ニュース
待望のXiaomi製フラグシップスマホ「Xiaomi 14 Ultra」が国内展開。価格対スペック比に優れたタブレットなど注目製品も登場
Xiaomi 14 Ultraは,2024年2月にグローバル市場へ向けて発表となったスマートフォンだ。これまで,日本国内では「Xiaomi 13T」や「Xiaomi 12T」といったTシリーズが最上位モデルとして展開していた。今回のXiaomi 14 Ultraは,待望のフラグシップモデル投入となる。
5月16日の発売を予定しており,税込価格は19万9900円だ。
製品のスペックは,グローバルモデルとほとんど変わらず,おサイフケータイ機能といった,いわゆる日本市場に向けたカスタマイズは施されていない。この点についてXiaomiは,「日本市場におけるXiaomi 14 Ultra販売のニーズに応えることを最優先としている。おサイフケータイに必要なFeliCaを搭載すると,コストや納期の面で影響が大きい。今回はなるべく早期に販売すべく判断した」と説明する。
Leicaとの協業で開発されたアウトカメラユニットは,標準と広角,2つの望遠レンズによる4眼式だ。焦点距離23mm相当(35mm換算,以下同)の標準カメラにソニー製1インチ撮像センサー「LYT-900」を採用するほかF1.63〜F4の可変絞りにも対応しており,被写界深度の調整や光線を生かした写真を撮影できるのが見どころとなる。
そのほかのカメラは,広角が焦点距離12mm相当,望遠が75mm相当と120mm相当で,望遠カメラではマクロ撮影も可能となっている。4つのカメラを生かして,より広い焦点距離で高画質の写真撮影や動画撮影を実現するという。
また,Xiaomi 14 Ultraには,カメラ機能を強化する専用アクセサリである「Photography Kit」を用意するのもポイントだ。Photography Kitには,シャッターボタンやズームレバー,録画ボタン,任意の機能を設定できるダイヤルなどを備えており,Xiaomi 14 Ultraをコンパクトデジタルカメラのように運用できる。
Photography Kitは別売りで,税込価格は2万2000円だ。ただ,Xiaomiは,Xiaomi 14 Ultraの購入者に対して,Photography Kitをプレゼントするキャンペーンを実施するという。キャンペーンの期限は未公開で,実質的には付属に近い位置付けと言えるだろう。
Xiaomi 14 Ultraの搭載SoC(System-on-a-chip)は,Qualcomm製ハイエンド向け製品である「Snapdragon 8 Gen 3」で,メインメモリ容量は16GB,内蔵ストレージ容量は512GBとこちらも高いスペックを備える。このほかのスペックは以下のとおり。
メーカー | Xiaomi |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | 6.73インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Gen 3」 ・CPUコア:Kryo(最大3.3GHz) ・GPUコア:Adreno |
メインメモリ容量 | 16GB |
ストレージ | 512GB |
アウトカメラ | 4眼式 ・標準:約5000万画素,F1.63〜F4 ・広角:約5000万画素,F1.8 ・望遠1:約5000万画素,F1.8,光学3.2倍ズーム ・望遠2:約5000万画素,F2.5,光学5倍ズーム |
インカメラ | 約3200万画素,F2.0 |
対応5Gバンド | n1/2/3/5/7/8/20/28/38 |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 5.4 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB 3.2 Gen 2 Type-C |
公称本体サイズ | 75.3(W) |
公称本体重量 | 約219.8g |
本体カラー | ホワイト,ブラック |
Redmi Note 13 Pro 5Gシリーズ
スマートフォンでは,XiaomiのサブブランドであるRedmiミドルクラス市場向けの新製品「Redmi Note 13 Pro 5G」と「Redmi Note 13 Pro+ 5G」も登場した。
Redmi Note 13 Pro 5Gは,KDDIのauブランドとUQ mobileで,Redmi Note 13 Pro+ 5Gは,Xiaomi公式ストアや各ECサイト,家電量販店などで取り扱う。税込価格は以下のとおり。
●Redmi Note 13 Pro 5G
- メインメモリ8GB,内蔵ストレージ256GB:4万1800円
●Redmi Note 13 Pro+ 5G
- メインメモリ8GB,内蔵ストレージ256GB:5万9800円
- メインメモリ12GB,内蔵ストレージ512GB:7万4800円
いずれもディスプレイに約6.7インチサイズで,解像度1220×2712ドット,最大リフレッシュレート120Hzの有機ELパネルを採用した製品だ。Xiaomi 14 Ultraとは異なり,日本市場向けのカスタマイズとして,おサイフケータイに対応する。
こちらも見どころはアウトカメラ機能で,標準カメラに有効画素数2億画素の撮像センサーを採用するのがポイントだ。
大きな違いは搭載SoCで,Redmi Note 13 Pro 5Gには,MediaTek製の「MediaTek Dimensity 7200 Ultra」を,Redmi Note 13 Pro+ 5Gには,Qualcomm製の「Snapdragon 7s Gen 2」を採用する。
Redmi Note 13 Pro 5Gシリーズでも発売に合わせたキャンペーンを実施するという。Redmi Note 13 Pro 5Gは,6月16日までの購入で,最大67W出力の急速充電対応充電器をプレゼントするとのこと。
また,Redmi Note 13 Pro 5G+は,5月15日までの予約で,Xiaomi製完全ワイヤレスイヤフォン「Redmi Buds 5 Pro」や「Redmi Buds 5」をプレゼントする。購入するサイトやモデルによって,プレゼントされる製品が異なるので,購入前によく確認してほしい。
