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スマホでリアルな星娘を観測しよう! 「DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA」を試してみた
そんな本作を毎日のように熱心にプレイしているうち,自分の目で星を眺めてみたくなり,帰り道は夜空を見上げて歩くようになった筆者。だが,ただ肉眼で見上げるだけでは今一つ物足りない。もっとよく星を観察して,ついでに写真も撮ってみたい! だって,ミンタカちゃん可愛いし!
とはいえ,天体望遠鏡一式を購入するとなれば,軽く数万円コースになってしまう。筆者の寂しい懐事情を鑑みるに,それはできない相談というものだ。今月はNintendo Switchも買っちゃったし……。
できれば,もう少し手軽で安上がりに済ませたい……などと,スターリーガールズをプレイしながら,なおもぼんやり考えていたところ,ふと思いついた。例えばそう,今,手に持っているスマホで夜空を見る方法はないのだろうか?
というわけで,さっそくスマホで検索してみたところ,ぴったりの製品が発売されていたので紹介しよう。スマホって,何でもできて便利だなあ!
光学約35倍,デジタルズームとの併用で約140倍の,手軽に楽しめる組立式天体望遠鏡
公式サイトの紹介文によると,有効口径38mm,光学約35倍のカートン組立式天体望遠鏡で,スマホやタブレットを取り付けてデジタルズームと併用すると,約140倍まで拡大できるという。
天頂プリズムを採用しているため,見える像は左右が反転した鏡像になるが,もちろんスマホやタブレットでそのまま撮影もできる。うん,これはなかなか期待できそうな予感!
ちなみに,PalPANDAシリーズには,左右が反転しない正立天頂プリズムを採用した地上・天体兼用モデルの「DIYスマホ地上・天体望遠鏡 PalPANDAx2」や,ギフト用の組立完成品も用意されている。
正立天頂プリズムは実際の見た目どおりに像が見えるため初心者でも使いやすいが,描写性能は天頂プリズムにやや劣る。また,両モデルの組立完成品には,さらにクリアに見える「収差補正レンズ」が付属するので,用途に応じて選ぶといいだろう。
DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA | ギフトPalPANDA(天体用)《組立完成品》 | DIYスマホ地上・天体望遠鏡 PalPANDAx2 | ギフトPalPANDAx2(地上・天体兼用)《組立完成品》 |
天頂プリズム | 天頂プリズム | 正立天頂プリズム | 正立天頂プリズム |
<付属品> スマホ25顕微鏡 スマホ25偏光顕微鏡 太陽投影板 ポストカード |
<付属品> 収差補正レンズ スマホ25顕微鏡 スマホ25偏光顕微鏡 太陽投影板 ポストカード |
<付属品> スマホ25顕微鏡 スマホ25偏光顕微鏡 太陽投影板 天体写真ポストカード |
<付属品> 収差補正レンズ スマホ25顕微鏡 スマホ25偏光顕微鏡 太陽投影板 天体写真ポストカード |
9000円(税抜) | 1万5000円(税抜) | 1万円(税抜) | 1万6000円(税抜) |
※タブレット,スマートフォン,タブレットホルダー,三脚,雲台,リモートシャッター(レリーズ)は付属しません |
「DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA」シリーズ
公式サイト
さっそくオンラインで注文し,待つこと数日。製品が到着したので,いそいそと組み立てることにした。組み立てに特別な工具は必要ないが,一部の部材を接着する必要があるので,木工用ボンドを用意しておこう。また,筆者はすべて手作業で行ったが,カッターや定規があれば便利なので,手元にある人はこれらも活用しよう。定規は,部材を折スジに沿って折り曲げる際に押し当てて,ガイドとして使用する。
組み立て自体は,部材を型紙から取り外して折り曲げ,指定どおりのはめ込み穴にベロを差し込んでいくだけと簡単なので,同梱されている写真付きの組立説明書を見ながら作業すれば,ほぼ問題ないだろう。
