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Lenovo,持たずに使えるスタンド付きAndroidタブレット「YOGA TABLET」を発表。国内展開予定のゲーマー向けPCもちら見せ
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印刷2013/10/30 17:17

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Lenovo,持たずに使えるスタンド付きAndroidタブレット「YOGA TABLET」を発表。国内展開予定のゲーマー向けPCもちら見せ

日本での発表会と同時刻に,米国で開催されたYOGA TABLET発表イベントでは,ブランド・アンバサダーを務める俳優のアシュトン・カッチャー氏が登壇。氏は映画「スティーブ・ジョブズ」で故スティーブ・ジョブズ氏役を演じており,製品のプレゼンテーションも堂に入ったものだった
画像集#021のサムネイル/Lenovo,持たずに使えるスタンド付きAndroidタブレット「YOGA TABLET」を発表。国内展開予定のゲーマー向けPCもちら見せ
 2013年10月30日,Lenovoの日本法人であるレノボ・ジャパンは,都内にて新製品発表会を開催し,持たずに使えるスタンドの付いたAndroidタブレット端末「YOGA TABLET」シリーズ2製品など,2013年冬モデル新製品を発表した。ここではYOGA TABLETを中心に,新しいノートPCや,参考出品されていたゲーマー向けPCなども合わせてレポートしたい。


YOGA TABLET


 YOGA TABLETには,8インチ液晶パネルを備える「YOGA TABLET 8」と,10インチ液晶パネルの「YOGA TABLET 10」という2製品がラインナップされている。液晶パネルや本体のサイズ以外,スペックは同一だ。

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YOGA TABLET 8(左)とYOGA TABLET 10(右)。サイズ以外はデザイン,スペックとも共通だ

スタンドを閉じて寝かせておく「チルトモード」。軽い傾斜のおかげで,上から見ても操作しやすい
画像集#017のサムネイル/Lenovo,持たずに使えるスタンド付きAndroidタブレット「YOGA TABLET」を発表。国内展開予定のゲーマー向けPCもちら見せ
 最大の特徴は,横置き時の本体下側面が丸く膨らんだデザインにある。この膨らみの背面側には,折りたたみ式のスタンドが装備されており,スタンドを開いて写真立てのように立てたり,寝かせて上から操作したりといった具合に,手に持たなくても操作したりコンテンツを閲覧したりしやすいようになっているというわけである。また,この膨らみ部分は,縦置き時にはグリップにもなるので,片手持ちでも持ちやすいのが見逃せないポイントといえるだろう。ちなみに,スタンドを開いて立てた状態は「スタンドモード」,スタンドを閉じて寝かせた状態を「チルトモード」,グリップとして片手持ちする状態は「ホールドモード」と呼ぶそうだ。

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左はスタンドを閉じた状態で,右は開いた状態。実にシンプルな仕組みだが,使い勝手は良好に感じた

 スタンドのあるタブレット端末といえば,Microsoftの「Surface」シリーズが思い浮かぶ人もいるだろう。Surfaceは本体背面中央にヒンジがあって,下側面側が開くのに対し,YOGA TABLETは逆で,ヒンジが下側面側にあり,スタンド部分が回転するように開く点が異なる。

 もう1つの大きな特徴は,バッテリー駆動時間の長さにある。バッテリー容量は公開されていないのだが,YOGA TABLET 8は無線LAN接続時で約16時間,YOGA TABLET 10では約18時間の駆動が可能とのこと。一般的なタブレット端末だと9〜10時間程度なので,ざっくり1.7〜2倍程度長い時間使えることになるわけだ。

 本体のサイズと重量は,YOGA TABLET 8が213(W)×144(D)×3.07.3(H)mmで約401g。YOGA TABLET 10は261(W)×180(D)×3.0〜8.1(H)mmで約605gとなっている。バッテリーをヒンジ部分にまとめたおかげで,ディスプレイ部分の厚さはわずか3mmと極薄だ。YOGA TABLET 10は,10インチサイズのタブレットとしては重いほうだが,グリップのおかげで苦にならない。

