企画記事
Switchのコントローラ2色で自分を知ろう! 占い師VTuberのマオ・シルフィーユさんに「ゲーム機カラー占い」をしてもらった
製品コンセプトのことじゃなく,風水的な意味合いで。
最新ハードの色の占い的な意味を知るべく,レトロゲーム好きな占い師VTuber「マオ・シルフィーユ」さんに,PS5 / Xbox Series X|S / Switchなどの「ゲーム機カラー占い」をしてもらいました。
とくに“Switchのコントローラを何色と何色にしたか”は,自分の属性が分かりやすく出るところなので要注目です!
占い師VTuberのマオ・シルフィーユと申します。バーチャル世界から、アナタのお悩みに寄り添わせていただきます。
普段は皆様のいる世界で、占いの館を営み年間300名ほどの対面鑑定を行っています。そして、バーチャル世界ではマオとして様々な占いにまつわる情報発信をしたり、日々お悩み相談をお受けしています。
「マオ・シルフィーユ」公式サイト
・本稿の占い結果は,企業側および製品側のコンセプトカラーなどは加味しない,占い師による「陰陽五行占い」ならびに「色彩心理学」に基づく診断となります。
・各ハードの「色の割合」は個人の印象となります。
★No1.「PlayStation 5」★
〇ホワイト(65%)+ブラック(30%)+ブルー(5%)
白:純粋さ,聡明さ
黒:大人びた冷静さ
青:新しいチャレンジ
白色の機器は少なくありませんが,「ゲームを楽しんでいたころの自分を思い出してほしい」などと,ゲーム機に込める願いによく合う色だと思います。
反対に,黒は目立たない色とされ,そこには「縁の下の力持ち」といった意味もあります。
というのも,黒は異なる色との対比で浮き彫りになる色のため,「TVの電源をつけると黒い画面が色づくことで華やかに感じる」などと,他色を引き立たせる性質があるのです。
マオ・シルフィーユさん(以下,マオさん):
細かいことを言えば,「発売年のトレンドカラー」まで読み解くと,セールスや認知度についての運気も見られますね。
例えば,2024年のトレンドカラーは「青」ですので,ワンポイントにブルーが入っているPS5は上昇の年とも捉えられます。青は風水において「新しいチャレンジ」を表している色だと言われますので。
4Gamer:
へえ。そういう今年のカラーってどう決まるんでしょ。
マオさん:
私の場合は東洋占術です。今年だけじゃなくて来年も分かります。
4Gamer:
あれですか。干支的な感じで?
マオさん:
そうですそうです。もちろん占いの観点とは別に,ゲーム機を作ってきた方々はいろいろな願いを込めていると思いますが。
風水で読み解くときは「物の色や形」のほか,ほかの色とのバランスも含めて「お部屋のどこに置くか」などが焦点になりますね。
4Gamer:
よく聞くお家の風水のやつ。
マオさん:
一方で色彩心理の観点だと,私たち日本人は「白や黒の色を好む傾向が強い」とされます。だから無意識で選びやすい色なんですよね。
4Gamer:
仮に,世の中に「ある色の印象をガラッと変えるなにか」が出たとき,風水の色の解釈と,世間の色の解釈がズレることがあったりは?
マオさん:
あー,どうでしょう。ただ言えることとして,そうした例をひも解くと“当年のトレンドカラーが合っていた”ことは多々あります。
それに青色をセクシーだと感じる国々があるように,色に対する印象は地域ごとに違っています。そのため東洋ではズレていても,西洋や欧米の占術では解釈が一致している,みたいな例もありますよ。
4Gamer:
東京では解釈違いでも,大阪では解釈一致みたいな。
それに生きていればパーソナリティも変化しますもんね。
マオさん:
ええ。現代では「色は自由に選ぼう」みたいな考えも強いですし。
★No.2「Xbox Series X」★
〇ブラック(93%)+グリーン(7%)
黒:コミュニケーションを取れない色
緑:コミュニケーションを取る色
自分のオリジナリティを求めたい,なににも染まりたくない独立心,いわば孤立した色といった解釈です。
対して緑は「コミュニケーションを取るカラー」です。緑色は混色であり,原色から見ると,青は穏やかに考える色。黄は動的になにかを得る色。
この2色の中間にあることで,緑は人と人をつなげて調和を取る,他者ありきの中立な色という見方があります。
4Gamer:
つまり,Xbox Series Xは「キミは1人でゲームしてもいいけど,ときにはオンラインで誰かとつながれるよ」という意思表明?
