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[TGS2022]エレコムがeスポーツ向け製品シリーズ「ELECOM GAMING V custom」を発表。軽量ワイヤレスマウスなどが登場
製品ラインナップと税込のメーカー想定売価は以下のとおり。
●マウス
- VM600PE:1万4980円
- VM500:9980円
●キーボード
- VK310:10キーレス,LEDイルミネーション搭載,1万6980円(銀軸),1万5980円(青軸/茶軸)
- VK210:10キーレス,LEDイルミネーション非なし,1万2980円(銀軸),1万1980円(青軸/茶軸)
- VK300:65%キーボード,LEDイルミネーション搭載,1万6980円(銀軸),1万5980円(青軸/茶軸)
- VK200:65%キーボード,LEDイルミネーションなし,1万2980円(銀軸),1万1980円(青軸/茶軸)
本稿では,発表会の様子と,エレコムのブースに展示された新製品を写真で紹介する。
柴田氏は,「30年以上にわたって,マウスやキーボードを手掛けるエレコムとして,本腰を上げて取り組むという決意のもと,V customを立ち上げた」と述べる。
V customは,勝負にこだわるeスポーツゲーマーに向けたハイクラスの製品シリーズだという。応答速度などの性能にこだわり,開発に当たって専用の計測システムを導入したそうだ。その一方で,オフィス用マウスやキーボードを開発してきたノウハウを生かして,数値に現れない使いやすさも追求したとのことである。
それぞれの製品について見ていこう。まず,マウスのVM600PEとVM500は,2.4GHz帯を使う独自のワイヤレス接続方式と,USB接続に対応した8ボタン仕様の右手用マウスだ。手の小さい日本人でも扱いやすいように,本体サイズや形状にこだわったという。また,外装に孔を開けて軽くするような手段をとらずに,公称本体重量が約75gと軽いのも見どころと言えよう。
エレコムによると,プロゲーマーなどの意見を取り入れつつ,何度もモックアップを作成して開発に取り組んだという。本体右側面が大きくくぼんでおり,薬指や小指がフィットしやすい設計に,そうした意見が反映されているそうだ。
VM600PEとVM500の違いは搭載センサーにある。VM600PEは,PixArt Imaging(以下,PixArt)製の上位モデル「PAW3395DM」を搭載した。トラッキング速度は650 IPSで,最大加速度は50Gという高いスペックを備える。
また,リフトオフディスタンス計測用のセンサーを別に搭載することで,エレコム独自の設定ソフトウェア「ELECOM GAMING Tool」から,リフトオフディスタンスを0〜1.5mmの間で調整できるのも特徴だ。
一方のVM500は,同じPixArt製でもトラッキング速度が300IPS,最大加速度は35Gというミドルクラス向けの「PAW3311DB」を採用する。
キーボードの新製品は,10キーレスモデルと,10キーやファンクションキーを省略しつつ,矢印キーなどを残した65%キーボードを投入する。
キースイッチはメカニカルタイプで,キーストロークとアクチュエーションポイントが浅めな「銀軸」と,クリック感が少なめな「茶軸」,クリック感のある「青軸」の3種類を用意。好みに合ったキースイッチを採用する製品を選べるという。ただし,スイッチのブランドは好評していない。
V customのキーボードは,キーキャップの形状がユニークだ。キーの中央がくぼんでいるシリンドリカル構造ではなく,キー奥側の縁が盛り上がった形状になっている。また,キーの位置によってキートップの形が微妙に異なっており,たとえば,[A/S/D/F]といったキーの場合,素早く指を動かしやすいように縁が浅めになっている。
また,マウスと同様に,キーボードにも別売りの周辺パーツとして,グリップシートを用意している。よくありがちな[W/A/S/D]だけでなく,メインキー左側全体に貼れる枚数を用意しているのがポイントだ。
なお,エレコムはV customの発売を記念して,9月16日から10月31日まで,本体価格から最大18%引きとなるキャンペーンと,もしV custom製品に満足できなかった場合は,30日間であれば返品を受け付けるキャンペーンを実施する。これまでに何度もゲーマー向け製品ブランドを立ち上げては,ゲーマーの支持を得られずに消えてしまったエレコムであるが,「今度こそ本気」という意欲が現れたキャンペーンということだろうか。興味のある人は,一度手にとってみてはどうだろうか。
エレコムのELECOM GAMING V custom特設サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2022特設ページ
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ELECOM GAMING V custom
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