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Crucialブランド初のNVMe SSD「Crucial P1 SSD」が10月27日発売。エントリー市場向けに「手ごろな価格で大容量」を目指す
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印刷2018/10/25 19:32

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Crucialブランド初のNVMe SSD「Crucial P1 SSD」が10月27日発売。エントリー市場向けに「手ごろな価格で大容量」を目指す

 既報のとおり,2018年10月25日,Micron Technology(以下,Micron)の日本法人であるマイクロンジャパンは,CrucialブランドのSSD新製品として,「3D QLC NAND」技術を採用した同社製フラッシュメモリを搭載するM.2タイプのSSD「Crucial P1 SSD」(以下,Crucial P1)を10月27日に国内発売すると発表した。

Crucial P1。フォームファクタはM.2 2280
画像集 No.002のサムネイル画像 / Crucialブランド初のNVMe SSD「Crucial P1 SSD」が10月27日発売。エントリー市場向けに「手ごろな価格で大容量」を目指す

 Crucial P1シリーズは,「手ごろな価格で大容量」を目標として設計されたSSDで,Micronは「ゲーマーにとっても最適な製品」とアピールしている。税別のメーカー想定売価は,容量500GBモデルが1万4000円前後(税込1万5120円前後),容量1TBモデルが2万8000円前後(税込3万240円前後)だ。
 本稿では,10月25日に東京都内で行われた新製品発表会のレポートと合わせて,新製品の特徴を紹介しよう。


Crucial初のNVMe対応M.2 SSD


Jonathan Weech氏(Product Marketing,Solid State Storage,Micron)
画像集 No.003のサムネイル画像 / Crucialブランド初のNVMe SSD「Crucial P1 SSD」が10月27日発売。エントリー市場向けに「手ごろな価格で大容量」を目指す
 Crucial P1シリーズは,Crucialブランドでは初めて,論理インタフェースにNVM Express(以下,NVMe)を,物理インタフェースにはPCI Express(以下PCIe)x4を採用したSSDだ。Micronが「バリューセグメント」と呼ぶ,エントリー市場向けに位置づけられる,容量と価格のバランスを重視したシリーズであるという。
 発表会で説明を担当したMicron CPGワールドワイド ストレージマーケティング担当マネージャのJonathan Weech(ジョナサン・ウィーチ)氏は,「最初の設計段階から,手頃な価格で高速,そして大容量であることを目的に設計された製品」であると話す。また,Weech氏は,本製品が「今までNVMe SSDを使おうとは思わなかった層でも手が出せる価格を実現した」とも述べている。

 Micronの3D QLC NANDフラッシュメモリ技術を活用して設計したCrucial P1は,現時点でこそ容量500GBおよび容量1TBの2製品しかラインナップされていないが,「発売後,すぐに」(Weech氏),容量2TBモデルも追加の予定であるとのことだ。

Crucial P1シリーズの主な特徴
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 大容量に加えて,逐次読み出し速度が2000MB/s,逐次書き込み速度は1700MB/sに達し,ランダム読み出しは170K IOP,ランダム書き込みでは240K IOPという性能を実現(※いずれも1TBモデルの場合)。UL BenchmarkのPC総合ベンチマークアプリ「PCMark 8」によるベンチマークテストでは,最大565MB/sのスループットを達成しているという。
 Weech氏は,「市場にはもっと速いモデルがあるという声があり,それは事実だが,一般消費者が使うWindowsのアプリやゲームなどで最も使われるQueue Depth(QD)の範囲は1〜4で,(Crucial P1は)この状況下における性能が高い」とアピールしていた。
 また,Crucial P1シリーズは,ゲーマー向けにも優れた性能を発揮するそうで,本製品を試用したプロゲームチームFnaticの所属選手からも,高評価を受けているという。Weech氏は,Crucial P1が「eスポーツのプロ選手から趣味としてプレイするゲーマーまで,幅広く活用できる」製品だと胸を張っていた。

Crucial P1シリーズのスペックと性能
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 そのほかに,独自のSLCキャッシュ技術「Hybrid Dynamic Write Acceleration」によって,安定した性能を発揮できるほか,平均故障間隔(MTTF)は180万時間,総書き込みバイト数(TBW)は200TBという高い耐久性も特徴であるそうだ。

 ユーザーサポート面の改善もポイントだ。たとえは,「信頼がCrucialブランドにとっては重要」とWeech氏は強調しており,保証期間は5年間と長めに取っているという。
 また,PCへの取り付け方法を説明するスマートフォンアプリを提供するのに加えて,ドライブの健全性モニタリングやセキュアなデータ削除,状態チェックやファームウェアアップデートといった機能を提供するソフトウェア「Crucial Storage Executive」の日本語版も用意しているそうだ。さらに,サポート資料といった関連資料もすべて日本語化するなど,日本市場向けに手厚いサポートも提供するとのこと。

スマートフォンを見ながらPCへの取り付けを行えるガイドアプリを提供(左),SSD管理用ソフトウェアのCrucial Storage Executiveを日本語化
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MicronのSSD製品
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 なお,NVMe SSDの市場を立ち上げるために,Crucial P1をエントリー市場向け製品に位置づけたMicronであるが,将来的には,さらに上の市場を狙った高性能志向のNVMe対応製品を提供する予定もあるとのことだった

MicronのSSDロードマップ。Crucial P1シリーズの登場で,3種類のラインナップとなった。今はラインナップに欠けている高性能志向(パフォーマンスセグメント)に位置するNVMe SSDも,今後は投入する予定であるという
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10月中旬に国内販売が始まったエントリー市場向けのSerial ATA接続型SSD「BX500」の主な特徴(左)とスペック(右)。「Serial ATAのスペックを使い切る性能に達しており,非常に魅力的な価格設定の製品」とWeech氏
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●Crucial P1シリーズの主なスペック
CT500P1SSD8 CT1000P1SSD8
容量 512GB 1TB
フォームファクタ M.2(2280)
接続インタフェース NVMe / PCIe x4
SSDコントローラ 未公開
キャッシュメモリ容量 未公開
フラッシュメモリ Micron製(詳細未公開)
逐次読み出し 最大1900MB/s 最大2000MB/s
逐次書き込み 最大950MB/s 最大1700MB/s
ランダム4KB読み出し 90000 IOPS 170000 IOPS
ランダム4KB書き込み 220000 IOPS 240000 IOPS
TBW 100TB 200TB
MTBF 150万時間
公称電力 未公開
公称本体サイズ 未公開
保証期間 5年間
メーカー想定売価 1万4000円(税別) 2万8000円(税別)

MicronのCrucial SSD製品情報ページ

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