マオさん:
そういう見方もできそうですね(笑)。
緑色には縁(えん)の意味もあり,縁は近郊よりも遠方を指します。また緑を風も意味するため,渡り鳥が風に乗って遠方を訪ねる。そうした冒険の様子は,現代のオンラインプレイのあり方に近いかもです。
4Gamer:
今どきのゲーム機を表してますねー。
マオさん:
ただの偶然かもしれませんけどね(笑)。
4Gamer:
黒一色のゲーム機って多かったですが,風水的にどうなんでしょ。
マオさん:
風水的に黒一色の運気はそれほど強くありませんが,ほかの色と合わせるなどして調和することで,相乗効果があると言われます。
あるいは一例として,黒い服を着られるクリエイターさんなどは,自分の作品のカラーを引き立たせるため,性格や嗜好とはまた別に,自然と黒い服に落ち着いていく。なんて解釈もあります。
4Gamer:
黒い服を選ぶところは分かりみです。
マオさん:
ファッションで黒を選んでしまう理由は,色彩心理学にも解釈があります。まず,子供ってあんまり黒が好きじゃないんですよ。
4Gamer:
そういえばそうですね。
マオさん:
人はよく,幼少期は明るい色を好むとされ,加齢とともに暗めの色を好むようになると言われます。男性はその流れでブラックやグレー,ブルーやカーキといった色に落ち着きやすいのです。
これは人の色彩心理における分かりやすい例ですね。
4Gamer:
納得も実感もある心理だあ……。
マオさん:
もちろん,昨今は黒をカッコよく見せるファッションも普通にありますので,一概に「地味だから」が理由となるわけではありません。最近は「結婚式で黒いドレスを選ぶ新婦さん」も増えていますしね。
★No.3「Nintendo Switch」★
Switchは機器の大部分をディスプレイが占めるため,今回は現行機の「Joy-Con」(コントローラ)を対象に占うことに。
■Joy-Conのカラーの一覧
原色:グレー,ブルー
蛍光色:ネオンレッド,ネオンブルー,ネオンイエロー,ネオングリーン,ネオンピンク,ネオンパープル,ネオンオレンジ
淡色:パステルピンク,パステルパープル,パステルイエロー,パステルグリーン
■各カラーの簡易診断
グレー :「勝負」自身の力を引き出す
ブルー :「制動」自身を成長させる
レッド :「情動」楽しい時間をすごす
イエロー:「知性」速度や頭脳の象徴
グリーン:「交流」誰かとともに遊ぶ
ピンク :「愛情」陶酔や夢中の象徴
パープル:「瞑想」集中して没頭したい
オレンジ:「社交」みんなで騒ぎたい
4Gamer:
SwitchのJoy-Conは現状,看板的カラーが「ブルー」と「レッド」ですが,組み合わせるとどういう意味になりますか。
あれです。昔よくあった「キュービィロップ」(ブルボンのキャンディ菓子。一個装に2色のアメが入っている)みたいな感じで。
マオさん:
懐かしいですねー(笑)
Switchについては,左のコントローラは操作に落ち着きが求められるスティック類であることから,青の「冷静な制動」がよく合っていると思います。右のコントローラは操作に瞬発力が求められるボタン類であることから,赤の「勢いと情動」もこれまた合っています。
冷静に移動して,一気に攻撃する。まさに静と動って感じです。
4Gamer:
私の私物のSwitchは,左がレッド。右がグリーン。「スイカゲーム」のブーム以前に買ったスイカカラーですが,どうでしょ。
マオさん:
風水的には“誰かと遊んで楽しくすごしたいSwitch”と言えそうです。コントローラ的な解釈だと,十字キーはガチャガチャ勢い重視,ボタンはポチポチ静かに操作したい,といった心理もあるのかもしれません。占い的には,赤いものは壊しやすい傾向にあると言われますが。
4Gamer:
恐ろしくしっくり……私はスティックはとにかく速く,ボタンは努めて静かにの,動と静スタイルが理想ですし。Switchのプロコンも「ポケモンユナイト」のやりすぎでスティックを壊したしで。