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YOGA TABLET 8の左側面(左)と右側面(右)。ディスプレイ部分の薄さが分かるだろう。電源スイッチやヘッドフォン端子はヒンジ部にある

 多少の懸念材料としては,2013年冬に登場するAndroidタブレットの中では,スペックが低めな点が挙げられるだろう。搭載SoC(System-on-a-Chip)は「Cortex A7」CPUコアを4基と「PowerVR Series5XT SGX544」GPUコアが統合されたMediaTek製の「MT8125」で,これを最大1.2GHzで駆動と,最近のタブレット製品としては明らかに見劣りする。メインメモリ容量は1GBと,こちらも少なめだ。一方,内蔵ストレージ容量が標準で16GBあり,さらにmicorSDカードスロットも用意されているので,ストレージ周りに大きな不安がないのは救いと言えるかもしれない。

 なお,スタンドを開けたところには,microSDカードスロットと並んで,いかにもSIMカードが入りそうな窪みがある。グローバルモデルでは,ここにSIMカードスロットがあって3G通信に対応するそうだが,今回発売された国内向け製品には,その機能がない。もっとも,商品説明を担当したレノボ・ジャパン コンシューマ事業部製品統括兼ノートブック製品担当 部長の櫛田弘之氏は,「3G通信機能モデルを検討中」と述べていたので,遠くない将来には,3G通信モデルも登場することになりそうだ。

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スタンドを開けた左側(左)には,microSDカードスロット(黒い板が刺さっているところ)と並んで,SIMカードサイズの凹みがある。外板を開けた内部モデルを見ると,そこにはSIMカードスロットがある。3G通信モデルの登場に期待したい

 メーカー想定売価は,YOGA TABLET 8が2万7800円前後で,YOGA TABLET 10は3万6800円前後。発売時期は11月上旬の予定である。

●YOGA TABLET 8,YOGA TABLET 10の主なスペック
  • サイズ:213(W)×144(D)×3.0〜7.3(H)mm(YOGA TABLET 8),261(W)×180(D)×3.0〜8.1(H)mm(YOGA TABLET 10)
  • 重量:約401g(YOGA TABLET 8),約605g(YOGA TABLET 10)
  • OS:Android 4.2(Jelly Bean)
  • プロセッサ:MediaTek MT8125,動作クロック 1.2GHz
  • ディスプレイ仕様:8インチ液晶パネル(YOGA TABLET 8),10.1インチ液晶パネル(YOGA TABLET 10)
  • ディスプレイ解像度:1280×800ドット
  • メインメモリ容量:1GB
  • ストレージ容量:内蔵16GB
  • 3G/LTE通信:非搭載
  • 無線LAN:IEEE 802.11g/n
  • Bluetooth:4.0 搭載
  • NFC:非搭載
  • センサー類:加速度,磁気,環境光,GPS
  • 外側カメラ:500万画素
  • 内側カメラ:160万画素
  • バッテリー:容量未公開,最長16時間駆動(YOGA TABLET 8,2セル),最長18時間駆動(YOGA TABLET 10,3セル)


Yoga 2 Pro


 ヒンジが360度回転して,クラムシェル型からタブレット状態に変形するUltrabook「Yoga」シリーズ。その新製品となる「Yoga 2 Pro」も発表になった。

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Yoga 2 Pro。左が「ノートブックモード」で,右はヒンジを300度近く開いた「テントモード」の状態

 Yoga 2 Proの特徴は,スペックが大幅に強化された点にある。とくに注目したいのは液晶パネルで,13.3インチで解像度は3200×1800ドットに到達している。採用されるCPUがHaswell世代の「Core i7-4500U」となっただけでなく,メインメモリ容量8GB,内蔵ストレージ容量は256GBと,いずれも従来モデル比で2倍に増えているのも目を引くところだ。
 メーカー想定売価は18万9800円前後。11月上旬の発売予定となっている。


Flex 14,Flex 20


 Yogaシリーズとは別に,ヒンジが回転する変形ノートPCの新シリーズ「Flex 14」と,一体型PC「Flex 20」という製品も発表されている。

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ヒンジを300度まで開いて,写真立てのような状態でも使えるFlex 14

