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連なれ! そして押せ押せ! なんだか怪しい実験体を! 恐怖と混乱と笑い(?)を生み出す協力型探索ホラーゲーム「UNDERWARD」【PR】
そんな恐怖体験を最大4人で楽しめるのが,インテンスの協力プレイ型ホラー探索ゲーム「UNDERWARD」だ。多くの密室脱出ゲームや探索ホラーなどを手がける同社の自社開発/販売タイトルで,PC(Steam)向けに開発が進められている。
そんな本作をリリース前に体験できたので,そのレポートをお届けしよう。恐い! パニック! でもなんか笑えてくる(?)という,これまでにないような妙な一体感が生まれる,おもしろコワい体験がそこにあった。
あなたもその実験体となってしまうのか……? 恐いが笑える絶妙なバランスの協力プレイ型ホラー
ゲームの舞台は地下廃病院。調査員(プレイヤー)たちの目的は,各フロアのあちこちに点在している実験体の培養カプセルを回収して回ることだ。
「……ん? 実験体? 培養カプセル?」って,その不穏なワードにが気になったかと思うが,この廃病院,いわゆる心霊スポット的なものではなく「一体ここでなにが行われていたんだ……」という雰囲気の,実験施設のような場所なのである。
調査員たちはエレベーターで移動し,目的のフロアに着いたら探索スタート。廊下を抜け,部屋のなかを見てまわり,培養カプセルを見つけたらそれを押してエレベーターまで運搬する。
そうして運び込むことでポイントが溜まり,指定されたポイントに達成すればその階はクリア。エレベーターで次のエリアへと移動する。
なんてスッキリまとめて説明したけど,もちろんそう簡単にはいかない。まず廃病院のなかは暗くて視界が悪く,あちこちに段ボールが詰まれていたりテーブルが立てかけられていたりして歩きにくい。またカギが必要な扉やバリケード,何人かで起動させる必要があるスイッチなど,協力しないと進めない部屋や区域もある。
しかも足を踏み入れると感電する部屋があれば,天井から人間をガブっと食らおうとする化け物や点滴スタンドに擬態し人を襲うモンスターなんかもいて,「いやほんとに,ここでなにをしてたのよ?」という仕掛けや罠,敵があちこちにあって気が抜けない。
そんな場所で生き延び,目的を達成するにはどうしたらいいのか? 机の上や消火器の格納箱,棚,ロッカーなどのあちこちに使える道具が落ちているので,それを集めておこう。
とにかく視界が悪いため光源となるものはけっこう大事で,懐中電灯やランタンなどはすぐ手に入れたいところだ。とくに暗い場所や怪しい場所には光るものをポイって置いておくと,光源かつ目印になって便利でかつ仲間にも優しい。
皿やマグカップがあれば,投げつけることでモンスターを一定時間行動できなくさせられるので,武器となるそれらもいくつか持っているとちょっと気がラクになる。
カギが見つかれば扉の先に進めるし,オノを持っていたらバリケードを壊せる。持ち運べるのは1人4種類まで(蛍光ライトやマグカップなど,モノよっては1種類で複数持てるものもある)だが,けっこういろいろなところにいろいろなモノが落ちているので,わりとそのへんの取捨選択も重要となりそうだ。
そんな,迷宮のような廃病院の探索で気をつけなければならないこと。それはノイズだ。
フロアには音に反応するセクシーナースモンスター(……セクシー?)が徘徊しており,足音や何かを引きづる音を立てたらワワッ! 凶悪な姿となって追いかけてくる。
足音を立てずになるべく中腰姿勢で移動し,姿を見つけたらそっと離れる。そんなふうにナースモンスターに注意しながら実験体の培養カプセルを探すのだ。
実験体の培養カプセルは,その形状とぼんやり緑に光っていることでぱっと見ですぐ分かるはず。それで「見つけた! ようしエレベーターへ運ぶぞー」となるわけだが,ゴゴゴゴゴゴッ……えっ!?