なんか,意識して色を選んだわけじゃないのに,無意識で自分のプレイスタイルが反映されていた気がして,今にして「占いが当たりすぎてビックリする人たち」の気分を味わってます(笑)。
マオさん:
あはは(笑)。
4Gamer:
ちなみに,Joy-Conにはネオン系の蛍光色,パステル系の淡色もありますが,これらも原色とは意味が違ったりするのでしょうか。
マオさん:
外観的に,ここでは色味の違いと解釈しますが,色の三原色(シアン,マゼンタ,イエロー)や,白の入り具合で変化はあります。
例えば濃いめのネオンパープルは,マゼンタが強まることで赤と青の力を増幅します。逆に淡めなパステルパープルは,白に近づくことで本来の力を和らげつつ,白色の風水も取り入れていると言えます。
★No.4「Switch Lite」ターコイズ&コーラル★
Switch Liteには上記のいずれとも重複しない「ターコイズ」「コーラル」のカラーリングがあるため,ついでに聞いてみる。
昔からのよさを引き継ぎつつ,新しいことも取り入れる。シリーズの長い作品にピッタリのゲーム機と言えます。
コーラルは「赤寄りのピンク」と解釈しますが,桃色は愛情を表す色のため,育成ゲームなどとの相性がよさそうです。
また桃色は2つの傾向に大別され,青に寄せた寒色のピンクと,赤に寄せた暖色のピンクがあります。前者は奉仕型の愛情とされ,(コーラルを含む)後者は操作型の愛情を表します。
4Gamer:
操作型の愛。語感がすごい。
マオさん:
寒色ピンクは他者に向く愛,暖色ピンクは自身に向く愛だと思ってください。分かりやすくは「私かわいい」「自分大好き」みたいな。
4Gamer:
あー,分かりやすい。
★No.5「PS5 別売りのカバー」★
PS5は外付けカバーで色を変えられる。なお,未鑑定は「シルバー」のみのため,そのほかの色は前述の解説を参考に。
〇未鑑定
・シルバー(スターリング シルバー)
〇そのほかのラインナップ
・レッド(ヴォルカニック レッド/コズミック レッド)
・ブルー(コバルト ブルー/スターライト ブルー)
・グレー(グレー カモフラージュ)
・ブラック(ミッドナイト ブラック)
・パープル(ギャラクティック パープル)
・ピンク(ノヴァ ピンク)
マオさん:
シルバーは,自分の底力や得意を生かしたいときの色と言われます。ただし,銀色というのは厳密には白色や灰色にあたるため,色としての主張もこれらの延長線上にあると思ってください。
4Gamer:
てっきり,もっとギンギラと自己主張が強い色なのかと。
マオさん:
本当にギンギラしたい人は,シルバーよりゴールドなんですよね。
4Gamer:
ああ金色。今回はないんですが,金はどうなんでしょ。
マオさん:
ゴールドは自己主張や金運などで有名ですが,それらの根底にあるのは「自分で勝ち取って得る」という思いだとされます。
4Gamer:
なるほど。ちなみにヴォルカニック レッドやギャラクティック パープルといった,気合の入った表現まで占うことは?
マオさん:
ちょっと難しいですね(笑)。若草色や小豆色といった固有色なら分かるのですが。そこは製品的になにかあるんだと思いますっ。
★No.6「Xbox Design Lab」★
Xboxにも「Xbox Design Lab」という,コントローラをオリジナルカスタムできるサービスがある。こちらは色が多すぎるのでスルーだが,上記を踏まえて「風水的最強コントローラを作ろう!」もできそうな。
★No.7「ファミコン」★
〇レッド(60%)+ホワイト(40%)
※厳密には「えんじ色に限りなく近い赤」
ファミコンは子供だけじゃなく大人にも楽しまれていました。見た目が真っ赤っかじゃないことで,大人でも精神的に受け入れやすい配色になっており,そうした面から親しみやすさを感じさせたのかもしれません。
4Gamer:
ファミコン40周年イヤーにつき,一応聞いてみました。
マオさん:
40年ってすごいですねえ。
4Gamer:
ちなみに,マオさんはいつごろから占いに興味を?
