イベント
サイボーグの老人がバトルスーツをとっかえひっかえして戦うド派手なプラットフォーマー「METAL SUITS」は,マップエディタも公開予定
2024年6月に配信されたオンラインイベント「Future Games Show 2024」のセレクションタイトルとして話題となった「METAL SUITS」は,人類が太陽系やヘリオス星系の植民地化を果たした4373年という遠い未来が舞台だ。主人公は,かつては戦争の英雄として名をはせた退役軍人ケビンで,突然,ヘリオス星系を襲ったエイリアン軍団ゴリダのため,老後の生活を送っていた宇宙の療養施設が破壊されてしまう。瀕死の状態で漂っていたところ,謎の軍事科学組織に助けられ,体のほぼすべてをサイボーグ化される。かくして,つるっぱげだった頭に再び金色の髪をなびかせるピンピン状態に生まれ変わった彼が,戦場に送り出されてエイリアンと戦うというコミカルな設定の作品だ。
「METAL SUITS」はさまざまな銃器や武器を手にして戦う「ラン&ガン」系のタイトルで,ど派手なアクションが楽しめる。戦闘能力を高めてくれるのが,ケビンが着込む「メタルスーツ」だ。
謎の組織が試験的に製造しているメタルスーツをケビンが試用しているといった感じで,パク氏によれば,入手可能なメタルスーツは12種類。中にはロボットの熊のような姿になるものや,カウボーイ,デビル,そしてなぜか青い髪の女の子になってしまうものまで存在するという。それぞれが,機関銃などの銃器やライトセーバーのようなメレー武器を備えており,プレイヤーはそれらをとっかえひっかえして戦っていく。
基本的に,メタルスーツは特定のポイントで空中投下されるのだが,それをピックアップして新しい姿と戦法を利用するかどうかはプレイヤー次第だ。つまり,自分の好きな能力を持つメタルスーツを見つけて慣れ親しみ,それをずっと使っていくことも可能なのだとパク氏は語る。
ゲーム中には,隠しアイテムとして存在するレアなメタルスーツも3種類あるとのことなので,その入手方法をめぐってプレイヤーコミュニティが盛り上がりそうだ。
パク氏は,いくつかのIT企業のマーケティング部門に在籍しながら,学校で学んだコンピューターサイエンスの知識を活かして,この「METAL SUITS」開発を思い立ったという異色のクリエイターだ。「ロックマンのようなゲームが少なくなったのが悲しい」と話しており,プレイヤーは銃でマップを構成するブロックを崩し,アイテムが隠されたシークレットエリアを見つけることもできる。
ゲームプレイは直線的ではなく,例えば,一方向からしか崩せない壁に対して大回りしたり,特定の場所にあるスイッチを作動することで別のエリアのドアが開いたりなど,左右方向への移動を行うシーンも少なくない。拾い集めたアイテムの中にはストーリーに関わるものもあり,メトロイドヴァニアとまでは言えないものの,探索要素もしっかりと用意されているようだ。
タイルを破壊したときの砕け散る様子や,スパークの飛び散る爆発など,細かいエフェクトにも作り込みが感じられる作品だが,パク氏がコツコツと開発してきた独自のゲームエンジンが使用されており,リリースの際には,マップエディタを公開する意向もあるという。
エディタでは,ゲーム本編のアートやアセットが使用可能で,やる気になれば本編より長大なマップを作り出せるそうだ。コンセプトの段階とはいえ,中世ヨーロッパ的な世界観を持つ続編も構想中だとパク氏は語っており,MODの拡充にも期待を寄せているようだった。
「METAL SUITS」は2024年内のリリースを予定しており,日本語を含む多言語対応を予定している。Steamのストアページでは,開発チームが割と頻繁に進捗状況をアップデートしており,現在,無料体験デモも公開されている。気になる人はダウンロードしてみよう。
BitSummit Drift公式サイト
4GamerのBitSummit Drift記事一覧
- 関連タイトル:
METAL SUITS
- この記事のURL:
(C)2024 Eggtart Inc All Rights Reserved.