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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第7回:「ハイエルフ」の伝承から読み解くテレリアの歴史。知性と傲慢さが表裏一体な美形種族
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印刷2024/07/26 12:12

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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第7回:「ハイエルフ」の伝承から読み解くテレリアの歴史。知性と傲慢さが表裏一体な美形種族

 ファンタジーRPG「RAID: Shadow Legends」を,ゼロから遊ぶ連載「『RAID: Shadow Legends』冒険記」第7回のテーマは,深い歴史と知性,そして鼻持ちならない傲慢さを併せ持つファクション「ハイエルフ」だ。

●今回の成長報告
 現在は新たな星6英雄を作るため,星2から順番に育成を進めているところだ。ただ,クランボスのノーマル自動周回を成立させるため,防御や回復能力の高い星4英雄を星5に上げるのを優先すべきか迷っている。「ペトフィリアロックルート」のスキルレベルが最大になったので,そちらを優先するのもアリかもしれない。
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最も歴史ある定命種族「ハイエルフ」
伝承から読み解く,世界の誕生と初期の戦い


 シロスが率いる軍勢の代表格がデーモンスポーンとするなら,ルマヤと最も関わり深いファクションはハイエルフだろう。RAIDにおけるハイエルフは,そのほかのファンタジー作品におけるエルフと同様,知性と長寿を持ち,彼ら自身が紡いできた歴史を誇りとして生きている。

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 ただし,ハイエルフも定命の者であることに変わりなく,デーモンスポーンのように復活が約束されているわけでもない。古い時代から存在しているだけあって,神格化されている部分は非常に多いものの,ヒューマンと非常に近い種族といって差し支えないだろう。

 本拠地にあたる「アラヴィア」はテレリア最古の国家であり,その伝承には古い時代に関する記録が多数残っている。二柱の神による“創造の舞い”で世界が生まれた後,テレリアで何が起こっていたのかを知りたいなら,ハイエルフの伝承を読んでみよう。

 アラヴィアの歴史を知るヒントとなるのが,レジェンダリー英雄「バシレウス ロアナス」の伝承だ。彼が持つ称号“バシレウス”は,高潔なアラヴィアの指導者に与えられるもので,生涯を国家に捧げたことを示している。ロアナスは歴代バシレウスの中でも特筆すべき存在であり,追放されたシロスの軍勢を押し返した英雄として語られている。

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 一般的なハイエルフのイメージとは異なる勇猛な戦いぶりに目がひかれるが,注目すべきポイントは彼が活躍した時代だ。「灰色の時代」と呼ばれるその時期は,神々とファーストボーンがテレリアから追放された後に始まったものだという。前回取り上げたデーモンスポーンの歴史を踏まえると,以下のような時系列が浮かび上がってくる。

0:未創造の領域に満たされた空間
1:シロスとルマヤが世界を作る(創造の舞い)
2:ファーストボーンの発生
3:ルマヤがシロスの舞いを拒む(大いなる決裂)
4:最初の戦いが起こる
5:シロスとファーストボーンがテレリアから追放される
6:荒廃した世界の再建(灰色の時代)
7:デーモンスポーンによる侵攻

 灰色の時代以外にも,さまざまな伝承の中には「裏切りの時代」や「業火の時代」といった“時代”を示す言葉が見受けられる。今後の理解を深めるため,ついでにこれらも整理しておこう。

 いままで扱ったファクションの伝承を読む限りでは,裏切りの時代はバナーロードの始祖「アセリン」が歴史に初めて登場したタイミング,業火の時代はハイエルフ「ガラティール」の伝承から現代より7世紀前であることが分かっている。

 また,デーモンスポーン「シシア」の伝承では,アナスラードに送られたシロスたちが,再びテレリアへの進軍を開始した際のことを「業火の時代」と記している。つまり,ロアナスの戦いは業火の時代に行われたものであり,おそらくアラヴィアはその時点から存在していることが分かる。

 現時点では判断が難しいのは,裏切りの時代の位置付けだろう。デーモンスポーンの伝承を読む限りでは,始まりの戦いが発生する以前から定命の者(定命からデーモンスポーンになった者)が存在するため,どこに差し込まれてもおかしくないのだ。その辺りは,今後読む予定の伝承にて解き明かされることを期待したい。

バシレウスの称号を持つ者は,ロアナスのほかに「ロナスアリル」が存在する。彼はロアナスに憧れ,デーモンスポーンとの戦いに挑んだ。彼を最後にバシレウスの称号を持つ者は途絶えてしまう
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シシアの伝承は,追放以前のファーストボーンがどんな存在だったのかを知る良い資料だ。彼女と関わり深い存在として名前が挙がっている「カーディエル」については,セイクリッドオーダーの回で触れたいと思う
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 さて,ロアナスはエルフの高潔さを体現する存在だったが,傲慢で鼻持ちならないエルフたちも存在する。その中でも,伝承で「ハイエルフの考え方が最悪の形で姿を表した例」とまで語られるのが「イトス」と呼ばれるハイエルフだ。

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 アラヴィアには「ロイヤルハンツマン」と呼ばれる狩人(秘密諜報員)が存在する。彼らはアラヴィアの王にのみ忠誠を誓い,通常の法律で裁かれることがない。知勇共に優れたイトスは,自身の力を自由に発揮できる場を求めてロイヤルハンツマンを志したのだ。

 しかし,イトスの精神は極めて不安定であり,自身の才能に溺れていた。それを見抜いたアラヴィアのハイエルフたちは,職務に必要な自制心に欠けるイトスを仲間に加えることは未来永劫ないと切り捨ててしまう。

 その後,無名の候補者がロイヤルハンツマンの地位を得るのを目の当たりにしたイトスは,ついに精神が壊れてしまう。この結果が自らへの陰謀によるものと思い込み,行動をもって「自分こそがロイヤルハンツマンに相応しい」と示すようになったのだ。アラヴィアに仇なす存在を調べ上げ,追跡し,殺害する“偽ハンツマン”に。

 イトスのエピソードは,高潔なハイエルフたちの闇の部分をよく表している。本人も確かに危険人物だが,試験を担当したハイエルフたちの才能のないものを蔑む描写もあり,身の丈に合わない挑戦を行う存在への侮蔑の意識が見て取れる。実力主義な部分では,デーモンスポーンとちょっと似ている部分があるかもしれない。

ハイエルフには「ロイヤルハンツマン」という,そのものズバリな英雄が存在している。外見がロアナスそっくりなのだが,なにか意味があるのだろうか
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 少なくとも定命の存在の中では最も長い歴史を持ち,かつテレリアで生活してきただけあって,古い歴史を探るにあたってハイエルフの伝承から分かることは多い。次回は,そんなハイエルフたちと鏡合わせの存在である「ダークエルフ」の伝承を読み解いていきたいと思う。

プレイヤーをこの戦いに放り込んだ「アービター」もハイエルフの一員とされている。ハッキリとした情報は何も書かれていないが,ファーストボーンの中でも特筆した存在であることがわかる
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