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個性的な家電で知られるバルミューダが5G対応スマホ「BALMUDA Phone」を発表。デザインに強くこだわったミドルクラスモデル
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印刷2021/11/17 16:33

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個性的な家電で知られるバルミューダが5G対応スマホ「BALMUDA Phone」を発表。デザインに強くこだわったミドルクラスモデル

BALMUDA Phone
画像集#001のサムネイル/個性的な家電で知られるバルミューダが5G対応スマホ「BALMUDA Phone」を発表。デザインに強くこだわったミドルクラスモデル
 2021年11月16日,扇風機やトースターなどで個性的な製品を展開することで知られる家電メーカーのバルミューダは,同社初の5G対応スマートフォン「BALMUDA Phone」を11月26日に発売すると発表した。約4.9インチサイズという小型ディスプレイや,曲面を多用した筐体デザインを採用したのが特徴だ。
 通信事業者では,ソフトバンクが独占的に取り扱う。加えて,バルミューダの直販サイトやブランドショップ,旗艦店となるBALMUDA The Store Aoyamaで,オープンマーケット向けのSIMフリーモデルも販売する予定で,11月17日10時から予約の受付を開始する。税込価格は,キャリアモデルが14万3280円,SIMフリーモデルが10万4800円だ。

本体カラーは,ブラックとホワイトの2色展開で,背面のロゴは彫り込み加工となっている
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 BALMUDA Phoneは,バルミューダのIT機器やデジタル関連サービスを展開するブランド「BALMUDA Technologies」の第1弾製品となる。2021年5月にソフトバンクがバルミューダ製スマートフォンの取り扱いを発表していた(関連記事)。なお,バルミューダは,自社で製造工場を持たないファブレスメーカーであるため,京セラが製品の設計協力や製造などを受け持つ開発パートナーとなっている。

 BALMUDA Phoneの特徴を簡単にまとめると,スチームトースターや扇風機といった既存のバルミューダ製家電と同様に,こだわりをもったデザインと付加価値のある機能を特徴とするスマートフォンだ。バルミューダ製家電は,いずれも大手家電メーカー製品と比べて,値は張るもののそれに見合う付加価値を備えたセレブ家電としての地位を確立しており,スマートフォンでも同様の戦略で展開するようだ。

プレゼンテーションを行うバルミューダの代表取締役兼チーフデザイナーである寺尾玄氏
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 同社がBALMUDA Phoneでとくにこだわっているのが,本体サイズとデザインだ。製品発表会に登壇したバルミューダ代表取締役兼チーフデザイナーの寺尾玄氏は,昨今のスマートフォンについて,「スクリーンの大型化が著しく,使用感を損なっている」と分析する。

 同氏によると,手にしたときの持ちやすさを追求したディスプレイサイズは,4.7インチだという。BALMUDA Phoneは,このサイズを目標に開発がスタートしたという。ただ,開発を進める中で,必要な部材のスペースなどを確保するために,最終的にディスプレイサイズは,4.9インチになったそうだ。解像度は1920×1080ドットである。

BALMUDA Phoneのディスプレイサイズは約4.9インチで,最近のスマートフォンでは最小クラスだ
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 デザインのこだわりとしては,製品にほぼ「直線部分」がないことが挙げられよう。カーブを描く筐体背面はもとより,正面もディスプレイと筐体が接する4辺も緩い円弧を描いている。筐体に採用する樹脂素材も特別製で,とくに背面パネルは利用が進むにつれて,劣化とは異なる風合いの変化を見せる仕様だという。なお,ディスプレイパネルの表面は,唯一フラットなのだが,これは直線ではなく水平ということなのだろう。

カーブを描く背面。向かって右奥にあるのが背面カメラで,左側にあるのは指紋センサーを兼ねる電源ボタンだ
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左側面には音量調整ボタンを備える
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右側面はSIMスロットがある。なおeSIMには対応しない。
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上側面(左)はスピーカー孔があるのみで,下側面(右)はUSB Type-Cポートとマイク孔が並ぶ
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 強いこだわりが込められたデザインを採用する一方で,スペックは,搭載SoC(System-on-a-Chip)に,Qualcomm製の「Snapdragon 765」を採用するほか,メインメモリ容量が6GB,内蔵ストレージ容量が128GBと,一般的なミドルクラス市場向け製品と変わらない。また,カメラは最近のスマートフォンでは珍しいシングルカメラ仕様だ。

 また,機能面に目を向けると,OSはは標準敵なAndroid 11を採用している一方で,計算機やメモ,スケジューラ(カレンダー),時計,カメラといったアプリやホーム画面を自社開発して,OS標準のものと置き換えているのが特徴だ。

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電卓。標準的な欧米の3桁区切りだけでなく,日本の億万単位表記にできるほか,主要通貨の為替計算もワンボタンでボタン行える
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ダイバーズウォッチを参考にしたという時計。いずれの画面でも盤面周囲のベゼルや数字をタップすることで,1タップで設定が可能だ

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メモ。時系列での無限スクロールとピンチイン・ピンチアウトによる拡大縮小に対応する
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スケジューラ・ピンチインとピンチアウトを使って,月単位から時間単位までスケールを変えられる

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カメラ機能。キッチン家電を手がけていることもあり,料理写真のチューニングに力を入れたという
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ホーム画面。ストライプ部分がショートカットになっている

 このほかにも,自社製アプリの開発を続けており,アップデートなどで順次追加されるか,BALMUDA Phoneの次期製品などで導入していくとのこと。こうしたアプリケーション開発には,社内外あわせて200人以上が関わってるそうだ。

写真下段に並ぶアイコンが現在開発中で未実装のアプリケーションだ。ただ,いまのところ詳細は明らかになっていない
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製品を展示するBALMUDA The Store Aoyama
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 BALMUDA Phone自体は,たしかにとても個性的な製品に仕上がっている。手に持った感触やアプリの操作感などからは,製品に込められたこだわりを感じるのも確かだ。一方,ディスプレイサイズやパンチホール型フロントカメラを考えると,ゲーマーが手にとるような製品ではない。自社開発のアプリも,いまのところゲーマーに響くようなものはなさそうだ。スペック面や価格を見ても,ミドルクラスの端末に10万円は出しにくい。
 ただ,現状のスマートフォンにないものを目指そうというバルミューダの考えも理解できる。BALMUDA Phoneは,東京のBALMUDA The Store Aoyamaに展示するとのことで,機会があれば一度手に触れてみるのもいいだろう。

表 BALMUDA Phoneの主なスペック
メーカー バルミューダ
OS Android 11
ディスプレイパネル 約4.9インチ液晶,解像度1080×1920ドット
プロセッサ Qualcomm製「Snapdragon 765」
・CPUコア:Kryo 475(最大2.3Hz)
・GPUコア:Adreno 620
メインメモリ容量 6GB
ストレージ 128GB
アウトカメラ 約4800万画素(最大記録画素数1200万画素),F1.8
インカメラ 約800万画素,F2.0
対応5Gバンド n3/n28/n77/n78
対応LTEバンド 1/2/3/4/8/12/17/18/19/28/41/42
対応3Gバンド 1/2/4/5/8
無線LAN対応 Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)
Bluetooth対応 Bluetooth v5.2
バッテリー容量 2500mAh
待受時間 未公開
連続通話時間 未公開
USBポート USB Type-C×1
公称本体サイズ 69(W)×123(D)×13.7(H)mm
公称本体重量 約138g
本体カラー ブラック,ホワイト


バルミューダのBALMUDA Phone製品情報ページ

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