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2023年,Google Playは日本のデベロッパにどのような支援を行っていたのか。ヴァイスプレジデントによる記者説明会を開催
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印刷2023/12/05 18:09

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2023年,Google Playは日本のデベロッパにどのような支援を行っていたのか。ヴァイスプレジデントによる記者説明会を開催

 2023年12月4日,東京・白金台の八芳園にて,2023年のGoogle Playの取り組みを紹介する記者説明会が行われた。登壇したのは,Google Play Partnerships ヴァイスプレジデントであるパニマ・コチカー(Purnima Kochikar)氏だ。

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パニマ・コチカー氏
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 冒頭,コチカー氏はGoogle Playにおいて,デベロッパがどのようにアプリを公開しているかを説明した。
 Google Playでソフトウエアを販売する場合,デベロッパは登録料を支払い,審査に承認がされると,世界190か国,数十億人に対してアプリやゲームを届けられる。また,Googl Playではセキュリティにも力を入れており,有害なアプリの登録を今年だけでも143万件阻止していると強調した。
 つまり,コチカー氏はGoogl Playが「世界中からユーザーが集まる,安心して利用できるストア」であり続けることに注力していること,そこでアプリやゲームを販売するメリットが大きいことをアピールしたわけだ。

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 Google Playはサービス利用者が支払う利用料により,「安心して利用できるストア」を実現している。その多くは売り上げが100万ドル以上のデベロッパが負担しており,97%のデベロッパ,そしてユーザーのほとんどは無料で利用できているとのこと。こうした大きな市場と低廉な利用料も一因となり,今年だけでも日本のパブリッシャから約3万5000ものアプリやゲームがリリースされている。日本におけるデベロッパのエコシステムが拡大していることに,コチカー氏は期待を寄せていた。

 またGoogle Playはデベロッパが使用できるツールを継続的に提供しており,機械翻訳やAIによるヘルパーなども利用可能だ。世界中にアプリやゲームを届けるためには翻訳が不可欠だが,その大きなコストをツールにより軽減できる。またゲームやアプリによっては,国や地域に合わせた細かいカスタマイズが必要になることもあるが,それらをAIを使って解決できるように取り組んでいるそうだ。
 これらのサービスは2023年12月時点では英語のみの提供だが,近いうちに日本語対応を予定しているとのこと。

 また,春にはPC版Google Play Gamesのベータ版を日本でも提供している。ゲームやアプリがマルチデバイスに対応すると,ユーザーのエンゲージが伸びることは知られる話だが,1人のユーザーが使うデバイスの台数が増えるごとに,ゲームのプレイ時間は240%,アプリの滞在時間は300%増加したというデータを提示した。

※12月6日12:58追記。初出時,PC版Google Play Gamesの提供時期に関する記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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 そしてGoogle Playは,個人や小規模デベロッパに対して大きな期待を寄せている。今年7月にスタートした開発者支援プログラム「#WeArePlay」の日本版(※リンク)では, 日本全国の大小さまざまなデベロッパの「ストーリー」(起業や開発の経緯,そこに込められた思いなど)が紹介されている。49のストーリーは,これから世に出ようとするクリエイターの道しるべとなるだろう。
 「Googl Play ベスト オブ 2023」「インディゲーム フェスティバル」などのコンテストもデベロッパにとって大きな刺激となり,受賞が世界を相手にビジネスを広げる機会になっているそうだ。

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 続いて,個人デベロッパの井上達也氏が登壇した。井上氏はインディゲーム フェスティバルに参加した感想について「応募方法が簡単で,参加してみたことでほかの開発者とコミュニケーションをとる機会が増えた。自分の作品に足りないものを知ることができ,いろいろなアイデアが浮かぶきっかけになった」と実体験を語った。

井上達也氏。ゲーム画面はインディーゲーム フェスティバルのファイナリストに選出された「タイニーズマージ」に似ているが,Google Playが提供するツールを使って短時間で制作したデモとのこと
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今冨洸平氏
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 room6の今冨洸平氏は,インディーゲーム フェスティバルのTOP3選出に続き,Google Play ベスト オブ 2023のインディー部門大賞を受賞した「ローグウィズデッド」の開発チームの代表を務める。
 今冨氏はコンテストで評価を受けると世界を相手にビジネスが可能になると前置きしたうえで,「ただ,デベロッパにとって最大の難関であり,醍醐味があるのは5分間のプレゼン。いろいろな試行錯誤をすることになったが,改めて自分たちのゲームを見つめ直して,その魅力を言語化できたのは大きなことだった。ほかの作品のプレゼンを聞くのも楽しかった」とコメントした。コンテストの参加にあたり,自分たちの作品に深く向き合えたことが最大の意義だと振り返っていた。
 また,TOP3に残ったことで,Google Playチームメンバーから個別のコンサルティングを受けられるようになったこともメリットとして挙げていた。

「ローグウィズデッド」はループ無限進行型の新しい放置RPG
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 今回の説明会では,世界中のユーザーにリーチでき,低廉な料金や手厚いサポート受けられるという,Google Playでゲームやアプリをリリースすることのメリットが紹介されたが,何よりデベロッパとして成功しうるストーリーがあることを伝えたかったようだ。
 なお,コチカー氏は質疑応答において「個人開発者がGoogle Playにアプリを公開する前に,20人以上のテスターを集め,14日以上連続でクローズドテストする」という条件が加わったことの是非を問われると,「デベロッパとしての観点からも,成功するアプリを生み出すために重要なこと。ローンチの前に十分に問題点を洗い出すことで,低評価によるユーザー数の伸び悩みを避けられる。成功するための一つのステップだと思っている」と回答していた。Google Playはデベロッパの規模の大小を問わず,世界中に「届けられる」ゲームやアプリを求めているということだろう。

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「#WeArePlay」日本版の特設ページ

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