プレイレポート
[プレイレポ]推しカラーで統一したガーデンだってつくれちゃう! 「ガーデンライフ:夢の庭をつくろう」は時間を忘れて没頭できる園芸シムだ
本稿では,植物を育てて新たな品種を発見したり,植物とデコレーション(庭具)を組み合わせて理想の庭を作ったりと,ガーデニングの楽しさを体験できる本作のプレイレポートをお届けしよう。
植物を育てて新品種を見つける。カラフルな植物で美しいガーデンを作ろう
ガーデニングに興味はあるものの,時間や場所など,実際に始めるにはハードルが高いと感じる人も多いのではないだろうか。筆者もそんな1人で,賃貸マンションで小さ目のサボテンを育てて癒されている。
そんななか「ガーデンライフ:夢の庭をつくろう」のアナウンストレイラーを偶然見て,グラフィックスや花々が咲き誇る美しい庭に一目ぼれ。発売を楽しみにしていたところ,プレイレポートの話が飛び込んできた。
本作はコミュニティのガーデンを管理するボランティアとなり,すっかり寂れてしまった庭を活気づけるのが目的だ。ガーデンは,落ち葉の山や雑草,石で荒れているので,キレイにするところから庭づくりが始まる。
庭をにぎやかにするには,とにかく植物を育てることが大切だ。種を植えて,水をまくという簡単なお世話だけで,植物はグングン成長していく。
植物の成長は早く,1日程度で花を咲かせてくれる。肥料を与えると,さらに成長スピートがアップし,数分で花が咲く。現実ではお世話をした苦労が実るのには時間がかかるが,それ一瞬で報われるなんて最高!
育てられる植物は,チューリップやアイリスなど22種類。それぞれの草花に複数の品種(カラー)が用意されており,合計で120種類ほどの品種を育てられる。
世界にはたくさんの植物があるだけに,初期に育てられる種類が22種というのはやや少ない印象も受けたのだが,単調だったり,彩り不足も個人的には感じなかった。お世話の手間を考えても,絶妙なバランスだと感じた。
植物を育てていると,黄色やピンク色の光を放っているときがあるが,これは種を入手できる合図だ。植物の種は,初期に入手できる店売りの品種が決まっており,新品種の種は庭の花からしか得られない。
最初はなかなか新品種が出来ず,育て方が悪いのか,植える数が足りないのかとたくさん悩んだ。
しかし,コツコツプレイを続けると,どんどん新品種が見つかるようになる。新しい発見があることで,ていねいにお世話してよかったと思えるし,見つけた種もちゃんと育ててあげたいという気持ちになる。
また,テーブルやベンチなど,デコレーションを飾ることで,庭はよりにぎやかになっていく。デコレーションは重ねたり,積み上げたりしても置けるので,アイデア次第で使い道は無限大だ。
デコレーションは自分でクラフトしたり,お店で購入したりして集めていこう。
ガーデンに必要なアイテムは,村の広場にある園芸店で購入できる。ガーデン前にある自転車を調べるか,道を真っ直ぐ進むことで移動できる。
園芸店でテコブラシをゲットすれば,デコレーションのデザインやスタイルの変更が可能になる。「変えられるといっても,カラーくらいでしょ」と思っていたのだが,アイテムによっては,デザインそのものを大きく変えられる場合もあって驚いた。
ちなみにデコレーションは,なんと245種類も用意されている。季節感を出して見たり,物語性のある配置にしてみたり,いろいろな組み合わせを試すのがとにかく楽しい。
先代の管理者・ロビンの願いを叶えよう
本作では,「ストーリー」と「クリエイティブ」の2つのゲームモードを遊べる。ストーリーモードはガーデンがあるコミュニティの住人たちと交流し,物語を進めていくもので,クリエイティブモードは,自由に庭づくりができる。最初から温室などの拡張機能が利用可能だ。
どちらのモードもゲーム開始時から選択可能だが,システムのチュートリアルにもなっているストーリーモードから始めるのがオススメだ。クリエイティブはある程度慣れた人用のモードなのか,機能の説明がないため,最初にこちらをプレイするとつまづいてしまうかもしれない。