マオさん:
昔から母が趣味で占いをやっていて,子供のころにも「金色の財布がいいのよ!」とか言われてきたので,染まっちゃったんです。
そのうち,学校の授業で「疲れたときは緑」「自殺防止に青」などの色彩心理に触れたとき,「なにそれ!?」と思いつつ,色と人の相関関係に興味を引かれてしまって。そこが本格的なスタートでした。
★No.8「スーパーファミコン」★
〇色違い含むグレー(98%)+赤青緑黄(2%)
4Gamer:
往年の灰色のゲーム機たちは,自分の力を見せつつ,異なる力を得るためにカセットやCDを差した。いつしか灰色でなくなった次世代ゲーム機たちは,ハードの底力以外の道を探った。みたいな見方もできそう。
マオさん:
個人的には,白黒のゲーム機ばかりの時代に生まれた「ゲームボーイカラー」にちょっと感動した覚えがあります。
4Gamer:
ああ,私で言う「ゲームボーイブロス」(初代GBの色違い)。ブロスの緑を買って,ポケモンの赤をやってまし――。
あれ。結局は今のSwitchと同じ配色……恐ろしい……。
マオさん:
あはは(笑)。
4Gamer:
そういえば,ゲームボーイカラーやキーホルダー型ゲームには「スケルトンカラー」もありましたが。透明にも意味はあるんですか。
マオさん:
色合いを「クリア」と定義するなら,白よりも透けた色であり,見た目通りに自分自身をさらけ出すといった意味があります。
ちょっと前に「中身丸見えのクリアバッグに推しグッズでデコ」みたいなのがあったと思いますが,まさにああいう感じです。
自分をオープンに見せたい時代のときほど,クリアがはやる傾向にあります。あとはまあ,単にスケスケでカッコいいとかの(笑)。
4Gamer:
小学生男子はなんでもスケルトンな時代ありましたからねえ。
マオさん:
ゲーム機とかの中身の電子部品ってカッコいいですからね!
4Gamer:
そして,カメラマンが最新ハードの発売年を調べてくれたのですが。それぞれの年のトレンドカラーや傾向って分かりますでしょうか?
マオさん:
えーっと,調べてみますねー(陰陽五行の本を手に取り)。
Switchは2017年発売。当年のトレンドカラーは,白でしたね。発売初期は黒一色だった気がしますが,黒は逆によくない年だったので,早急にコントローラに色を付けていったのはよかったのかもと。
あと,2017年は1人用ゲームでもオンラインゲームでも,どちらか片方だけでは勝ちづらい年であったと見えています。
4Gamer:
はえー。
マオさん:
PS5とXbox Series Xは2020年発売。どちらも運気に問題はなかったのですが,当年は「基本に立ち返りながら,今までの常識を壊す」という年だったようで。そこを打ち破れるかが課題でした。
とにかく新しいだけではうまくいかなかった1年なので,新たな可能性を見せつつ,原点を感じさせるのが大事だったようです。
4Gamer:
それらも市場分析じゃなく,占いの診断なんですよね?
マオさん:
はい,そうです。東洋の運気がそうなっています。
4Gamer:
そういうのまで分かっちゃうとは。
ついでに,今年ってどうなんでしょ。
マオさん:
うーんと。私が見るに2024年は「インターネットの年」で,ここにあるゲーム機たちよりも,手もとで遊べる「スマートフォン」に流れがあるようです。ゲーム機もスマホ側と連動したり,ソーシャル要素を強めたりすることで,トレンドにあやかれるかもしれません。
VRやメタバースなども,出すなら今年でしたね。運気に乗るなら今が最適です。ただ,流れは大きくとも,それぞれが短命に終わる気配も見られるため,そこにどう乗っかっていくかがカギとなりそうです。
4Gamer:
すごーい。
といった占いの神髄に触れたところで,本稿はここまで。
実のところ,今回は不手際があり,マオ・シルフィーユさんには取材前日の深夜まで具体的な内容を共有できていませんでした。けれど,現地でのよどみない色解説を前に,占い師のすごみを味わいました。
なにより,高度に熟達した占いは,現代市場を調査するのとなんら変わりないのでは? とまで思った次第。正直,デパートの(あやしげに見えてしまう)占いブースに通う人の気持ちが分かりましたね。
あらためて,今回ラインナップしたゲーム機たちには「その色になった理由」がちゃんとあり,開発秘話などで語られているはずです。
しかし,制作側の願いと,受け取り手の考えが一致しなかったなんてのは悲しいかな,世の中にはよくあること。我々お客さまというのは自分に都合のいい解釈こそ,信じたい正義だからです。
その点,上記の診断も「うちの相棒には解釈違い!」なら気にしないでよいのです。現金な話「毎朝の占いはイイときだけしか信じない」といったように,心がちょっと豊かになってくれるだけでも幸いです。
「マオ・シルフィーユ」公式サイト
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