「ポケポケ」「ゼンゼロ」「鳴潮」「学マス」が2024年Google検索ランキングにランクイン。収益とDL数は学マスがトップに

　さまざまなデータや分析環境を提供するSensor Towerは2024年12月30日，Googleが発表した2024年検索ランキングにランクインした，モバイルゲームに焦点を当てたレポートを公開した。


　Googleは，2024年12月10日に「2024年Google検索ランキング」を発表している。このランキングは，調査対象期間2024年1月1日から2024年11月20日までのあいだに，前年比でGoogle検索で急上昇した言葉で，2024年の話題やトレンドを反映したものになっている。このランキングは，いくつかのカテゴリに分かれており，ゲームカテゴリも用意されている。

　ゲームカテゴリのランキングトップ10には，1位「Pokémon Trading Card Game Pocket」（以下，ポケポケ），2位「ゼンレスゾーンゼロ」，3位「鳴潮」，そして10位に「学園アイドルマスター」と，4タイトルがランクインしている。


　4タイトルは，ジャンルもばらばらで注目ポイントがないように見えるが，細かく見ていくと，日本のパブリッシャがポケポケと学園アイドルマスター，中国のパブリッシャがゼンレスゾーンゼロと鳴潮で，日本と中国のパブリッシャによる競争を物語っているという。また，前2タイトルがモバイル版のみのリリース（2024年12月時点）で，後2タイトルがモバイル版に加えて，PC/PlayStation版も展開されている点が異なる。


　Sensor Towerのデータによると，これら4タイトルの2024年1月1日から11月20日までの日本における収益とダウンロード数では，学園アイドルマスターがトップとなっている。各タイトルのリリース日が異なるため，単純に比較はできないものの，学園アイドルマスターは1.2億ドル（約189億円）以上の収益と240万以上のダウンロード数を記録したという。集計対象期間中は日本でのみのリリースとなっており，これらの実績は日本市場単体で達成しているとのこと。


　さらに，4タイトルの平均評価でも学園アイドルマスターの人気が確認でき，同期間の日本のApp Storeにおける平均評価では4.86でトップとなっている。また，2位はポケポケで，平均評価では日本パブリッシャタイトルが上位となった。


　2024年10月30日にリリースされたポケポケは，4タイトルのうち最もリリースが遅く，集計期間を見ると，わずか3週間程度しかないにも関わらず，評価数はトップ，ダウンロード数は2位を獲得している。リリース直後から圧倒的な存在感を出しており，ポケットモンスターIPと人気カードゲームのモバイル化が牽引していると，Sensor Towerは分析する。

　ポケポケについては，オーガニック（広告表示を除いた検索結果からのトラフィック）が占める割合がどのタイトルよりも高く，DAU（Daily active users/1日あたりのアクティブユーザー数）の推移を見ても上昇期間が長く，圧倒的とのこと。今後のアップデートやイベント施策によっては，大きな上昇を期待できそうな傾向にあるという。


※掲載した画像はすべてSensor Towerのブログ（リンク）より。