物語は,コミュニティの住人・ジャスミンの手紙を読むところからスタートする。ガーデンの管理をしていたロビンという青年が亡くなり,プレイヤーはその後任を務めることになったようだ。
どうやらロビンにはガーデンで叶えたい夢があったようで,プレイヤーは彼の代わりに,その願いを叶えていくことになる。
ロビンのTo Doリストを達成するには,コミュニティの住人たちの願いを叶え,彼らの力を借りる必要がある。画面左上にストーリーを進めるために必要なリクエストが表示されるので,コツコツそれを叶えていこう。
最初は橋は壊れているし,瓦礫も散らばっているボロボロのガーデンだが,リクエストをこなすことで少しずつ広くキレイになっていく。発展していく姿が見られるのは,シンプルにうれしいし,気持ちもワクワクしてくる。
またストーリーとは関係なく,住人たちから個人的なリクエストが届く場合もある。リクエストを達成すると,フロリン(ゲーム内通貨)やアイテムが入手できるので,積極的にクリアしていきたいところだ。
ガーデンで育てた花をせん定すれば,切り花になる。切り花はリクエストで納品したり,納屋で出来るクラストでブーケにしたりと,使い道はさまざまだ。
切り花やブーケを街の広場のガーデン売店に出品すれば,翌日にフロリンを受け取れる。園芸だけでなく,ちょっとしたお花屋さん気分が味わえるのも面白い。売れ残りなどはないので,たくさんある花はどんどん売るべし。
「ストーリー」では,村の広場にあるパビリオン(展示場)を手伝うことも大きな目的の1つだ。
パビリオンのなかには,さまざまな像があり,庭で育てた切り花を納品することで,美しいアートを完成させられる。像によって必要な花が違うので,確認して,随時納品していこう。
慣れたら「クリエイティブ」モードで自由な庭づくりを楽しもう
「ストーリー」モードでは住人と交流したり,パビリオンに協力したりと,目標に向かってプレイできるのが楽しい。
しかし筆者は効率を求めてしまうタイプなので,目標達成を優先するあまり,「ストーリー」では,最短の移動で植物の育成&せん定することを優先してしまっていた。美しい庭づくりが二の次になっていたのだ。
そんな「キレイな庭も作りたいのに……」という思いを存分に解消してくれるのが,「クリエイティブ」モードだ。
こちらでは,植物の種や道具が無料かつ無制限に手に入る。しかも,初期には入手できないレアな品種の種も,納屋にある種の保管庫に各99個入っている。住人たちからのリクエストもなく,フロリンを稼ぐ必要もないので,思う存分庭づくりに打ち込めるのだ。
「ストーリー」と同じく時間経過や日付はあるが,こちらでは四季の変動が存在しないのも特徴だ。そのかわり,納屋でいつでも季節を変えることができる。
アサガオとヒマワリが咲き乱れる夏の庭やおばけのデコレーションを飾ってハロウィン風の庭をつくるなど,気分に合わせて違った空間を生み出せる。
筆者は本作の情報を見たときから,「推しキャラクターのカラーガーデン」を作ってみたいという密かな野望を抱いていたので,それを作ってみることにした。ちなみに推しのメンバーカラーは黄色で,温室を使用してカフェ風の空間をつくってみた。
同色でそろえているおかげで統一感があり,何よりも元のグラフィックスがキレイなので,オシャレに見えて個人的には大変満足している。ヒマワリやチューリップなど,いろいろな種類の花が使えるのもうれしかったポイントだ。
作ったガーデンを撮影するカメラ機能も実装されており,HUDなしの庭の様子を撮影できる。カメラ機能では視点を上・下させられるので,通常プレイでは見られない角度から庭を眺められるのもうれしい。
「この角度いいな」というような発見がたくさんあって,カメラでの撮影も人によっては時間を忘れる沼コンテンツになるはずだ。
住人と交流する「ストーリー」モード,ひたすら庭づくりに打ち込める「クリエイティブ」モード,それぞれで違った庭づくりの魅力を体験できた。気になった人は何時間でも遊んでいられる本作で,ステキな園芸ライフをスタートしてみてはいかがだろうか。
「ガーデンライフ:夢の庭をつくろう」公式サイト
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