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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第12回:謎多きカルト教団「ナイトレヴェナント」を紹介。正義を信じ,そのために不死を目指す危険集団
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不死は正義だ! 危険で不安定なカルト教団「ナイトレヴェナント」の内部事情
テレリアに存在するファクションはいずれも非常に複雑な事情を抱えているが,中でも特に難しいのが「ナイトレヴェナント」と呼ばれるカルト集団だ。主に不死を求める定命の者たちで構成され,闇の魔法を駆使して永遠の存在を目指している。
見るからに邪教といった印象で,区分としても“不浄なるもの”の1つとして数えられているナイトレヴェナントだが,実はルマヤへの信仰厚いセイクリッドオーダーから生まれた勢力だったりする。しかし,ダークエルフのようにシロスの影響から独立が起きたわけではなく,組織全体でシロスに忠誠を誓っているわけでもない。
「RAID: Shadow Legends」冒険記 第9回:光を追い求める無慈悲な武力装置「セイクリッドオーダー」は,いかにして成立したのか
ファンタジーRPG「RAID: Shadow Legends」を,ゼロから遊ぶ連載「『RAID: Shadow Legends』冒険記」第9回のテーマは,ルマヤの光を追い求める武闘派集団「セイクリッドオーダー」だ。光を目指す高潔さと,排他的な残虐性を併せ持つ,彼らの歴史を紐解いていく。
「RAID: Shadow Legends」冒険記 第8回:「ダークエルフ」が生まれた経緯とは。シロスの残虐性,ハイエルフの傲慢が生みだした悲劇
ファンタジーRPG「RAID: Shadow Legends」を,ゼロから遊ぶ連載「『RAID: Shadow Legends』冒険記」第8回のテーマは,アラヴィアに住むエルフ種族の片割れにして,シロスに与する“不浄なるもの”の一翼を担うファクション「ダークエルフ」だ。
謎多きこの勢力は,かつてセイクリッドオーダーの一員だったという「ロサン・ケレス」によって率いられている。ケレス自身は英雄として本作に登場していないが,あらゆる英雄の伝承に指導者として名前が登場する。
ケレスはセイクリッドオーダー内でも地位のある人物だったようで,その内部にありながら「死を避ける手段」を人々に伝えていたという。かつてアルノックの王だったという「ヴェルサルフ・ザ・グリム」の伝承では,悩みを抱えたヴェルサルフに“永遠の魂の転生”を提案する姿が伝えられている。
それこそが,ナイトレヴェナントの勢力を支える秘密にほかならない。魂を別の肉体へと移し替える魔法を用い,魂の転送リレーを続けることで,不死を実現しようとしているのだ。明確な描写は少ないのでハッキリとは言えないが,おそらくケレスがその技術を持っていたのだろう。
ケレスの恐ろしさは,そうした技術を独占せず他者に教え広めていること,そして自らの行いがルマヤの意思にかなうと考えているところにある。なぜそれほど極端な思想に達したのかは判然としないが,善の到達点であるライトブリンガーが不死である以上,不死そのものを否定する理由がないのは否めない。
ただ,信者たちはそうした崇高な意思を体現しているとは限らない。単純に死の恐怖から逃れたい者だけでなく,セイクリッドオーダーの振る舞いが気に入らない者,内部での権力闘争に明け暮れているものなど,目指す先は三者三様といった具合だ。
キャンペーンで出現した「ビストファス」は,そんな不安定さを突いて勢力を拡大した英雄だ。彼はもとよりナイトレヴェナント組織内で一定の権力を持っていたが,ケレスへの忠誠心は薄かった。そこをシロスが狙い,夢を通じて密かに意思を揺らがせていったのだ。
そもそも私利私欲で集まったカルト集団である以上,ビストファスのような人物が時間をかけて根を伸ばせば,一定の離反勢力を作り出すのは容易だろう。そんな彼が数十年をかけて構築した“シロス派”の勢力は巨大なものとなり,プレイヤーの前に立ちふさがることになったわけだ。
さらに複雑な例として,便宜上はナイトレヴェナントに所属しているものの,実質的には敵対者である人物も存在する。それが,ライトブリンガーでありながら闇の呪文により変質してしまった存在「テーア・ドゥームエンジェル」だ。
ナイトレヴェナントに捕らえられた彼女は,不死の肉体を用いた実験体として用いられたあげく,洗脳による“兵器化”を試みられた。しかし,その強い正義感と意思によって呪文のくびきから逃れ,洗脳を逃れることに成功する。
ただ,赤の十字軍を引き起こしたセイクリッドオーダーはもちろん,自身を助けようともしなかったアービターに忠誠を捧げることはできなかった。肉体が変質してしまったテーアは,ナイトレヴェナントを狩るナイトレヴェナントとして戦いを続けている。
ルマヤへの信仰を持ちながら不死を目指し,ほかのあらゆる存在への迷惑を顧みず,状況次第で何をしでかすか分からないナイトレヴェナントは,テレリアの“歪み”を一身に受けたファンクションといえる。社会的な不安があれば,人々が安心(不死)を求めてしまうのは仕方がないことだろう。
ナイトレヴェナントが基本的にはルマヤ派であることを思えば,真正面からのシロス派というのは案外少ないというのも面白いところだ。テレリア同盟やガエレン協定は内紛が多いが,ルマヤ派内でのいざこざが減れば,自然とナイトレヴェナントたちも減っていくのかもしれない。
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