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[TGS 2016]格闘ゲームのライター陣による座談会が開催。格闘ゲームの歴史を知るライター達がEVO Japanに求めるものとは?
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印刷2016/09/18 14:05

イベント

[TGS 2016]格闘ゲームのライター陣による座談会が開催。格闘ゲームの歴史を知るライター達がEVO Japanに求めるものとは?

 2016年9月17日,「東京ゲームショウ2016」の4Gamerブースにて,格闘ゲームのライター陣による座談会が行われた。MCを務めるのはハメコ。こと金子紀幸氏だ。ゲストとして登壇したのは,がちょ氏,ケンちゃん氏,ふり〜だ氏,大須 晶氏の4名に加えて,元格闘ゲームライターであり,現在はアークシステムワークスで統括バトルディレクターなどを務める関根一利の5名。この計6名により,格ゲーライターの裏事情や,「EVO Japan」(関連記事)に関するトークが繰り広げられた。

 長丁場のステージだったので,今回はEVO Japanの話題に触れている部分だけピックアップしてレポートしよう。

座談会の参加者,左からハメコ。氏,がちょ氏,ケンちゃん氏,ふり〜だ氏,大須 晶氏,関根一利氏である
画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2016]格闘ゲームのライター陣による座談会が開催。格闘ゲームの歴史を知るライター達がEVO Japanに求めるものとは?


格ゲーライターたちが驚かされたEVOというイベント


 今回集まったメンバーの中で,唯一,EVOに行ったことがないというケンちゃん氏は,「国内からEVOを見ている身としては,閉鎖空間の中で好きなものだけを見られる非日常感が楽しそうだ」と述べた。「EVO 2016」は参加の予定で,飛行機のチケット代まで払っていたようだが,仕事がかぶってしまい断念したという。

 そんなケンちゃん氏と一緒に参加する予定だったがちょ氏は,1人で会場に向かったとのことだが,日本で行われる大会との規模の差に驚いたという。各国からの参加者のノリも良く,日本ではなかなか味わえない感覚を体験できたと振り返っていた。

画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS 2016]格闘ゲームのライター陣による座談会が開催。格闘ゲームの歴史を知るライター達がEVO Japanに求めるものとは?
ケンちゃん氏
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がちょ氏

ふり〜だ氏
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 「EVO 2011」に参加したというふり〜だ氏は,配信では映らないサイドトーナメントの文化に言及している。EVOではメイン種目以外にも,過去にかじったことのあるタイトルがあれば,そちらにも参加するというプレイヤーが多いそうだ。
 日本ではまず考えられないとのことだが,サイドトーナメントで知り合った人が,自分のメイントーナメントを応援してくれたりという,参加者同士のつながりが生まれるところが面白いとのこと。

 初めて参加したのは「EVO 2003」という大須氏。当時は,大学の小さなスペースを借りて行われており,当然ストリーミング配信もなく,小規模で和気あいあいとしたイベントだったと振り返る。その後しばらくの間は,自身の得意とするタイトルが種目に選ばれなかったため,参加していなかったそうだが,取材で「EVO 2014」に参加したときには,規模がはるかに大きくなっていたことが嬉しかったという。

 自社で「あーくれぼ」という大会を行っている関根氏は,勉強も兼ねて2015年と2016年のEVOに参加したとのこと。「あーくれぼ」のありかたを改めて考えさせられるほどの影響を受けたと述べていた。「現役のときに1度,出場しておけばよかった」と後悔するほど,インパクトのある光景だったようだ。

画像集 No.007のサムネイル画像 / [TGS 2016]格闘ゲームのライター陣による座談会が開催。格闘ゲームの歴史を知るライター達がEVO Japanに求めるものとは?
大須 晶氏
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関根一利氏


EVO Japanに求めるのは,ゆるく楽しめる空気


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 ステージでは,「EVO Japanは屋内外どちらでやるのか」というテーマに話題が移った。
 「屋外で開催するとなると,天候や日光の問題などがあり,なかなか採用するのは難しい」との意見を述べたのはハメコ。氏。ただ,「夕方からの雰囲気はとても楽しいため,そのエッセンスは取り入れたい」と,屋外の利点を屋内に取り込むという考え方を示した。
 またハメコ。氏は,「音楽のライブがそうであるように,お祭りの舞台さえ用意してしまえば,みんな盛り上がってくれるのでは」とも述べている。「ある程度の閉鎖空間を作ってあげることが大事」と,ケンちゃん氏もその意見に乗っていた。

 続いてのは話題は,「EVO Japanに欲しいものはなにか」。ふり〜だ氏は,「誰でも参加できるオープントーナメントは必須だ」と主張する。ただ,EVO Japan 運営委員長でもあるハメコ。氏によると,「いろいろな人が参加できるようにするには,会場を東京で押さえておく必要があり,そうなると相当なコストがかかるようだ」とのこと。
 とはいえ,「やると明言している以上はやる」と,力強く宣言していた。

 一方,ケンちゃん氏は,スマホアプリをよくプレイすることから,「格闘ではない対戦ゲームも採用してほしい」とコメント。「Shadowverse」や「白猫テニス」など,対戦ツールとしてしっかりと作られているものを取り入れてもいいのでは,と提案していた。

 また大須氏は,「サイドトーナメントのハードルを下げて,好きなものを自由にできるような場にしてほしい」と述べる。「友達と家に集まって,わいわいやる延長線上にあるのが理想」の姿であるそうだ。そのため,サイドトーナメントでは,勝手にやって勝手に配信して,勝手にコメンテーターを付けてといった具合に,参加者それぞれが自由に楽しめる場を提供できればベストではないか,という考えのようだ。

ハメコ。氏
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 それに対してハメコ。氏は,「自由にどうぞと言って,果たしてどれくらいの日本人がそれをやるかというのは,正直見えてこない」と疑問を呈する。そういった要素は,日本の文化に合わせてローカライズしていく必要があるとのことだ。ただ,目指すところは,ハメコ。氏も大須氏と同じ考えのようである。
 ケンちゃん氏が,「日本にはコミックマーケットがあるので,みんなで持ち寄って何かするという文化自体はあるのでは」と意見を述べると,ハメコ。氏もそれに同意。「それを伝播していくような,コアな人を集めることが重要である」と述べていた。
 続けてケンちゃん氏は,「その場にいる人とランダムでチームを組むような仕組みを,エッセンスとして取り入れるのもいいのではないか」と提案する。ランダムがいいアイデアかどうかはともかくとして,参加者同士でコミュニティを活性化させる仕組みが何か必要なのではという意見には,一同が頷いていた。

 今回はEVO関連の話題のみピックアップしたが,長い間格闘ゲームに付き合ってきたライター同士の会話は,ちょっとした小話でも面白いので,時間のある人は,動画のアーカイブも視聴してほしい。

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4Gamer「東京ゲームショウ2016」特設サイト


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