東京・浅草の「THE AXE THROWING BAR」などがそうだ(関連記事)。いや,掲載した記事では斧やらナイフやらを投げに行っただけなので,シーシャは紹介しなかったけど。
さて,トオルが店長を務めるHookah Hazeだが,実は期間限定のお店だ。というのも,彼は病気のため,先が長くないことを知っているからで,今回のデモ版は病院のベッドで医師と話す場面から始まっている。わずかな余命に生きる希望をなくしたトオルは,医師との話し合いの結果,好きなことをやってみようと決める。トオルの好きなものはシーシャとアクアリウム。それを叶えるためのお店が,アクアリウムの備えられたシーシャ屋,Hookah Hazeというわけだ。
ちなみに,トオルに残された時間だが,「もらった痛み止めの薬は14日分……。これがなくなるまでは,お店を続けられる」と発言しているので,本当に短い。
本作は,そんなトオルの店に訪れる3人のヒロインたちと,シーシャを通じて心を通わせ,その果てに迎える結末を見るというゲームだ。
舞台がシーシャ屋である以上,来店したヒロインにシーシャを提供しないことには始まらない。シーシャは,「スイーツ」「フルーツ」「スパイス」といった5種類のフレーバーから3つを組み合わせる(重複も可)ことで,Hookah Hazeならではのレシピを考案できる。このレシピを「本日のオススメ」としてSNSに投稿すると,それがヒロインが来店するきっかけになる。
デモ版では,「スイーツ」×3の「悪魔的ゼロカロリー」を投稿したところ,甘いものが好きなヒロインの愛上あむが訪れた……というか,「追われているから助けてほしい」と店に駆け込んできた。あむは,秋葉原にあるコンカフェの店員であるようだ。
ヒロインが来店すると,提供するシーシャを決める。上記のオススメ以外のレシピを選択することもできるが,今回はそのまま悪魔的ゼロカロリーをチョイスした。フレーバーを組み合わせて提供したあとは,炭を交換して温度調節を行う(プレイヤーが炭の数を変更する)。こうした一連の流れの中で,ヒロインとの会話が発生し,彼女たちが抱える悩みやトラウマに触れていくことになる。
出展のデモは短いものだったが,穏やかなBGMが流れる中,シーシャを提供してヒロインと会話するという独特のまったり感は,なかなか心地よいものだった。ただ,いくばくもないトオルの余命など,背景設定は相当に重いので,どういった結末に向かっていくのかが気になるところ。
そしてなにより,プレイしていると自然とシーシャの知識が得られ,興味が湧いてくるのは間違いない。筆者はすでに,台湾から帰国したらシーシャ屋に行ってみようと思っているぐらいなので,シーシャの布教効果も相当にありそうな作品だ。
4Gamer「台北ゲームショウ2024」掲載記事一覧
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