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Amazon,無料のゲームエンジン「Lumberyard」を発表。バックエンドサーバーサービス「GameLift」の運用もアナウンス
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印刷2016/02/10 16:47

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Amazon,無料のゲームエンジン「Lumberyard」を発表。バックエンドサーバーサービス「GameLift」の運用もアナウンス

 近年,ゲームビジネスへの進出が著しいAmazonがクロスプラットフォーム対応の3Dゲームエンジン「Lumberyard」(ランバーヤード)を発表し,ベータ版を公開した。これに合わせて,バックエンドサーバーサービスとなる「Amazon GameLift」の運用もアナウンスされている。

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 Lumberyardは,エンジンプログラムに加えてソースコードやドキュメントまで含めて無料で提供される統合開発環境だ。ビジュアル効果/レンダリングテクノロジーはCrytekの「CRYENGINE」がベースになっており,グローバルイルミネーション,ボリューメトリックフォグ,パーティクルエフェクト,動的なリアルタイムシャドウ,デプスオブフィールド,さらにはウォーターコーステックスやモーションブラー,HDRレンズフレアといった最先端の3Dグラフィックス表現に対応している。
 また,キャラクターエディターの「Gepetto」やアニメーションツールの「Mannequin」,ネットワークサブシステムの「GridMate」などの機能も含まれている。

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 もっとも,セッションベースのマルチプレイに必要なネットワーク機能には,Amazon GameLiftのサービスを利用することが必須となる。これはAmazonのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を利用するもので,1日あたり1000人のアクティブユーザーにつき,利用料は1.5ドルとなっている。ゲームエンジンは無料で提供しつつ,AWSの利用料で収益化を図るビジネスモデルだというわけだ。
 AWSのクラウドサーバーとの連動でドロップ&ドラッグ型GUI「Cloud Canvas」を利用することによって,バックエンドのネットワークプログラミングの経験がなくても,コミュニティフィードやサーバーサイドの分析といった恩恵を受けられる。そのほか,AWSのデータベース「DynamoDB」や「Lambda」「S3」「Cognito」「SNS」「SQS」といった機能にアクセスできるツールもサポートされている。

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 Lumberyardの大きな特徴といえるのが「Twitch」との連携だ。配信者と視聴者がリアルタイムでのインタラクトが可能となる「Twitch ChatPlay」をサポートすることで,視聴者の投票によってゲーム内にアイテムを登場させたり,さまざまなテキストチャットをゲームに反映させたりできる。また,配信者が視聴者をゲームに招待して一緒にプレイできる「Twitch JoinIn」にも対応するという。

 現時点でLumberyardがサポートしているのはPC,PlayStation 4,Xbox Oneのみだが,今後はiOSやAndroid,そしてOculus VRの「Rift」にも,近いうちに対応することがアナウンスされている。
 ちなみに,今回の発表に合わせて公開されたプロモーション映像では,かつてCrytek USAを率い,現在はGunfire Gamesのスタジオヘッドを務めるDavid Adams氏が登場し,Lumberyardによって開発されているであろう未発表の新作FPSの存在が確認できる。おそらく同社が手がけている「Project X」と呼ばれるプロジェクトに関連するタイトルだろう。
 ともあれ,Lumberyardの登場によって,ブロックバスター級のビッグタイトルを手がけるメーカーから独立系デベロッパ,さらにゲーム制作に興味があるアマチュアまで多くの人が恩恵を受けそうなだけに,ゲーマーとしても今後の動向に注目したいところだ。

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