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LG,カーブの曲率を変えられる42型4K有機ELテレビ「LG OLED Flex」を2023年1月に国内発売
すでに予約の受付を開始しており,税込のメーカー想定売価は,44万円前後となっている。
LG OLED Flexは,本体の背面に搭載する電動アームによって,パネルの曲率を変える仕組みだ。一人でゲームをプレイするようなパーソナルユースでは,曲率を上げて高い没入感を実現する。一方,複数人でテレビを視聴するといった場合は,平面の状態にするといった具合に,さまざまな視聴位置や用途に対応できるという。なお,電動アームは,スタンドと一体化しているため,壁掛けやディスプレイアームへの取り付けには対応しないとのこと。
曲率の調整は付属のリモコンで行う。3種類のプリセットに加えて,5%ずつ計20段階で曲率を変更可能だ |
曲率900Rともなるとかなりの曲がり具合で,ディスプレイ正面から見る必要がある |
スタンドの左側面に光デジタル出力端子や有線LANポート,アンテナ端子を備える |
右側面にHDMI入力×4とUSB 2.0×3が並ぶ |
本来はゲーマー向けとして製品開発がスタートしたそうで,LGお得意のゲーム向け機能も豊富に備えている。たとえば,FPSやMOBAといった競技性が高いゲームでは,大きな画面サイズが敬遠されることから,画面の表示領域を32インチサイズや27インチサイズに制限する機能を備える。また,21:9や32:9といったウルトラワイドのアスペクト比でも表示できるという。
さらに,HDMI 2.1のゲーム向け機能である「Variable Refresh Rate」(可変リフレッシュレート,以下 VRR)や,「Auto Low Latency Mode」(自動低遅延モード,以下 ALLM)に対応する。ほかにも,リフレッシュレート120Hzでの表示や,AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium」に対応しており,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC Compatible Monitors」の認定も取得しているとのこと。中間調(Gray to Gray)応答速度が0.1msと高速なのもポイントだ。
このほかにも,LG OLED FlexのUSBポートに接続したマウスやキーボードを,本機に接続した複数台のPCで共有するPC切換器(KVM)機能を搭載するほか,NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW」のスマートテレビ向けアプリをプリインストールするという。
LG OLED Flexは,テレビでありながらゲーマー向けディスプレイ的な側面も強く,机の上にも置きやすい42インチサイズであるのも合わせて,ゲーム用途で導入を検討したくなる製品だ。相応に高価であるのと,PCゲーマーとしては,映像入力インタフェースにDisplayPortを備えていないところがネックだが,それを上回る魅力を備えた製品と言えるだろう。
LGのLG OLED Flex製品情報ページ
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