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2015年3月に開催されるIndependent Games Festivalの学生部門の受賞作が発表。日本からは麓 旺二郎さんの「Downwell」が入選
- 「a-part-ment」 (Team a-part-ment / University of Southern California)
- 「Downwell」 (Ojiro Fumoto / Tokyo University of the Arts)
- 「Close Your」 (GoodbyeWorld Games / University of Southern California)
- 「Even the Stars」 (Pol Clarissou - Supinfogame & Nicholas Gavan / University of Bialystok)
- 「Gemini」 (Echostone Games / Tisch School of the Arts, New York University)
- 「Interloper」 (Monogon Games / HKU Utrecht School of Art and Technology)
- 「Rooftop Cop」 (Stephen Lawrence Clark / Tisch School of the Arts, New York University)
- 「Stellar Smooch」 (Alec Thomson & Jenny Jiao Hsia - New York University)
今回は,375本の応募作品が選考委員のもとに寄せられたとのことだが,なんといっても注目は日本からの入選作だろう。東京芸術大学に通いながらゲーム制作に励んでいるという,ハンドルネーム“もっぴん”こと麓 旺二郎(ふもと おうじろう)さんの作品「Downwell」(PC/iOS/Android)は,ブーツに銃を仕込んだ主人公が魔物の巣食う井戸の中を黙々と降りていく2Dアクションゲームだ。スマートフォン向けにリリースを予定しているという。
IGFの学生部門にノミネートされる作品は,学校のプロジェクトとして開発されることも多く,最後まで完成することがなかったり,開発途中のまま無料公開されたりするケースが多々ある。
しかし,のちに大ヒットゲームを作り出すクリエイターを輩出することもあり,たとえば今回2作品が入選した南カリフォルニア大学からは,「flOw」へとつながる「Cloud」を開発したthatgamecompanyや,「The Unfinished Swan」のGiant Sparrowなどのスタッフが巣立っている。また,「Narbacular Drop」という一人称視点のパズルアクションゲームを制作したDigiPenの学生が,卒業後にValveに雇用されて,「Portal」をヒットさせるなど,ゲーム業界に大きなインパクトを与えることもある。
そんな8作品の中から,3月4日に行われるIGFの式典において最優秀作品が発表されることになっている。Indie Streamの公式サイト内にある「Downwell」の紹介ページでは,麓さんが「日本のインディーズゲームを少しでもにぎやかにできたらなと思ってます!」と抱負を語っており,さらなる高みに向かう健闘を祈りつつ,発表を見守ることにしよう。
「Downwell」紹介ページ(Indie Streamの公式サイト内)
Independent Games Festival 公式サイト
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