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[PAX 2013]ゲームファン達の祭典「PAX Prime」がシアトルで開幕。次世代コンシューマ機向けタイトルからインディーズゲームの新作にも注目
このところ,アメリカのインディーズゲームの話題になると,よくこの「PAX」というイベントの名前を耳にするのだが,これは「Penny Arcade eXpo」の略称であり,1998年にローンチしたゲームカルチャーに関するウェブコミックサイト「Penny Arcade」に端を発している。
同ウェブコミックの著者である“Tycho(タイチョ―)”ことJerry Holkins(ジェリー・ホルキンス)氏と,“Gabe(ゲイブ)”という名で知られるアーティストのMike Krahulik(マイク・クラハリック)氏が発起人となり,「ゲームに差別はない」を合言葉に,コンシューマゲーム,携帯ゲーム,PCゲーム,そしてアナログゲームまで,すべて同じレベルで扱うというのが,ほかのショーイベントとはちょっと異なるところ。シアター形式の発表はほとんどなく,大手企業のタイトルからインディーズゲームまで,すべてプレイアブルで出展されているのが特徴だ。
今年の目玉は,何といってもアメリカでは初の一般公開となるPlayStation 4とXbox One用タイトルが展示されていることだろう。Sony Computer Entertainment Americaは,シアトルを舞台にした「InFAMOUS: Second Son」を始め,「KILLZONE SHADOW FALL」や「Knack」,そして「Warframe」 「Octodad: Dadliest Catch」といったタイトルを展示しているほか,「Tearaway」のようなPlayStation Vita用ソフトにもかなり力を入れている様子。
一方のXbox One陣営では,数は少ないながらも「Ryse: Son of Rome」 「Forza Motorsport 5」を中心にした試遊台を用意しており,さらにElectronic Artsの協力によって,「BattleField 4」のプレイアブル展示も行われている。
Microsoft同様,シアトルを本拠にしているNintendo of Americaも,PAXではかなり存在感を放っている企業の一つだ。参加者のニンテンドー3DS所有率もかなり高いようである。
ブースでは「Super Mario 3D World」や「Bayonetta 2」,そのほか「The Wonderful 101」 「Pikmin 3」 「Scribblenauts Unmasked: A DC Comics Adventure」といったWii Uの新作タイトルがプレイアブル展示されており,またホールのあちこちにも「Pokemon X & Y」や「The Legend of Zelda: A Link Between Worlds」といったニンテンドー3DSタイトルの試遊台が設けられていて,多くの人で賑わっていた。
こうした出展タイトルについては,新情報も少なくないようだ。PAX Primeの取材は初めてとなる4Gamerだが,PlayStation 4やPCでリリースされるインディーズゲーム,それから近隣のホテルのイベントホールや映画館などを利用して開催されるパネルディスカッションなどについても紹介していく予定だ。
「The 2013 PAX 10」公式サイト(英語)
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