段ボール素材ながらパーツ精度が非常に高く,一部のはめ込み穴がかなりタイトなため,無理にはめようとして破いてしまわないように注意したいところ。組み立て方法の動画も公開されているので,説明書だけでは手順が分かりにくいという人は参考にしてほしい。
そして一人,編集部の会議室を占拠し(部材を並べるのに,そこそこ広い作業スペースが必要なため),せっせと組み立てること約3時間。思ったよりも時間がかかったが,ついに完成! 慎重に作業すれば何も難しいところはないが,それでいて作りはかなりしっかりしており,完成したときの満足感は高い。
喜びのあまり,出来上がったばかりのPalPANDAをひっつかんで「月は出ているか?」とわめきながら外に飛び出した筆者だが,ちょうどこの日はタイミングが悪く,月が日中に昇って夕方には沈んでしまう時期だったため,日をあらためて再挑戦することに。これでは月面観測どころか,サテライトキャノンも撃てやしない。考えてみれば当然のことだが,月なんて毎日見えると思っていたよ……。
ということで,後日あらためて撮影したのが,こちらの写真だ。
さらに,その数日後。
すっごーい! うさぎのフレンズは見つからなかったが,月の海だけでなく小さなクレーターまではっきり見える! もちろん,こんな風に月を眺めたのは生まれて初めての体験だ。たーのしー!
すっかり調子に乗った筆者はここで,「天の光はすべて星!」とばかりに,スターリーガールズに登場するほかの見つけやすい天体も撮影してみることにした。
まずは宵の明星こと金星。金星は地球の公転軌道の内側にあるため,夕方の西の空か,明け方の東の空にしか観測できない。明け方に見られるときは,もちろん明けの明星と呼ぶ。
お次は,おおいぬ座のα星シリウス。オリオン座のα星ベテルギウス,こいぬ座のα星プロキオンと共に冬の大三角を形成しており,南の空の低い位置にひときわ強く輝いている。ちなみに,ベテルギウスとプロキオンは,現時点ではスターリーガールズに登場していない。
そして,いよいよ皆様お待ちかね。これがリアルミンタカちゃんだ! 可愛い!(錯乱)。ミンタカは,オリオン座の腰にあたる三ツ星の1つで,左から順に,アルニタク,アルニラム,ミンタカと並んでいる。
スターリーガールズでは3人ともアステリズム星徒会のメンバーのようだが,現時点ではアルニタクのみ登場していない。おかげでいつまで経っても会議を始められず,ミンタカちゃんもお困りの様子なので,実装が待ち遠しいところだ。
このほかにも,いくつかの星を撮影してみたが,写真の見た目はシリウスやミンタカとほとんど変わらなかったので,これ以上の紹介はやめておく。しかし,月の写真は思った以上に綺麗に撮ることができ,結果としては大満足だ。日ごろはPCやスマホの画面ばかり見ているので,暗く遠い夜空に目を凝らすのはいいリフレッシュになるうえ,お目当ての星を天体望遠鏡で捉えたときの喜びは何物にも代えがたいものがある。
「DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA」は,こと月の観測に関して,入門用の天体望遠鏡として必要十分な性能を持っている。組み立てる楽しさもあって,少し気が早いが,夏休みの自由研究として子供と一緒に楽しむのにもちょうど良さそうだ。
星は絶えず動いており,天体望遠鏡で捉えても,いつも同じように見えると思っていた月でさえ,わずかな時間で視界から外れてしまう。それを実際に体験してみることで,地球も宇宙の一部であるということが実感できるはずだ。これからも,折に触れて夜空を観測していきたいと思う。興味を持った人は,ぜひ試してみてほしい。
「DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA」シリーズ
公式サイト
「スターリーガールズ -星娘-」公式サイト
「スターリーガールズ -星娘-」ダウンロードページ
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スターリーガールズ -星娘-
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(C)Aeria Games/KADOKAWA GAMES
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