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Apple,次期iOS「iOS 8」で新しいゲーム開発用技術「Metal」を導入。A7プロセッサに最適化して性能を引き出す
iOS 8は,ソフトウェア開発キットがすでに公開されており,正式版は今秋に提供される予定である。
iOS 8の公式Webサイトによると,MetalはiPhone 5sやiPad Airなどに採用されたA7プロセッサから最大限の性能を引き出すための技術で,CPUコアとGPUコアが協調して動作するように最適化されているとのこと。
なお,Metalを用いたアプリケーション開発に必要な機能は,Appleが提供する統合開発環境「Xcode」に統合されるという。
詳細は不明だが,簡単にいえばA7プロセッサ搭載デバイスでMetalを使うゲームを動かすと,従来のAPIを使う場合よりも優れた性能を実現できる可能性があるというわけだ。
AMDの「Mantle」やMicrosoftの「DirectX 12」など,最近は“Close to Metal”(※ハードウェアに近いレベル)なAPIに移行する動きが広がっている。名前からして,Metalもそういった流れのAPIなのかもしれない。
今後,Metalを活用したアプリケーションが増えてくれば,最新のiOSデバイスでよりリッチなグラフィックスを使ったゲームを楽しめることになりそうだ。