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ラヴクラフトの世界が堪能できる「Stygian: Outer Gods」のデモ版をプレイ。3Dグラフィックスで前作の過去を描く新作アクションRPG
「Stygian: Outer Gods」公式サイト(英語)
本作は2019年に発売され,世界が宇宙的恐怖に飲み込まれる“ブラックデー”を描いて好評を博した「Stygian: Reign of the Old Ones」の続編にあたるタイトルだ。続編とはいえ時系列的には本作が前であり,いわゆる前日譚ということになる。
開発を手がけるのは新興デベロッパのMisterial Games。2Dグラフィックスによる見下ろし型だった前作から一転,一人称視点の3Dグラフィックスを採用し,狂気で溢れる世界をUnreal Engine 5で描き出している。
物語は,プレイヤーたる主人公が,美しくも影のある女性“ビクトリア”の依頼を受け,彼女の一族がかつて住んでいたという,キングスポート島を訪れるところからスタートする。しかし島はすでに残忍なカルト教団によって支配されており,外界との連絡も取れなくなってしまう。そうした中,プレイヤーは打ち破ることのできない宇宙的恐怖と向き合い,狂気の中で身体と精神を蝕まれながら,島の過去に眠るおぞましい謎を解き明かしていくことになる。
前作では8つのアーキタイプから主人公を選ぶ形だったが,今作においてもそこは変わらない。デモでは人類学者と冒険家,旅行者という,クトゥルーものっぽい3つのクラスが用意されていて,それぞれに異なるタレントやバックグラウンドが設定されている。
それによってNPCとの交渉の成功率が変化するなどゲームの進行に影響が出てくるそうだが,デモを紹介してくれたFulqrum PublishingのMichal Horanský(ミハル・ホランスキ)氏によれば,銃器の操作やステルス能力,パズル解読能力は,どのクラスでも同等に使用できるとのことだ。
また本作にはカットシーンなどはほとんどないそうで,本作の物語はNPCとの会話や,日記や手紙といったマップ上に点在するアイテムから情報を得ていく形で進行していくという。弾薬などのリソースも限られており,マップをくまなく歩き回って探索したとしても,あまり銃器に依存し過ぎるのはオススメできないとのことだった。
一方,謎解き要素はふんだんに盛り込まれているようで,今回のデモにおいてもHoranský氏が“アウターレルム”と呼ぶ異次元に迷い込んだ主人公が,そこから脱出するために四苦八苦するシーンが含まれていた。足跡を追跡したり,ライターの光で暗がりを照らしながら進んだりと,なかなか一筋縄ではいかないようである。
ほか,デモで体験できたのはビクトリア邸とその周辺の散策のみだったが,いわゆるスキルポイントの役割を果たすタロットカードが周囲に点在していて,これを集めてタレントを成長させられるようになっていた。タレントには,先に触れたNPCとの会話で活躍する「Speech」や,クレートのような重いオブジェクトを持ち上げるための「Leverage」など18種があるようだ。
邸内に入ると,ときおりガラスが割れるような“パリン”という音が聞こえてくるが,これはところどころにある鏡が割れる音のようである。何らかの超自然現象かもしれないが,本作では鏡がセーブポイントの役割を持っているので,よく訪れることになるはずだ。
また邸内の机では,弾丸や薬品,解錠道具,火炎瓶などの作成も可能だ。レシピを見つけ,材料となるスクラップや油といったアイテムを集める必要はあるが。
アクションシーンでは,三日月のような形をした鎌を手に襲ってきたカルト教徒と,パリィなどを駆使して戦う場面が体験できた。グラフィックスが不気味で美しいが,あまりに高いところから飛び降りると足を骨折したり,捻挫してしまったりすることもあるので注意が必要とのことである。
そんな「Stygian: Outer Gods」は,これからフルボイス化に向けた収録が行われ,リリースは2025年内が予定されている。前作同様,今のところ日本語対応の予定がないのが残念だが,気になる人はSteamのストアページからウィッシュリストに追加しておくといいだろう。
「Stygian: Outer Gods」公式サイト(英語)
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(C)2024 Fulqrum Publishing Ltd. All rights reserved.
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