実験体の培養カプセルはけっこう重く,ヨイショと担ぐことはできない。なので引きずったり押したりして運ぶわけだが,その音がめちゃ響く! しかも大きさも違いがあり,大きいのはそのぶん重たいのでひとりだとキツイ。いったいどうしたらいいのだろう……。
そんなときには「連結運搬」。これはプレイヤーが縦一列に並んで重たい培養カプセルを運ぶというもので,息を合わせて揃いの方向キーを押すことでハイスピードで運搬できる。どのようなものかは絵で見て一目りょう然だが,見た目の意味でも本作の特徴というか名物? と言える仕組みだ。
培養カプセルは大きさで入手ポイントが変わるので,大物狙いのときは皆の協力が欠かせない。この連結運搬を効果的に使いつつ,ときに慎重に,ときに大胆に培養カプセルをガシガシ押して運び,目標達成を目指すのだ。
各エリアには制限時間があり,時間になると最凶の追跡者が開放されてジ・エンド。それが動きが早いしたくさんいるしで,どうあがいても助からないであろう凶悪ぶりで,ほんと最凶って感じ。
ひとり残ってさえいればクリアとなり,次のエリアで皆が復活するが,だからといってうまい人ひとりを守ってほかが犠牲になればOK! とはいかない。次のエリアではやられた人数ぶんのポイントが引かれてスタートになるので,ただでさえエリアが進んで危険度が増しているのにノルマも厳しくなるという無間地獄(もしくは自転車操業)に陥ってしまうのだ。
静寂の廃病院のなか,ボイスチャットで連絡を取りつつ音に注意しながら探索をする。このあたりは本作の醍醐味と言ったところで,どこかしらから聴こえる不気味な声や音がよい緊張感を与え,一緒に遊んでいるプレイヤーとの「……生き延びよう」という連帯感を生んでくれる。
また一人称視点のため,“視野の外から迫るなにかしらの恐怖”がなかなか恐い。「恐怖が恐い」って日本語としてなんだという話だが,歩きにくい足元を気にしていたら天井の化け物に気づかずガブっとされたり,「前になんかいる!」と思って後ずさりしたら後ろからナースモンスターに襲われ「ギャー!」となったりと,自分では注意深く進んでいたつもりでも“まさかの何か”が起きる感じが恐いけどこれまたクセになる。
そんな感じなので,各々散らばって培養カプセルを探すというより,ある程度固まって行動するのが基本的な進め方になるかもしれない。探索中は「左の道に注意! 今ナースが歩いているのが見えた」「ちょっとストップ! 頭上に化け物がいるよっ」と声を掛け合って進み,状況によってはほかの仲間を逃がすため,誰かが囮になって……みたいな,チームプレイが重要となりそうだ。
培養カプセルも大小さまざまで,ひとりずつで小さいのをたくさん運んで小刻みにポイントを獲得するか,デカいので一気に稼ぐかといった話し合いも必要になる。エリアを進むにつれ,その難度や制限時間的に「デカいの狙わないと無理!」となる状況も増えるので,そういう意味でもやはりなるべく固まっての行動がよさそう。
そしてやっぱりなによりの推したいポイントが連結運搬の楽しさ。「キャー」「ギャワー」みたいな化け物の声がするなかを「キャー」「ギャワー」と言いながら駆け抜け,セーフティーゾーンでもあるエレベーターに駆け込んで「助かったー」というときの高揚感はほかではなかなか得難いものがある。
廃病院のなかは迷宮のようで,またあちこちに障害物となるモノが散乱しているため,なかなか「ヒャッハー!」と突っ走って行けないのもまた面白い。「次の角は右? いや左?」なんて混乱して動きがごちゃごちゃになったり,細い通路でテーブルやらイスやらに引っかかって進めなくなったりと,思わぬパニック状態やハプニングが妙に楽しいのだ。クリアできなかったとしても,それはそれとしてその1プレイが満足できるものになるのではないだろうか。
「右!」「左!」「直進〜!」と皆で揃って進んでいく感じで脳裏によぎったのは「クールランニング!」な4人制ボブスレー。「クールってよりフィアー(fear)であたしゃもうブルブルだけどねっ」みたいな。なんかそういう。
ふたりずつに分かれて連結運搬を使ったほうが効率的にはよさそうではあるが,無駄に「よーしみんな,連なろうぜ!」ってやりたくなる楽しさがある。
セクシーナースモンスターがほんとになんだか妙にセクシーだったり,モンスターがトイレのスッポン(ラバーカップ)をぶつけられて「ギャアー(ぶっしゅー)」とやられたりと,このあたりのB級ホラー感もとてもいい。全滅すると培養カプセルのなかからの視点になり,「あなたもその実験体となってしまったのです……」みたいな想像をさせてくれるのも個人的に好みなところ。
まだ開発中のバージョンのためプレイできた範囲は限られており,また驚かせる/恐がらせるギミックがどの程度用意されているかは見えていないが,890円(税込)という価格を思うと現時点でもけっこう満足できる作りだった。
しっかりホラーで恐いけど,なんだか笑えるパーティーゲーム的な面白さや魅力もある「UNDERWARD」。興味を持った人はリリース日の正式アナウンスを待ちつつ,Steamのウィッシュリストに本作を追加しておこう。
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