アメリカン・マギー氏が「アリス」シリーズ最新作の制作に意欲。Electronic Artsとの交渉を開始か

　ゲームクリエイターとして日本での知名度も高いアメリカン・マギー（American McGee）氏が，Facebookに書き込みを行い「アリス」シリーズ制作の可能性を明らかにした。
　現在，中国・上海のゲームスタジオ，Spicy Horse Gamesを率いて活動中のマギー氏だが，ファンに質問する形で行われた書き込みは，以下のとおりだ。

1）もし我々がElectronic Artsから権利を手に入れられたら，あなたは「Alice 3」をプレイしますか？
2）もし上の質問にイエスとお答えなら，Kickstarterで支援していただけますか？
3）もし上の2つにイエスとお答えなら，大きく騒いでいただけますか？

　そして，ファンの反応によって，2013年3月25日からサンフランシスコで開催されるGame Developers Conference 2013に合わせて渡米し，Electronic Artsと交渉を行うという。最後の「騒ぎ立てる」（noise）というのは，おそらくネットでのファンの盛り上がりを期待しているということだろうが，ファンが大きく盛り上がれば，交渉もスムースに進むだろう。

　また最初の「権利」（rights）が，知的財産権をすべて買うということなのか，単に続編の制作権を得るということなのかも不明だが，クラウドファンディングサイトに期待しているという点から，前者であるようにも思える。

　こうした権利交渉の内容を事前に流すのは逆効果である気がするし，筆者の知る限り，Electronic Artsは簡単にIPを手放さないメーカーという印象が強いので，結果がどうなるか分からない。とはいえ，マギー氏が「アリス」シリーズの続編制作に意欲を燃やしているのは間違いなく，パブリッシャの意向を気にすることなくマギー氏がアリスの新作を自由に作ったらどうなるのかという興味は，ファンなら誰でも持っているはずだ。
　すでに「いいね！」は2000件を超えており，さらなるファンの盛り上がりに期待したい。