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[NDC18]韓国のeスポーツ施設,「Nexon Arena」見学レポート。エンターテイメントとしてのeスポーツの可能性
見学した「サドンアタック」の大会は無料だったが,ほかのイベントでは入場料をとる場合もあるとのこと。コンサートの「A席」「S席」のように,席によって値段が異なることもあるという。
設備には,eスポーツイベントを行うために必要なものがすべて揃っているという印象。ステージ,選手がプレイする防音ブース,選手控室はもちろん,インタビューのためのサブステージ,MCなどの出演者のためのメイク室,カメラで撮影した映像を編集して放映する調整室,そしてプレスルームといったところが用意されている。
ステージのやや上に大型のディスプレイが設置されており,プレイシーンはもちろん,チームの紹介など,さまざまな映像が流れる。
また,試合前に選手が意気込み語ったり,プロレス的な煽りが行われたりと,エンターテイメント性を追求しているようだ。
この日行われていたのは,「2018 サドンアタック チャンピオンズリーグ 地区1次予選」と「女子リーグ」の試合だった。女性オンリーのリーグが存在していること自体が驚きだが,レベルも高く,eスポーツ先進国のすごさを感じた。日本ではあまり見られない光景だろう。
drake選手は専業のプロではなく,社会人として仕事をしながらeスポーツプレイヤーとして活動しているという。シーズン中の練習時間は,会社から帰宅後の3〜4時間。10歳頃からFPSなどのゲームで遊び始め,ゲーム歴は15年ほどになる。約8年前から大会に出場するようになったとのこと。
ほかの会場の場合,防音設備がないときもあり,相手の選手に聞こえることが心配で声を出せずに連携がうまく取れないこともあったが,Nexon Arenaではその心配がなく,非常に戦いやすい環境だと語った。
日本でもeスポーツを意識した施設の拡充が進んでいるが,これほどのものはないだろう。そんな施設が,韓国ではすでに2013年にオープンしているというのだから驚きだ。いずれ日本でも,このレベルで日常的にeスポーツイベントが行われる施設が登場することを期待したい。
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