メーカー | Xiaomi |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | 6.7インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 7s Gen 2」 ・CPUコア:Kryo(最大2.4GHz) ・GPUコア:Adreno |
メインメモリ容量 | 8GB |
ストレージ | 256GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約2億画素,F1.65 ・広角:約800万画素,F2.2 ・マクロ:約200万画素,F2.4 |
インカメラ | 約1600万画素,F2.4 |
対応5Gバンド | n3/28/41/77/78 |
対応LTEバンド | 1/3/8/18/19/21/26/28/41 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac) |
Bluetooth対応 | 5.2 |
バッテリー容量 | 5100mAh |
連続待受時間 | 約470時間 |
連続通話時間 | 約2470分 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | 74(W) |
公称本体重量 | 約189g |
本体カラー | オーロラパープル,オーシャンティール,ミッドナイトブラック |
メーカー | Xiaomi |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | 6.7インチ有機EL, |
プロセッサ | MediaTek製「Dimensity 7200 Ultra」 |
メインメモリ容量 | 8GB,12GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約2億画素,F1.65 ・広角:約800万画素,F2.2 ・マクロ:約200万画素,F2.4 |
インカメラ | 約1600万画素,F2.4 |
対応5Gバンド | n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78 |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
Bluetooth対応 | 5.3 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB Type-C |
公称本体サイズ | 74.2(W) |
公称本体重量 | 約204.5g |
本体カラー | オーロラパープル,ムーンライトホワイト,ミッドナイトブラック |
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
また,12.4インチサイズのディスプレイを搭載したAndroidタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」は,5月9日から販売が始まっている。税込の直販価格は,メインメモリ容量8GB,内蔵ストレージ容量256GBモデルが6万9800円,メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量512GBモデルが8万4800円だ。
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4は,12.4インチサイズで,解像度3048×2032ドット,アスペクト比3:2の液晶ディスプレイを採用する。 別売りのスタイラス「Xiaomiフォーカスペン」でのペン入力に加えて,専用キーボードカバーとの組み合わせで,ノートPCのようにも利用可能だ。
メーカー | Xiaomi |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイパネル | 12.4インチ有機EL, |
プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Gen 2」 ・CPUコア:Kryo(最大3.19GHz) ・GPUコア:Adreno |
メインメモリ容量 | 8GB,12GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 2眼式 ・標準:約5000万画素,F1.8 ・深度センサー:約800万画素,F2.4 |
インカメラ | 約3200万画素,F2.2 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 5.3 |
バッテリー容量 | 10000mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB 3.2 Gen 1 Type-C |
公称本体サイズ | 278,7(W) |
公称本体重量 | 約590g |
本体カラー | グラファイトグレー |
Xiaomi TV Max 86”
2023年に販売を開始して,話題を集めたチューナーレステレビにも新製品「Xiaomi TV Max 86”」が登場した。従来製品は,画面サイズが最大65インチまでだったが,本製品は86インチと大画面なのが見どころだ。Xiaomi公式ストアとAmazon.co.jpで予約の受付を開始しており,税込価格は19万9900円となる。
なお,Xiaomiによると,5月25日に渋谷パルコにポップアップストアを展開するとのことで,今回発表となった新製品をはじめ,約60製品程度を展示し,販売も行うという。2023年の後半から,Xiaomiは,ポップアップストアの開設や蔦谷家電など,リアル店舗における短期間のショールーミングを行ってきた。これまでは製品展示とタッチ&トライに留まっていたが,今回は販売も行うのがポイントだ。
Xiaomiは,中国をはじめアジア地域では直営店「小米之家(シャオミの家)」を数多く展開し,スマート家電からアパレルまで幅広い製品を扱っている。同社は「そのまま直営店展開に結びつく話ではないが,ひとつずつステップを重ねていきたい」と将来の店舗展開に含みをもたせた。
Xiaomi公式Webサイト
- 関連タイトル:
Android端末本体
- この記事のURL: