7通りのエンディングに48通りの展開，16曲の新曲も！　映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」体験試写会＆完成報告会レポート

　2024年12月11日，都内のTOHOシネマズ 日比谷で，映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」のメディア向け完成報告会＆インタラクティブ映画体験試写会が行われた。

写真左から，辻本貴則氏（監督），山本希望さん，たかはし智秋さん，小林ゆうさん，木村 昴さん，白井悠介さん，葉山翔太さん，中岡 亮氏（プロデューサー）

　本作は，キングレコードの音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の映画作品で，スクリーン上で繰り広げられるラップバトルの勝敗が劇場内の観客の投票によって決まる，劇場映画として日本初の“インタラクティブ映画”となっている。

　投票は観客のスマホアプリ「CtrlMovie」を通じてリアルタイムで行われ，投票数が多かった選択肢に沿ってストーリーが進行，観客一人ひとりの選択で上映回ごとに展開や結末が変わっていく。

　4Gamerはこの新感覚の投票参加型映画を一足先に体験してきたので，完成報告会の模様とあわせてお伝えしよう。

映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」特設サイト

ヒプムビは2025年2月21日に公開
劇場映画として日本初の“インタラクティブ映画”を体験

　完成報告会は，映画の最新予告編映像の上映で幕を開けた。


　大スクリーンで生き生きと動くキャラクターたちの姿に感動する観客の前に，山田一郎役の木村 昴さん，飴村乱数役の白井悠介さん，波羅夷空却役の葉山翔太さん，東方天乙統女役の小林ゆうさん，勘解由小路無花果役のたかはし智秋さん，碧棺合歓役の山本希望さん，そして本映画の監督を務める辻本貴則氏，ポリゴン・ピクチュアズのプロデューサー中岡 亮氏が登壇し，オープニングトークが始まった。

　1人ずつ挨拶が交わされるなか，小林さんはキャラクターの声色を交えた凛々しい挨拶を披露し，和やかな笑いが会場を包む一幕も見られた。

木村 昴さん	白井悠介さん
葉山翔太さん	小林ゆうさん
たかはし智秋さん	山本希望さん

辻本貴則氏

中岡 亮氏

　ユニークなオープニングを経て，待望の体験試写が始まった。キャストの皆さんも客席に移動し，一緒にインタラクティブ映画を体感することになった。

　投票は，上映前にスクリーンに映し出されるQRコードを「CtrlMovie」で読み込むことで参加できる。そのためアプリは事前にダウンロードしておこう。これを通じて作中でリアルタイムに投票が行われるのだ。

　投票により展開は全部で48通りに分岐，7通りのエンディングが用意されているほか，16曲の新曲が登場する。


　ラップバトル映像を鑑賞後，心臓の鼓動のように緊張感を演出する音響の中で，投票タイムが始まった。ちなみに投票タイミングになると，アプリの画面が自然と明るくなり，投票画面に変わる。

　投票は10秒以内に投票したいディビジョンをタップするだけで簡単ではあるが，投票時間の短さに意外と焦ってしまった（キャスト陣の焦る声も会場に広がっていた）。投票が終わり結果を待つ少しの間にも緊張感が走る……このドキドキ感は，本映画でしか味わえないポイントだ。

　また，勝敗が決まったあとのキャラクターたちのリアクションも見どころで，筆者は負けた側の姿に胸がキュッとなってしまった……。今回鑑賞したのはラップバトルのほんの一部のため分からなかったが，本編では負けた側のドラマも描いているそうなので，安心してほしい。どのようなドラマになっているのか期待が高まる。

　さらに，試写では新曲の存在も少しだけ確認できた。2ディビジョンによるラップバトルは，躍動感のあるダイナミックなパフォーマンスと，各ディビジョンらしさのある楽曲がどれも素晴らしかった（くるくる変わる彼らの表情から目が離せない！）。すべてのラップバトルを大スクリーンで楽しむのが待ち遠しい。


　体験試写後は，出演者たちが再びステージに登壇し，あらためて完成報告会が始まった。体験試写の感想やプロジェクトの経緯などが語られ，2020年頃に動き出したこと，2年前に収録が行われたことを明らかにした。キャスト陣からは「収録のボリュームがすごかった」との声も聞かれた。


　最後は木村さんが「ライブだと思って劇場に足を運んでほしい。これは映画であり，ライブです」と述べ，イベントを締めくくった。新感覚の映画公開を控え，さらに盛り上がりを見せる「ヒプマイ」。今後の情報にも注目しつつ，映画公開の日を楽しみに待ちたい。


※辻本貴則氏の「辻」はいってんしんにょう

映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」特設サイト