 誤解を恐れずにいえば,Flex 14はYogaのヒンジを簡略化してコストを抑えたようなノートPCだ。ディスプレイ部分は300度まで開き,画面を背面側に向けた写真立てのような状態で使える点を特徴としている。
 搭載CPUとメインメモリ容量の異なる2製品が用意されており,メーカー想定売価は,「Core i3-4010U」と容量4GBのメインメモリを備える下位モデルが10万6800円前後とのこと。発売時期は11月上旬の予定である。

 もう一方のFlex 20は,背面スタンドを本体側に折りたたむことで,19.5インチサイズで解像度1600×900ドットのディスプレイ面を,平たく寝かせた状態でも使えるという,異色の一体型PCである。これは,Lenovoが海外で販売している27インチ液晶ディスプレイ搭載一体型PC「IdeaCentre Horizon」という製品のコンセプトを採用しつつ,サイズを小さくしたものであるとのことだ。

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Flex 20。スタンドを立てた状態(左)では,よくある一体型PCだが,ススタンドを畳むとテーブル状になり(右),複数人で見下ろしながら操作できるようになる

 寝かせられる本体と10点マルチタッチに対応するディスプレイを生かすために,寝かせた状態で複数人が同時にタッチ操作できる独自UI「Aura」(オウラ)や,複数人でプレイできるすごろくゲームといった,独自アプリを多数用意する点も注目点といえよう。
 CPUには「Core i3-4010U」を採用し,メインメモリ容量は4GB。内蔵ストレージには,8GBのSSDキャッシュを備えた500GB HDD――LenovoではSSHDと呼んでいる――を採用する。メーカー想定売価は12万4800円前後で,11月上旬発売の予定だ。


ゲーマー向けデスクトップ「Erazer」の新型も披露


 発表会場の一角には,Lenovoのゲーマー向けデスクトップPC「Erazer」シリーズの新製品,「Erazer X510」が,参考出品という形で展示されていた。米国や欧州ではすでに発売されている製品で,2013年3月に発売された前モデル「Erazer X700」と比べて一回りコンパクトなタワー型筐体を採用するのが特徴だ。

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参考出品されていたErazer X510。筐体はErazer X700よりも小さいだけでなく,本体上部の周辺機器装着用ベイといった,使用頻度が低そうな機能も削減されていた

 米国モデルの場合,CPUに「Core i7-4770K」を,グラフィックスカードには「GeForce GTX 650」搭載カードを採用して,1399ドル(約13万7200円)で販売されている。しかし説明員によると,国内で販売するときには,CPUとグラフィックスカードを変更する可能性があるとのことだ。価格や発売時期は当然ながら未定であるが,筆者としては,CPUはCore i5クラスに留める代わりに,価格を据え置いたままで,グラフィックスカードにもう少し性能の高いものを選択してほしいと思う。


IdeaCentre B750


 Erazerのようなゲーマー向けに特化した製品ではないが,レノボ・ジャパンがゲーム用途に訴求していくことを検討している製品として,アスペクト比21:9の29インチ液晶ディスプレイを搭載する一体型PC「IdeaCentre B750」が参考出品されていた。
 説明員の話によると,GPUに「GeForce GTX 760M」を搭載していることもあり,グラフィックス性能の高さとシネスコサイズのワイド画面を生かして,ゲーマー向けにアピールできないかと考えているということだ。
 アスペクト比21:9のディスプレイは,正常に表示できれば非常に迫力あるゲームを体験できる一方で,対応できないゲームもあるという問題がある。同社ではゲームメーカー側と協力し,「○○推奨」といった形でゲームの動作を保証することで,そうした問題をクリアすることを考えているとのことだった。

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アスペクト比21:9の液晶ディスプレイを備える一体型PC IdeaCentre B750。日本ではゲーマー向けに訴求できないかと検討しているそうだ
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8インチサイズでAtom Z3000シリーズ搭載のWindows 8.1タブレット「Miix 2」も披露された。日本での正式発表はもう少し先とのこと

レノボ・ジャパン 公式Webサイト


  • 関連タイトル:

    Erazer

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